『腸内細菌が家出する日』
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について書いていますが、今回は藤田紘一郎氏の新刊『腸内細菌が家出する日』について述べていきたいと思います。
この『腸内細菌が家出する日 健康も人生も思いどおりにいかないのはナゼ?』を通読してみると、この一冊には、これまで「寄生虫博士」と呼ばれている藤田紘一郎氏が伝えようとしてきたメッセージが凝縮されていると感じました。
まず、この『腸内細菌が家出する日』の「はじめに」で、以下のように書かれているのが印象的でした。
自分、自己、自我、アイデンティティ、パーソナリティ。これらは心身医療や心理学でよく使われている言葉ですが、「本当の自分」というものは、実際何をもって証明できるのでしょうか。
といっても、私は禅問答や哲学論を投げかけているわけではありません。きっとこの答えを求めようとすれば、論じる人の数だけ答えがあるくらい、果てしない解となることでしょう。
しかし逆に、「本当の自分というものはないのだ」という仏教の教えのような解は、生物科学から証明できるようになってきたのではないか、と私は思っています。
というのも、私が長く研究してきた「寄生虫」と「腸内細菌」のふるまいや、それらが私たちに及ぼす影響を観察することで、そのことを強く実感するようになってきたのです。
結論を言ってしまえば、「生きとし生けるものはすべて、別の生き物から多大な影響を受け、自己がつくられている」ということになります。(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』p1~2)
そして、この本の前半部では、トキソプラズマをはじめとして、サナダムシやフクロムシ、エメラルドゴキブリバチといった寄生生物が宿主である生物の行動をコントロールしているという内容が語られています。
このあたりのことは非常に興味深く、関心がある方は実際にこの本を手に取って読んでいただきたいと思いますが、『腸内細菌が家出する日』の前半部の内容は、藤田紘一郎氏がいう「生きとし生けるものはすべて、別の生き物から多大な影響を受け、自己がつくられている」ということとも関係してきます。
腸内細菌は「もう一人の私」
『腸内細菌が家出する日』の後半部では、腸内細菌と腸内環境のことが主に語られています。
本書の「はじめに」では「生きとし生けるものはすべて、別の生き物から多大な影響を受け、自己がつくられている」と藤田紘一郎氏は述べていましたが、ヒトにおいてそのことと最も深く関係しているのは、やはり私たちの腸内に生息している腸内細菌であるように思います。
藤田氏は「私たちの腸には「もう一人の私」が棲んでいます。3万種類、1000兆個もある腸内細菌です。重さでいえば、およそ2キログラムにも及びます。その腸内細菌は、腸粘膜細胞と協同して、私たちが生きるための基本的な仕事をやってくれています」と述べています。
腸内細菌が家出する日とは?
しかし、その腸内細菌の数が減少しているなど、近頃、私たちの腸内環境に異変が起きていると藤田紘一郎氏は指摘しています。
その理由は文明の発展やライフスタイルの変化と共に、いつの間にか人間が世界の中心になり、腸内細菌や寄生虫とヒトとの共生関係を大切に思わなくなってきたからだといいます。
私たちのまわりに存在する細菌や虫の中で、有害なのは一部だけです。大腸菌でも、病原性のある一部を除いてほとんど無害なのです。それなのに抗生物質や殺虫剤を乱用し、とにかくありとあらゆる細菌や虫を排除しようとしています。
このように、自分にとって好ましく思う生物種だけを生かし、そうでないものは有無を言わさず殺す、という行動を人間がとるようになってしまいました。
たとえば、回虫などの寄生虫は人類にとっては欠かせないパートナーのようなものでしたが、キモチワルイという理由から徹底的に排除されてしまいました。すでに多くの人が知っているとおり、回虫をお腹に飼っていた時代に比べると、花粉症やアトピー性皮膚炎に悩む人が現代では爆発的に増えています。(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』p92~93)
また、藤田紘一郎氏によれば、「うつ病や自己免疫疾患、クローン病など、治りにくいやっかいな病気が増えているのは、それらが私たちの身近に存在する細菌を追い出していることで出てきた病気だからだとも考えられている」といいます。
実際、腸内細菌が減り、腸管のバリア機能が弱まることで、未消化の高分子タンパク質や細菌などが体内に入り込むことは、特にアレルギーの発症と深い関係があると考えられています。
さらに本書の中では「本来は腸管内から出るはずのない腸内細菌が、血中に漏れ出ている」という衝撃的な事実についても紹介されています。
一方、腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖で「発酵」を起こす際に生じる「短鎖脂肪酸」がきちんと作られるようになると、腸管のバリア機能が高まったり、抗炎症作用によってアレルギー症状が抑制されたりすると言います。
いつかやって来るかもしれない「もう一人の私」の家出
では「腸内細菌が家出する日」とは何を意味しているのでしょうか?
