生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが今回は「運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則」について述べてみたいと思います。

前回の記事では、「脳」だけではなく「腸」を中心にした発想転換や、腸内フローラの状態を良好に保つことが幸運を引き寄せることにつながる、といった内容のことを書きました。

 

しかし残念なことに、実は運の「良さ」「悪さ」に関しては、常にポジティブな状態でいれば、簡単に幸運が引き寄せられるほど、世界の仕組みは単純ではないのです。

このことを教えてくれたのは、天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』という一冊でした。

 

この天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』に書かれている内容は、以下のようなことです。

 

  • 運命は海の波にたとえられ、ピーク(頂上)とボトム(底)が交互に到来する様子を、幸運と不運になぞらえることができる。
  • 波のピークの移動に相当するエネルギーの流れは「外的運命」と呼ばれ、「ラッキー」「アンラッキー」と思える出来事を支えている。
  • 速度エネルギーに相当する目に見えない運命の流れは「内的運命」と呼ばれ、「ラッキー」「アンラッキー」と思える出来事の背後で、誰にも知られず着々と進行している。

 

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運命の流れは「好運」と「不運」を繰り返す

つまり、一般的に運に対して「良い」「悪い」とラベリングをし、一喜一憂するのは、「外的運命」と呼ばれるエネルギーの流れに対してなのです。

しかし、運命の流れは、「内的運命」と呼ばれているものもあると天外伺朗氏はいうのです。

 

そのため、運は、良い時は良いし、悪い時は悪いのであって、運命の流れと言うものは、「人間(じんかん)万事塞翁が馬」という中国の古い諺のように、好運と思えることが不運につながり、不運と思えることが好運につながるといったように、好運と不運を繰り返すのです。

 

そのとき、頭のなかでいろいろと考えた所で、海で泳いでいる際、大きな波の力に対して無力であるように、見えない運命の流れに対しては、私たちはいくらあがいても、どうすることも出来ないのです。

 

プラス思考の落とし穴

そして、「内的運命」という大きな運命の流れの存在を知らず、 もし運が悪いと感じている時に、闇雲にジタバタしたところで、事態を悪化させるだけなのです。

このことは幸運を引き寄せるための「プラス思考」にも関係してきます。

 

イヤな出来事が連続して起こった際、「ポジティブ思考をしなくちゃ!」と無理矢理思って、いろいろ策を講じてみても、なかなか運命が好転しない、という経験をしたことがある方は多いと思います。

 

例えば、常に明るくポジティブでいるほうが、ハッピーな出来事を引き寄せやすいと「引き寄せの法則」について書かれた本などでは、よく言われています。

しかし、天外伺朗氏は『運力 あなたの人生はこれで決まる』のなかで以下のように述べています。

 

 意識レベルでは「すべてをプラスにとらえなければいけない」と思って、プラスにプラスに考えをめぐらせるのですが、無意識レベルでは、すっかりマイナスの考えにとらわれており、なんの光明も見出せなくて、絶望していることが多いのです。

 もちろん身体のレベルは、無意識のコントロール下にありますので、表面的にうまくいっているプラス思考とは裏腹に、身体には絶望の症状が出てきます。

 この場合には、プラス思考の努力をすればするほど、意識レベルと無意識レベルのギャップは大きくなり、どんどん泥沼にはまっていきます。身体が、そのギャップに耐えられなくなると、うつ病になります。

(中略)

 つまり、自分を取り巻く状況がとてもひどいなかで、本人は、懸命にプラス思考をしようとするのだけれども、ふと気がつくと、マイナスの考えに陥っている自分を発見する、ということです。これは、多くの読者が体験しておられると思います。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』 p26~27

 

では、不運の連続に直面し、マイナス思考に陥っている際は、どうすれば良いのでしょうか?