それは本書を読む限り、養蜂家が飼っていたミツバチが気づかないうちにいなくなったり、褐虫藻が家出してサンゴ礁が白化し、美しい景色が失われてしまったりするのと同じような現象が、ある日突然、起こってしまうことだと考えられます。
このことに関して、本書の『腸内細菌が家出する日』の「はじめに」に書かれていた文章と同様、「おわりに」に書かれている一節が印象的ですので引用してみたいと思います。
私たちの生命に深く関わっている「もう一人の私」が家出をしてしまう。そんなことはあり得ないのでしょうか?
日本が世界に誇る長寿の国になったのは、栄養や衛生環境がよくなったからということにはもちろん異を唱えません。しかし今、その思想はどんどんエスカレートしています。
清潔であることは、感染症などの病気を防ぐためにはもちろん必要なことです。
しかしそれが今では、あらゆる細菌や寄生虫を殺すこと自体が目的となってしまいます。それに加え、私たちが毎日口にしているものも、経済効率と利便性ばかりに偏ってつくられているものが増えています。
そんな現代の世の中は、共生のバランスを欠いています。
家出は、ある日突然やってきます。
家出をされてから、これまでの行いを反省し、謝って戻ってもらおうとしても、もう遅いのです。また、彼らが今の住み処にとどまりたいと思っていたとしても、その住み処が崩壊してしまえば、出て行かざるを得ないのです。
取り返しのつかないそのような事態にならないために私たちがすべきことは、彼らとの共生を今一度考え直すことなのだと思います。(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』p181~182)
『腸内細菌が家出する日 健康も人生も思いどおりにいかないのはナゼ?』 藤田紘一郎 著 三五館
腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸の腸内フローラ改善効果とは?
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、この記事では「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸の腸内フローラ改善効果」について述べてみたいと思います。
短鎖脂肪酸とは腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖などを原料にして作り出す飽和脂肪酸の一種で、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称です。
この短鎖脂肪酸が腸内細菌によって生み出されると、以下のような効果がもたらされるとされています。
- 脂肪の蓄積を減らし、全身の代謝を活発にして肥満を防ぐ
- 糖尿病を直接的に改善するホルモン「インクレチン」を増やす
- アレルギー反応を抑えるTレグを増やす
- 脳内伝達物質であるセロトニンの分泌を促す
- 腸のバリア機能を高めることで、食中毒、炎症、食物アレルギー、動脈硬化、がんなどの病気を防ぐ
- 短鎖脂肪酸ができる過程で腸内細菌から水素が発生し、活性酸素を中和する
- 腸管の活動エネルギー源となる(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』より抜粋)
短鎖脂肪酸は腸内フローラ改善の恩恵の一つ
この短鎖脂肪酸は糖尿病を予防したり、余分な脂肪の蓄積を防いだりする効果があるため、生活習慣病の改善やダイエットの救世主として、近年、メディアなどでも注目されるようになりました。
また、短鎖脂肪酸は以上のような効果だけではなく、抗炎症作用もあり、アレルギーやうつの症状の緩和するだけではなく、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対しても効果を発揮すると期待されています。
ところで多様な腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善し、腸内環境を整えていくことは、アレルギーやうつを改善するのに有効だと言われています。
そのことについては当ブログでも述べてきましたが、そのような腸内フローラの改善効果は、この「短鎖脂肪酸」の生成が深く関わっていると思われます。
つまり短鎖脂肪酸は腸内フローラの改善がもたらしてくれる恩恵の一つなのです。
短鎖脂肪酸を増やすには?