 

幸運を引き寄せる秘訣は、不運な現実を否定せずに受け容れること

このことに関して天外伺朗氏は「もし、マイナス思考にとらわれている自分を発見したら、無理矢理にプラス思考をしようとはしないで、マイナス思考をしている自分を、そっくりそのまま認め、受容してあげることがおすすめです」と述べています。

 

実際、不運の連続でつらい状況に陥った時、その現実から目を背けて無理矢理プラス思考をしようとするよりも、マイナス思考に陥っている自分を受けて入れてあげた方が、心がラクになります。

 

そして、不運な状況であっても、いずれ好運が訪れることをあらかじめ熟知していることでうまく困難をやり過ごすことが出来れば、その後に、曇り空がいつか必ず晴れるように、事態は好転していきます。

 

運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則

 

このことが、運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則ですが、この記事のポイントを以下にまとめておきます。

 

  • 運命の流れには分かりやすいものと、見えないものの2種類がある。
  • 大きな波としての運命の流れは、好運と不運が、かわるがわる順番にやって来る。
  • どん底にいる時は、むりにプラス思考するよりも、マイナス思考をしている自分を受け入れてあげたほうが、やがて好運が訪れやすい。

 

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腸内フローラが幸運を引き寄せる理由

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが今回の記事では「腸内フローラが幸運を引き寄せる理由」について述べてみたいと思います。

以前の記事で「腸内フローラと運の関係性」について書きましたが、腸内フローラは幸運を引き寄せることと関係しているように感じられます。

これは私自身の経験則ですが、ストレスなどによって腸内環境が悪化していると、どういうわけか、気分も落ち込み、考え方もネガティブになるような気がします。

一方、腸内環境が良いと、楽観的な考え方ができるようになり、気持ちもポジティブになります。

このことは「腸脳相関」や「脳腸相関」といった言葉が示すように、腸と脳が神経系でつながっていることと、深く関係しているように思います。

そして、便秘やストレスによる腸内環境の悪化によって気分が塞ぎこみがちになると、どういうわけか、イヤなことが連続して起こるようになります。

ところが、腸内フローラの状態が良好だと、気持ちも晴れて、幸運な出来事を引き寄せやすくなるのです。

これはあくまで私の経験であり、このあたりの因果関係について証明することはできませんが、腸と心の状態は、どういうわけか、「運」と関わって来るように思います。

そもそも幸運とは?

ところで、ハッピーな出来事というのは、期待すればするほど、遠ざかっていく性質があると、私自身、常々感じています。

「幸運」は、こっちが求めようとすると与えられず、期待することをやめて、心をオープンかつニュートラルな状態にしていると、ふと、向こうからやって来るのです。

つまり、「幸運」や「ハッピーな出来事」を起こりやすくするには、そのことを激しく求めたり、執着したりしないほうが良いのです。

ちなみに日本語の「幸(さち)」とは、「境(さかい)」の「さ」と「霊の力(ちから)」の「ち」から来ていると言います。

すなわち「幸(さち)」とは、境界・狭間からやってくる力なのです。

そしてこのことは、「幸運」や「ハッピーな出来事」は、自分の頭でいくらあれこれと考えたからといって得られるわけではない、ということを示唆しているように思います。

幸運を得るためには、「あたま」だけではなく「おなか」でも考えることが大切

また、このことは、「脳(あたま)」ばかりで考えず、「腸(おなか)」で考えることと、どこか、関係してくるようにも感じられます。

これはどういうことかといえば、普段は物事を考えるのに、頭ばかりを使っているけれど、「腸(おなか)」を主体にして物事を考えるという逆転の発想を行ってみるということです。

分かりやすく言えば、「脳(あたま)」ではなく、「腸(おなか)」を中心にして物事を捉えるということです。

つまり、日頃の生活において、「腸(おなか)」が嫌がっているようなことは避け、それと同時に、「腸(おなか)」が喜ぶような習慣を送ってみるということです。

このことはそれほど難しいことではありません。

たとえば、何かに接する度、強いストレスを感じ、おなかの辺りに不快な症状が感じられるのであれば、頭ではいろいろと理屈をこしらえるかもしれませんが、腸(おなか)が発するメッセージに従って、その原因を取り除くよう心がけることが重要なのです。

また食生活に関しては、脳が「美味しい」と喜ぶものだけではなく、腸や腸内細菌が喜ぶ食べ物を送り込んであげることも大切になってきます。

逆転の発想をつくるための「腸思考法」とは?

これに関しては、「遺伝子」や「エピジェネティクス」に関する前回の記事でも取り上げた藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』のなかでも、「エピジェネティクスによる良い遺伝子変化を促すため、柔軟性のある腸思考法」として言及されています。

その藤田紘一郎氏による「腸思考法」とは、以下の通りですので、関心がある方は、ぜひ、藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を手に取ってみてください。

 

  1. 固定観念を崩し、逆転の発想をつくる
  2. アサーティブな会話を心がける
  3. 失敗したときでもしなやかな考え方を
  4. 習慣に囚われない
  5. 食事は楽しい環境が大切
  6. 腸が嫌がる食品摂取をやめる
  7. キタナイものにも意味がある
  8. 他人に振り回されない
  9. 世界の中心から離れること
  10. 日和見だっていいじゃないか

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

幸運を引き寄せるには発想を脳から腸に転換してみる!

この記事では、「腸内フローラが幸運を引き寄せる理由」というタイトルをつけましたが、このように、幸運を引き寄せるためには発想の中心を脳から腸に転換してみることが、大切になってくると考えられます。

その発想の転換とは、例えば、「私」は自分の力で生きているのではなく、実は腸内細菌やミトコンドリアといった微生物のおかげで生かされている、といったようなことです。

また、多様な腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善していくことが、普段の私たちの心の有り様を変え、幸運やハッピーな出来事を引き寄せる秘訣なのだと感じられるのです。

 

この記事のポイント

  • 実は腸内フローラの状態が「ネガティブ」「ポジティブ」など、心の有り様を変化させている。
  • 幸運を引き寄せるには、「脳」だけではなく「腸」を中心に物事を考えてみることも大切。

 

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腸内細菌・腸内フローラと遺伝子の関わりとは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。前回の記事では「腸内フローラと運の関係性」について書きましたが、今回は「腸内細菌・腸内フローラと遺伝子の関わり」について、再び藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を取り上げながら述べてみたいと思います。

私たちの腸には、1000種類・100兆個以上の腸内細菌が生息していますが、大腸に生息している腸内細菌は実に多様であり、腸内細菌の総遺伝子数は想像以上に多いことが判明したといわれています。

 

 これらの遺伝子には、私たちのものとは異なった働きをもつものがあり、私たちが消化できないものを消化してくれる酵素の遺伝子なども含まれる。腸内細菌群は、免疫系や神経系、ホルモン系にも作用して、からだの健康維持に役立っている。一方で、有益な菌を減少すると、さまざまな病気になる確率が高まることが明らかとなっている。(上野川修一 『からだの中の外界 腸のふしぎ』 p149)

 

東京大学名誉教授の上野川修一氏はこのように述べていますが、これら、からだの健康維持のための遺伝子の様々な働きこそが、腸内細菌群が「第二のゲノム」と呼ばれるゆえんであるとされています。

そして、「腸内フローラ」と表現されるほどの腸内細菌の群れは、ヒトの遺伝子をはじめとして、健康や生命の仕組み、免疫系などに対して様々な影響を与えています。

したがって、いわば腸内細菌との「共生」が、私たち人間の生命維持や人生そのものに深く関与しているといっても過言ではないと考えられます。

ヒトの運命を左右する「エピジェネティクス」とは?

また、「腸内フローラ」と「遺伝子」の関わりを考える上で大切なキーワードとして「エピジェネティクス」(後天的遺伝子制御変化)が挙げられます。

この「エピジェネティクス」に関して、医学博士の藤田紘一郎氏は『遺伝子も腸の言いなり』のなかで以下のように述べています。

 

  エピジェネティクスの「エピ」は、ギリシャ語で「上の、別の、後から」という意味を持ち、本来の遺伝情報の「上につく別の遺伝情報」や「後で獲得した遺伝 情報」という意味です。そして、エピジェネティクスによって変化した遺伝情報のことを「エピゲノム」(後天性遺伝情報)と呼びます。

 先天的には同じ遺伝情報、つまり同じゲノム(DNA塩基配列)であったとしても、後天的な環境因子でゲノムが修復され、個体レベルの形質が異なってくるというものです。

 遺伝子の中身は変えられませんが、同じ遺伝情報であっても、環境などに応じ、しなやかで多様に変化させる手段を私たちは獲得してきました。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p160

 

  私は、エピジェネティクスによって変化したエピゲノムが、ガンや生活習慣などの発症に関与してくるはずだと考えています。ガンになりやすい食物ばかりを 摂ったり、ガンになりやすい環境に住み続けていると、そのように変化したエピゲノムにより、結果その人はガンになってしまうのではないかと思っています。