ではアレルギーやうつなどを改善するのに効果的だとされる短鎖脂肪酸を体内に増やしていくにはどうすれば良いのでしょうか?
その答えはやはり腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを改善していくことです。
短鎖脂肪酸がきちんと作られるためには、腸内細菌のチームワークが大切だと言います。
つまり特定の乳酸菌に頼るのではなく、腸内細菌の多様性を大切にしながら、腸内環境を整えていくことが最も有効な手段なのです。
そのための具体的な方法としては、短鎖脂肪酸は食物繊維やオリゴ糖を摂ることで腸内細菌によって作られるため、普段から食物繊維(特に水溶性)やオリゴ糖が豊富に含まれた食材を多く摂るようにして腸内フローラを改善していくことが挙げられます。
また短鎖脂肪酸を主成分にした乳酸菌発酵エキスに加え、水溶性の食物繊維やオリゴ糖なども配合されている【善玉元気】 もフローラ健康科学研究所から販売されています。毎日の食事によって腸内環境を整えるが難しく、サプリメントによって腸内フローラを改善したい方にはこちらがおすすめです。
ミドリムシ(ユーグレナ)が生命力を高めるのに役立つ理由
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「ミドリムシ(ユーグレナ)が生命力を高めるのに役立つ理由」について述べてみたいと思います。
ミドリムシはよくミトコンドリアと混同されますが、ミトコンドリアとミドリムシは全くの別物です。
「ミドリムシ」とは、主に淡水域に分布する約0.05mmの単細胞生物のことで、学名を「ユーグレナ」といいます。
このミドリムシ(ユーグレナ)は、藻の一種でありながら、鞭毛運動をする動物的な性質を持っています。また葉緑体をもって光合成を行なうという植物の特徴も持つ、不思議な微生物なのです。
そして驚くことに、このミドリムシには、(生育条件にもよりますが)ビタミン類9種、ミネラル類14種、アミノ酸18種、多価不飽和脂肪酸など、50種類以上の栄養成分が含まれているのです。
さらに、ミドリムシには特有の成分として、食物繊維の一種「パラミロン」が含まれていることも大きな特徴です。
このパラミロンは、きのこに多く含まれるβ-グルカンだけで構成された多糖体と呼ばれるものです。
また、このパラミロンは「炭」のように無数の穴をもっており、体内では余分な油を取り込んで体外に排出したり、プリン体を摂取した時に、吸収を抑制したりするといわれています。
しかもそれだけではなく、パラミロンは乳酸菌の働きを活性化する作用もあるとされているほか、腸管粘膜の細胞を刺激し、免疫機能を高めると言われています。
そのため、ミドリムシ(ユーグレナ)は腸内フローラの改善にも役立つといえそうです。
ミドリムシは生命力を高めるのに効果的
このようにパラミロンによって腸内環境が改善されれば、その分、免疫力が高まり、さらには生命力もアップしていくことは十分考えられます。
ところで、ミドリムシ(ユーグレナ)に含まれてる栄養成分は50種類以上ですが、さらに細胞壁が無いため、栄養吸収率が93.1%前後だとされています。
一般的に野菜など植物から栄養を摂取する場合、人間には細胞壁を分解するセルラーゼという成分がないため、よく噛んでも栄養消化吸収率は40%前後だといわれています
しかしミドリムシ(ユーグレナ)は消化率が非常に優れているため、他の食べ物よりも効率的に栄養素を体内に補給できるという特徴があります。
このように、ミドリムシ(ユーグレナ)には、アミノ酸や必須脂肪酸、ビタミン類やミネラル類など、からだにとって必要な栄養素がバランスよく含まれており、しかも体内に吸収されやすいため、細胞の新陳代謝を良くして生命力を高めるのに効果的だと考えられます(ちなみに当ブログがいう「生命力を高める」とは、からだに余計なものが溜まっておらず、血液がきれいになり、細胞の新陳代謝が活発になり、免疫力が高まることを、主に意味しています)。
ミドリムシサプリメントを生活に採り入れるには?