  私たちは人それぞれさまざまな環境で生き、飲み食いすることで、体細胞にエピジェネティクスな変化が生じています。私たちの身体のエピゲノムは、まるで自 らの行為を示す「前科歴」のようなものになっていて、不摂生が限界を超えて蓄積された時点で、目に見える形で細胞死や細胞老化が起こり「刑務所行き」となってしまうというわけです。

 逆に良い生活習慣病を続ければ、エピゲノムは身体を若々しく保つように変化し、長寿を全うすることができるのです。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p161~

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

どのような環境を選択するかによってヒトの運命は変えられる

この「エピジェネティクス」についての詳しい説明は省きますが、この「エピジェネティクス」を考える上で大切になってくるのは、私たちの運命はあらかじめ遺伝子によって決められているわけではないということです。

むしろ、どのような環境を選択するかによって、運命は変えられるということが、「エピジェネティクス」の研究が進むにつれて分かってきたのです。

このことに関して、東京大学大学院総合文化研究科教授の太田邦史氏は以下のように述べています。 

 

  実際には、生物のいろいろな性質(「表現型」といいます)は、DNAだけで決まっているのではなく、環境と生物との相互作用の中で決定され、それが細胞分 裂や世代を超えて維持されるのです。「生まれ」という基盤が、「育ち」によって影響を受けながら、やがて固定的な表現型を生み出すと考えられるのが、現在 の生物学の常識となっています。エピジェネティクスは、そのような環境要因がDNAの使われ方にどう影響するか、ということを扱う学問なのです。(太田邦史『エピゲノムと生命』 p23

 

さらに筑波大学名誉教授の村上和雄氏は、以下のように述べています。 

 

 昔から「病は気から」という言い方があります。心の持ち方一つで、人間は健康を損ねたり、また病気に打ち勝ったりする――という意味ですが、私の考えではそれこそ遺伝子が関係しているということなのです。

 つまり、心で何をどう考えているかが遺伝子のはたらきに影響を与え、病気になったり健康になったりする。それだけではなく、幸せをつかむ生き方ができるかどうかも、遺伝子のはたらきによると考える学者もいます。

 これは、人間の幸せは生まれつき遺伝子で決まっている、という意味ではありません。幸せに関係すると考えられる遺伝子は、だれの遺伝子にも潜在しているはずです。その遺伝子をONにすればいいのです。いままで眠っていてOFFになっていた遺伝子を起こしてはたらかせる、ということです。 (村上和雄 『生命の暗号』p30~31)

 

村上和雄氏がこのように述べている通り、私たちが生きていくうえで重要なのは、生まれつきの遺伝子にこだわることよりも、どのような環境を選ぶかということであり、また遺伝子のスイッチのON/OFFなのです(このあたりのことに関心がある方は、村上和雄氏が『生命の暗号』や『アホは神の望み』などの著作で詳しく述べていますので、読んでみてください)。

 

ちなみに、前回の記事で腸内フローラと運の関係について述べましたが、自らが生きる環境の選択と腸内フローラの状態(腸内環境)は、幸運を引き寄せることやハッピーな気分で人生を楽しく生きることと関わってくるように思えてなりません。

 

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腸内フローラと「運」の関係性とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について述べていきたいと思います。

 

以前、藤田紘一郎氏の『脳はバカ、腸はかしこい』を参照しながら、腸内フローラ改善がうつを緩和・予防することについて書きましたが、今回は同じ藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を取り上げながら、「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について書いてみます。

まず、藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』には以下のようなくだりがあります。

 

 最近の研究では、私たちの腸内に棲む細菌類が、私たちの気分や感情、そしておそらくは人格まで微妙に変えていることが明らかにされてきました。

 腸内細菌は脳での遺伝子発現を変え、記憶と学習に関する重要な脳領域の発達を左右していることがわかってきたのです。精神疾患の症状や薬の効き方が患者によって異なる理由も、腸内細菌の違いがあることで説明がつくようになったのです。

 人によって、または同じ人でも気分や人格、思考過程が変りますが、これも一部は腸内細菌の影響があると私は思っています。

 数年ほど前から、脳内の伝達物質である「ドーパミン」や「セロトニン」は腸内細菌によって合成され、その前駆物質が脳に送られていることが報告され始め、これを裏づける研究結果が細菌、アイルランドのコーク大学のJ・F・クリアン博士らによって発表されました。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p116~117

 

このように、腸内細菌や腸内細菌の集まりである腸内フローラは、私たちの気分に深く関わっていると考えられるのです。

 

また、藤田紘一郎氏は『遺伝子も腸の言いなり』のなかで以下のようにも述べています。

 

 現代の精神医療は、症状に対して薬を投与するなどの対症療法が中心で、脳への直接的な治療をすることがばかりがクローズアップされています。

 しかし多くの場合、本当に大切なことは、その場所から離れているところにあるほんの小さなものであることがほとんどで、それは気づかれないことが多いのです。

(中略)

 「神は細胞に宿る」ともいわれますが、私には、腸内細菌は小さいけれども、大きな存在だと思えてきます。

 私たちは、脳科学、遺伝子科学などの最先端医療が病気を治してくれるという、先へ先へと急ぐ科学一辺倒での考え方を支持してきました。

 しかし今、長い歴史の中で持ち続けてきた、身近でほんの小さなものの中に解決のヒントを見いだす、パラダイムシフトを迎えようとしているのかもしれません。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p120~122

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

腸内フローラの状態は、「運」に関わる

このように藤田紘一郎氏は述べているわけですが、腸内フローラの状態は、「運」にも関わってくるように思われます。

 

このことについては、科学的な根拠はありませんが、私自身の経験則として、腸内環境が良好な時は、気持ちが良くて幸運なことを引き寄せやすく、一方、腸内環境が悪化して便秘などをしている時は、気分も塞ぎこみやすく、どういうわけか、イヤな出来事が起こりやすいのです。

このあたりの運と腸内環境の関連性については、科学的根拠がなく、まさに生命の不思議としか言いようがありません。

おそらく、腸内環境・腸内フローラの有り様が、そのときの気分や脳のパフォーマンス、心理状態などと深く関わっていることと何か関係があるのだと、私自身、推察しています。

 

 

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本当のダイエットは生命力も高める理由

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「本当のダイエットは生命力も高める理由」について述べていきたいと思います。

実は、ダイエットを本当に成功させたければ、「ダイエット」を意識しないことが大切になってくるように思います。

なぜなら「ダイエット」は目的にするよりも、結果として考えた方が達成しやすいと考えられるからです。

つまり、「ダイエットに成功する」とは、「気づいたら痩せていた」ことなのです。

しかし、「ダイエット」を意識しないからといって、好きなものを好きなだけ食べても良いという話にはなりません。

では、「ダイエット」を意識しない代わりに、何を意識するのでしょうか?

その答えはやはり、「腸内フローラ・酵素ミトコンドリア」なのです。

この3つを意識することが、「本当のダイエット」につながり、かつ、からだに無理なく気持ちよく痩せられるのです。

実際、私自身、この3つを意識することで、余分な脂肪が落ち、以前よりも10キロ痩せることが出来ました。

本当のダイエットを成功させる

本当のダイエットを成功させるには腸内フローラ・酵素ミトコンドリアを意識することが大切

 

腸内フローラ・酵素ミトコンドリアが本当のダイエットにつながるワケ

では、なぜ腸内フローラ・酵素ミトコンドリアの3つが本当のダイエットにつながるのでしょうか?

実はこの3つは全て「新陳代謝」に関わっています。

つまり、細胞が新しく入れ替わることと関係しているのです。

特に細胞内のミトコンドリアは「ATP(アデノシン3リン酸)」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す働きをしており、この「ATP」は細胞やタンパク質を作るために使われます。

そのため太田成男氏が『体が若くなる技術』で述べているように、「ミトコンドリアの量と質を高める生活を意識しさえすれば、潤沢なエネルギーが体に生まれ、老化を防止するだけでなく、代謝も活発になり、体の機能は向上」するのです。

さらに、ミトコンドリアを元気にすることは肥満症の延長線上にある「メタボ(メタボリックシンドローム)」を予防することにもつながっていきます。

そもそもメタボリックシンドロームとは、代謝異常によって起きる様々な病的変化のことであり、メタボが起こるのは、ミトコンドリアの機能が低下していることが原因だと言えるのです。

 

そして、そのミトコンドリアのATPの産生に関わっているのが、「酵素」です。

体内の酵素ミトコンドリアが細胞内で「ATP」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す過程でも使われているため、ミトコンドリアを活性化させるためには、体内の酵素を意識することが必要になってくるのです。

また酵素がきちんと働くためには、ビタミンやミネラルといった酵素の働きを助ける役割を担う補酵素・補助因子が必要になってきます。

 