このようにミドリムシはからだにとって必要な栄養素を効率的に補給してくれる微生物だと言えるのです。
では、どのようにしてミドリムシを普段の生活に採り入れていけば良いのかといえば、そのためにはサプリメントから摂ることが効果的です。
特に小林製薬の「石垣島のユーグレナ」は、ミドリムシ(ユーグレナ)を手軽な価格で試すことが出来るため、大変おすすめです。
- 〝ぐったり〟がなくなり、元気に過ごせるようになった。
- やる気がでて、体が動かせるようになった。
- 心地よく目覚められるようになった。
- 肌がスベスベになり、健康も実感できるようになった。
- 毎日スッキリで便秘が解消された。
などがあります。
これらはまさに、ミドリムシが生命力を高めるのに役立った証拠であると(個人的に)感じられます。
もちろん管理人も、ミドリムシサプリメント「石垣島のユーグレナ」を愛用しています。
またお手頃価格でミドリムシでダイエットを行いたい方は、おなかカンパニーROTTSが販売している「みどりむしダイエット」がイチオシです。
水素水がミトコンドリアを元気にする理由
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は、「水素水がミトコンドリアを元気にする理由」について述べていきたいと思います。
「水素水」とは、水素分子(H2)が豊富に溶け込んでいる水のことですが、この「水素水」はミトコンドリアを活性化し、アンチエイジングにも効果的だとして数年前から話題になっています。
では、なぜ水素水がミトコンドリアを活性化してアンチエイジングにも効果的なのかといえば、水素水には老化の原因である活性酸素を除去する働きがあるからです。
(活性酸素とミトコンドリアの関係については以下の記事をご参照ください)。
ちなみに活性酸素は、ミトコンドリアが「ATP」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す際に、どうしても生じてしまうものです。
また、酸素が電子を吸収する毎に、「スーパーオキシドラジカル」、「過酸化水素」、そして格段に酸化力が強いとされる「ヒドロキシルラジカル」と、だんだん過激な活性酸素になっていき、細胞内の遺伝子を傷つけてしまいます。
しかし活性酸素は「善玉」と呼ばれるような、免疫力を維持するために役立つものも存在しています。
水素分子は悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去する
ところが、「ヒドロキシルラジカル」に関しては、「スーパーオキシドラジカル」の100倍もの酸化力を持つとも言われ、「悪玉」の活性酸素として、遺伝子や細胞膜を傷つける主な原因になっています。
しかし水素分子(H2)は、細胞内の必要な場所に素早く到達して、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去するという特質があることが、日本医科大学教授の太田成男氏の研究チームによって明らかになったのです。
また太田成男氏は、ミトコンドリアの研究者として知られています。
その太田成男氏は、瀬名秀明氏との共著『ミトコンドリアのちから』のなかで、水素に関して、以下のように述べています。
培養細胞にアンチマイシンAという物質を添加すると、第4章でも述べた電子伝達系の複合体の働きが一部阻害されて、スーパーオキシドや過酸化水素が発生し、さらにそこからヒドロキシルラジカルもできてくる。それら活性酸素の発現量を、細胞の染色技術を駆使して測定しつつ、溶液に溶かした水素ガス(水素分子)を添加したときにどうなるかを調べた。すると水素ガスはヒドロキシルラジカルだけを選択的に減らすことが確かめられた。しかも水素分子はミトコンドリアの中だけでなく核の中のヒドロキシルラジカルも除去して、細胞のミトコンドリアと核の両方を守ることもわかったのである。これは水素分子が非常に小さいため、生体の脂質膜を容易に通り抜けることができるからだ。他のいくつかの測定方法でも注意深く調べてみたが、やはり水素分子がヒドロキシルラジカルを選択的に除去し、スーパーオキシドや過酸化水素には影響を及ぼさないという結果が得られた(太田成男・瀬名秀明『ミトコンドリアのちから』 p220~221)
水素は活性酸素を除去してミトコンドリアを活性化する
「ヒドロキシルラジカル」のような悪玉の活性酸素はミトコンドリアの機能低下の原因にもなりますから、もし水素によってヒドロキシルラジカルだけが除去されれば、その分、ミトコンドリアも元気に活動できるようになるのです。
また、水素水が流行ると共に、水素水の健康効果に関しては極めて怪しいとする言説も広まっています。しかし太田成男氏は『ミトコンドリアのちから』のなかで、
現在の日本では、残念なことに物理的にあり得ない「奇妙な水素種を含んだ水」の効用を主張する人もおり、決して水素水のイメージが科学的であるとはいえない。たったひとりでも、科学的でないことをさも科学的であるかのように主張する人物がいると、まちがった方向に評価され、科学として発展できなかった例は歴史的に見ていくつもある。おかしなイメージがつきまとう物質を丹念に調べ、その効果を適正に評価してゆくのは科学者として勇気のいることだ。単なる印象論で自分の仕事さえもエセ科学と断じられてしまうかもしれないのである。このあたりの発展の経緯を詳しく書くだけで一冊の本になるだろう。(太田成男・瀬名秀明『ミトコンドリアのちから』p223~224)
と述べています。
水素水の効果効能を信じるかどうかは人それぞれ
もちろん、水素水の効果効能に関する科学的エビデンスは十分ではないため、水素水の健康効果を信じるかどうかは、人それぞれに委ねられると思いますが、ミトコンドリアの観点から見れば、水素水はからだにとって良いものだと私自身は考えています。
ちなみに実際に水素水を試してみたいという方は、浸みわたる水素水がおすすめです。
この「浸みわたる水素水」は株式会社アビストH&Fが、太田成男教授の協力のもとに製造した水素水であり、きちんと水素が含まれている非常に信頼できるものです。
私も体内の悪玉の活性酸素を減らし、ミトコンドリアの働きを良くするために、1980円のお試しパックを購入しましたので、しばらく水素水生活を続けてみたいと思います。
『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』の感想とその効果
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。
今回はいま話題の『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』(村山友美 著)を購入しましたので、「引き寄せの法則」のことを踏まえながら、その感想や引き寄せの効果について述べていきたいと思います。
サウンドヴォイス・セラピストの村山友美さんの新刊『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』(フォレスト出版)は、付録のCDに収録されているトラックを聴くだけで幸運や願いを引き寄せられるというCDブックです。
「引き寄せの法則」を敬遠している方は、「聴くだけで引き寄せが起こるなんて絶対ウソだ」と心のどこかで思うかもしれません。
しかし例えば、『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』 の付録のCDに収録されているトラック1、2を聴くことで、「空間、身体、心のエネルギー浄化が起こり」、「邪気が払われ、運気がぐんぐん上がる」と述べられています。
また、「幸運を引き寄せる3ステップ」として、以下が挙げられています。
- 浄化
- 潜在意識の扉を開く
- 潜在意識に情報を入れ込む
ちなみに引き寄せの法則の「引き寄せ」とは、「思いのエネルギー同士を引き寄せ合う」ことであると言います。そして、「音は波動を高め、引き寄せられる体質に変えてくれる」と村山友美さんは述べています。
さらに、このCDに収録されている音の力によって、「自らの周波数を変えること、潜在意識の扉を開くこと、望むものを引き寄せること」が可能になるとしています。
つまりこの『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』の主旨は、音による「引き寄せ」なのです。
音や音楽のなかには、様々な周波数やメッセージがたくさん詰まっています。
その周波数やメッセージは、私たちの潜在意識のなかにものすごい速さで伝わり、共鳴し、それらが同調していくのです。
無意識に働きかける音のエネルギーは、あなたの波動を高めながら、潜在意識の扉を開き、そこに投げ込まれた情報をぐんぐん引き寄せる作用があるのです。(村山友美『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』p21)
価格:1,512円 |
『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』 のCDを聴いてみた感想
これらのことを踏まえつつ、『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』 付録のCDを聴いてみました。
その感想としては、波の音やシンギングボウルやクリスタルボウル、ピアノの音などが身体の内部の邪気を払い、さらに高周波や倍音、バッハの音楽やアメイジンググレイスのメロディなど、様々な音の波が身体を浄化していく感じです。
そのため、この付録のCDを聴いていると、本当に自分の望みや願いが引き寄せられるような気がしてきます。
そして不思議なことに、自分にとってハッピーだと思えることが、このCDを聴いてから、連続して起こるようになりました。
聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック収録曲
- 浄化~Cleaning~
- 解放~Release~
- 自信~Dreams~
- 変容~Grace~
- 愛~Harmony of the Heart~
- 希望~Soul~
- 行動力~Flow~
- 引き寄せ~Universe~
「引き寄せ」を起こすために大切なこと
しかし、「~するだけで引き寄せが起こる」というたぐいの商品に対して、私自身はかなり懐疑的なので、自分に幸運なことが引き寄せられたとしても、この『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』のCDを聴いたことが原因だとは思っていません。
ちなみにこの本の著者の村山友美さんも、「何もしたくない、とひたすら願いが叶うのを待っているだけでは、叶うものさえ叶いません。引き寄せ体質になって引き寄せを待つだけではなく、 自ら一歩踏み出すことも大切なのです」と述べています。
また、本当に引き寄せたいものを引き寄せて願いを叶えるには、「日常において、小さな行動を起こす」ことが必要だとしています。
ところで前回の記事では、「運力を強化するための方法とは、冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てること」だと書きましたが、実際、普段の生活においては、小さなことにとらわれたり、物事を「良い/悪い」と簡単に線引きしたりせず、心をオープンかつニュートラルな状態にしていたほうが、好運に恵まれ、幸運を引き寄せやすいと感じられます。
また以前、「腸内フローラが幸運を引き寄せる理由」という記事で、腸内環境が良好だと、心の状態が良くなり、どういうわけか、幸運な出来事を引き寄せやすいと書きました。
引き寄せの法則は「心」の状態と関係している?
これらのようなことと、願いが叶ったり、幸運な出来事がやってきたりする「引き寄せの法則」にどういう因果関係があるのかは分かりませんし、また、そのことが「科学」では簡単に解明できない「世界」の不可思議さという魅力であるようにも思われます。
しかし、程よくリラックスし、生命力が高まっていると感じられるような、「心」の状態が良好な時のほうが、世界の豊饒さに気づくことが出来ますし、自分の望みや願いが叶いやすいような気がします。
一方、自分のコンディションが悪いと、「心」が狭くなり、なぜかイヤな出来事や恐れていた事態が連続して起こったり、好運が次第に遠ざかっていったりするように感じられてしまうのです。
そういうわけで、村山友美さんの『聴くだけで「引き寄せ」が起こるCDブック』の付録CDを聴くだけで、勝手に幸運な出来事が訪れてくれることは保証しませんが、音の力によって、からだに溜まったモヤモヤや邪気を払い、自分の心身のバランスを整えることで、引き寄せを実現させやすくするためには、CDはかなり高品質なので、大変オススメだといえます。
そのため、買うべきかどうか迷っている方は、とりあえず買ってみたほうが良いと思われます。
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運力を強化する方法とは?
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。
前回の記事では、「運力を鍛えて不運をやりすごす方法」について書きましたが、今回は「運力を強化する方法」について述べてみたいと思います。
ちなみに前回の記事で書いた「運力」というものについて、天外伺朗氏は『運力 あなたの人生はこれで決まる』のなかで「運力の法則」として以下のようにまとめています。
運力が強化され、ボトムを淡々とやり過ごすと、いずれ、ピークが到来する。そういう生き方を、「塞翁が馬」的な人生と呼ぶ。さしたる社会的成功は達成しないが、平穏無事な人生となる。
いっぽう、ボトムで必死に努力すると、ピークが高くなり、社会的成功につながる。そういうスタイルを「屈辱バネ」型の人生と呼ぶ。社会的成功は、ときに人間としての密を踏みはずすこともあるので要注意。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p102)
また前回の記事では、「運力を鍛えていく」とは、不運に直面しているという現実を直視し、否定せずに受け入れられるようになっていくことだと述べました。
しかし実は、「不運」を受け入れることに関して、このように言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれを行なおうとするのは非常に難しいものなのです。
なぜなら私たちは物事に対して、いちいち「良い/悪い」と判断してしまいがちになるからです。
この「良い/悪い」という判断は、脳の「大脳新皮質」の部分に育っているもう一人の自分によってなされ、幼少時からなされてきた「しつけ」や「教育」が強く影響していると天外伺朗氏は言います。
じつは、「いい」とか「悪い」とかいう価値判断は、新皮質で行われます。その基準となるベースは、理性、倫理観、道徳観のようなものですが、それらは、教育やしつけで形成されてきた、いわば借りものです。
その価値判断が、批判や自己否定の源であり、不運を不運にしてしまう元凶です。つまり、運力という意味では、教育やしつけは逆効果なのです。厳しいしつけを受けて育ってきた人は、どうしても運力は弱い傾向があります。
しつけというのは、まともに社会生活を営むうえでは、どうしても必要なことなのですが、それにより、運力をそいでいることは注意を要します。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p122~123)
運力を強化していくためには「冷静」「客観的」「中立的」な視点をもつことが必要
普段、私たちは日常生活において、意識的にしろ、無意識的にしろ、「良い/悪い」や「好き/嫌い」といった判断をしてしまいますが、運力を強化していくためには物事を判断する際、「冷静」「客観的」「中立的」な視点をもつことが必要になってくるのです。
人間という生きものは、なかなか自分の視点から離れられるものではありません。いくら意識レベルで客観的になろうとしても、結局は、自分に都合がよい視点に固執してしまうのです。
本当の意味での、第三者の視点でものごとが見られるようになったら、もう運力はかなりついてきているでしょう。
(中略)
私たちは、幼少のころから、ものごとや行動に関して瞬時に「いい/悪い」の判断をするようしつけられてきました。また、そうしないと、日常生活はうまくいきません。
(中略)
つまり、「いい/悪い」の判断を脱却するということは、いま自分と思っている主体から自由に離れられることを意味しており、意識レベルでそう思ったからといって、できることではありません。
たとえば「中立的でなければいけない」と思うと、それを「いい」とし、そうではないことを「悪い」とする「いい/悪い」の呪縛にはまっており、結局、中立的ではなくなってしまうのです。
古い脳のもうひとりの自分は、ちょっとやそっとでは育ちません。運力の強化というのは、時間もかかり、一筋縄ではいかないのはそのためです。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p124~126)
運力を強化するための方法とは、冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てること
また天外伺朗氏は「運力の法則」として、「古い脳の無意識レベルに、冷静で、客観的で、中立的なもうひとりの自分が存在するようになると、運力は確実に強化される」と述べています。
このように、運力を強化するための方法とは、冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てることなのです。
(その中立的なもうひとりの自分を育て上げるためのの具体的な方法としては、仏教における禅やヴィッパサナー瞑想、Googleなどでも活用されているマインドフルネス瞑想などがありますが、この記事の主旨は「運力を強化する方法」についてですので、それらの中身ついては、この記事では触れないことにしたいと思います)。
そして、その冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てる上げるには、一歩一歩進んでいく地道な努力が必要になるのです。
運力を鍛えて不運をやり過ごす方法とは?
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「運力を鍛えて不運をやりすごす方法」について述べてみたいと思います。
ちなみに前回の記事で書いた「運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる引き寄せる法則」のポイントは以下の通りです。
- 不運な時にポジティブ思考をしていれば、幸運が引き寄せられるほど、世界の仕組みは単純ではない。
- 運命の流れには分かりやすいものと、見えないものの2種類がある。
- 大きな波としての運命の流れは、好運と不運が、かわるがわる順番にやって来る。
- どん底にいる時は、むりにプラス思考するよりも、マイナス思考をしている自分を受け入れてあげたほうが、やがて好運が訪れやすい。
また前回の記事で天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』を取り上げましたが、その中でも「運力の法則」として、以下のように分かりやすくまとめられています。
運命は、必ずピークとボトムをともなう。ピークだけの人生はありえない。
ピークは、一般的に言う「運のいい状態」であり、その流れを「外的運命」と呼ぶ。
ボトムは、表面的には「運の悪い」状態だが、その背後には、目に見えない好運の流れである「内的運命」のエネルギーが高い。両者のエネルギーを合計すると、つねに一定であり、好運も不運もない。
それとは別に、運力が強くなると、ボトムのなかでも内的運命を見出すことができるようになり、その人にとっては好運も不運もなくなる。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p48)
運力の強さ・弱さとは
ちなみに天外伺朗氏は、運の「良さ」「悪さ」だけではなく、「運力」の「強さ」「弱さ」についても言及しています。
この運力の強さ・弱さとは、運命の流れの波が「ピーク」ではなく「ボトム」の状態にある時、すなわち不運に直面している際、どのような態度をとればよいのか、ということと関わってきます。
不運に直面している時、不運を直視できず、不運を否定して避けようとしたり、運力の強い人をまねて、無理矢理プラス思考をしようとしたりする人は、結果的に事態はますます悪化する場合が多いといいます。
これは「不運を不運にしてしまう」場合であり、運力が弱い状態だと天外伺朗氏はしています。
しかし、「ジタバタしている自分を受容し、意識してジタバタ」したり、「運力がまだ弱いことを自覚して、運力の強い人のまねをしない」のであれば、それは不運に直面していることであり、「運力の強化につながる」といいます。
不運に直面した際の、運力が強い人の過ごし方
では、運力が強い人は、運命の流れが「ボトム」にある時、どのような行動を取るのでしょうか?
実は「運力が十分に強い人」に共通しているのは、「ボトムでジタバタしない」ということなのだそうです。そして、そのボトムの過ごし方には二通りがあると天外伺朗氏は言います。
- 「「塞翁が馬」的人生」・・・「不運を淡々とやり過ごす。社会的につながらないが、平穏無事な人生となる。」
- 「屈辱バネ」型人生 ・・・「ボトムで必死に努力をして、次に到来するピークを高くする。社会的な成功を達成する。」
一つ目の「「塞翁が馬」的人生」とは、世の流れとは、好運と不運をかわるがわる順番にやって来るものなので、直面する出来事のひとつひとつにいちいち一喜一憂しないで、どちらが訪れても淡々としている生き方のことです。
二つ目の「屈辱バネ」型人生は、人生がどん底の状態にあると思えても、次にやって来るピークを高くするために、めげることなく必死に努力する生き方のことです。
これは次に必ず波のピークがやって来ることを知っている肝の据わった人が、より波のピークを大きくするためにひたすら努力することであるため、こちらは「塞翁が馬」的人生に比べて、社会的な成功を達しやすいと言います。
ちなみにこの生き方は、運力が弱い人が、不運に直面した際、ただ慌てて闇雲にジタバタするのと同じではなく、運力が弱い状態のままなのに運力が強いと勘違いして、運力が強い人のまねをすると、結果的にロクなことにならないので、注意が必要です。
不運をやり過ごすためには、まず運力を鍛えることが大切
そして、この記事で述べようとしている「運力を鍛えて不運をやり過ごす方法」とは、不運に直面した際、無理にプラス思考をしたり、いきなり「屈辱バネ」型人生を真似したりすることではありません。
そうではなく、まずは「ジタバタしている自分を受容し、意識してジタバタ」したり、「運力がまだ弱いことを自覚して、運力の強い人のまねをしない」ようにすることが大切なのです。
ちなみに「意識してジタバタ」するとはどういうことかといえば、不運な出来事に遭遇したり、「アンラッキー」なことが続いたりしている際、自暴自棄にならないよう、深呼吸や瞑想、ヨガやジョギングといった運動などを行い、リラックスすることを心がけることです。
そのような姿勢によって、次の波(運命の流れ)の「ピーク」がいずれやって来るのを待つのです。
つまり、「運力を鍛えていく」とは、不運に直面しているという現実を直視し、否定せずに受け入れられるようになっていくことなのです。