「デブ菌」を減らし「ヤセ菌」を増やすことも本当のダイエットのために大切

つまり、体内の酵素は細胞内のミトコンドリアがしっかりとATPを生み出せるようにするために大切なのです。

また、多様な腸内細菌の集まりである「腸内フローラ」も、そのための鍵を握っています。

なぜなら腸内の環境が悪いと、せっかく食べ物から栄養を摂っても、きちんと栄養素が吸収されず、ビタミンやミネラルなどがしっかりと細胞に送り届けられなくなるからです。

そしてそのことがミトコンドリアの不調にもつながっていくのです。

また腸内細菌には酵素を分泌する働きがあるため、腸内細菌のバランスを整えることは、体内の酵素を増やすのにも役立ちます。

そのため、日頃から腸内フローラを改善していくことは、結果的に細胞内のミトコンドリアを元気にすることにつながっていくのです。

さらに、腸内フローラを改善していくこと自体が、ダイエットに非常に効果的だとされています。

例えば、肥満症の人はビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)やバクテロイデスなどの菌が少なくなっていると言われています。

また、肥満状態にある場合、腸内フローラの構成がバクテロイデス門よりもファーミキューテス門優勢であるといいます。

ちなみに女性誌などでは、このバクテロイデス類は「ヤセ菌」、ファーミキューテス類は「デブ菌」と呼ばれています。

さらに、水溶性の食物繊維などによって腸内細菌が生み出す「短鎖脂肪酸」にも肥満や糖尿病を防ぐ働きがあるとされています。

したがって、本当のダイエットを成功させるために必要なのは、腸内細菌のバランスを整え、腸内フローラを改善していくことだと考えられるのです。

 

本当のダイエットのために大切な3つのポイント

本当のダイエットのために大切な3つのポイント

 

腸内フローラを意識した糖質制限ミトコンドリアにも効果的

また、近年、ダイエットに効果的だとされる「糖質制限」についてですが、「糖質制限」に関しては、まず、砂糖や人工甘味料などの糖質を減らしていくことから始めてみることをオススメします。

なぜなら、極端な糖質制限は「腸内フローラ」にとっては良くないからです。

腸内フローラを構成している腸内細菌は難消化性の多糖類をエサにしています。そのため、「炭水化物」の供給が断たれてしまうと、腸内細菌はエサがなくて困り果て、そのバランスもなかなか改善されなくなってしまうのです。

そのため糖質制限を行う際は、「オリゴ糖」や「食物繊維」が含まれた食材はきちんと摂るようにすることが「腸内フローラ」のためには必要になってきます。

しかし糖質制限はミトコンドリアを元気にするのには有効だとされています。

そのため、糖質制限を始める際は、からだに良い影響を与えることはほとんどない白砂糖や人工甘味料などの糖質を減らしていくことから始めるのがオススメだと言えるのです。

 

以上、この記事ではダイエットについて述べてきましたが、ミトコンドリア酵素・腸内フローラを意識した食生活を送ることは、本当のダイエットを成功させることにつながり、かつ、生命力を高めるのにも効果的なのです。

 

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アマニ油とオリゴ糖は生命力を高めるのに効果的

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回の記事はアマニ油とオリゴ糖の組み合わせが、生命力を高めるのに効果的な理由についてです。

アマニ油とオリゴ糖

前回の記事では、腸内フローラの改善に加え、砂糖や人工甘味料を極力控えるようにする「糖質制限」も、うつの症状を緩和・予防するためには必要になってくるということについて述べました。

そしてそのことに関連してオススメしたいのは、日頃使っている砂糖をオリゴ糖に替えてみることです。

なぜなら、以前の記事で書きましたが、オリゴ糖ビフィズス菌を増やして腸内フローラを改善するのに効果的だからです。

またオリゴ糖は血糖値をそれほど上げないとされているため、血糖値をコントロールするためにもオリゴ糖は有効なのです。

一方、砂糖は血糖値を乱高下させ、低血糖症によって、うつだけではなく、イライラや混乱、集中力の欠如など、不安定な精神状態をひき起こすとされています(参考 生田哲『砂糖をやめればうつにならない』 詳しくは前回の記事を参照してください)。

そのため、「砂糖が体に悪いのは分かるけど、コーヒーなどを飲む際に、どうしても甘味が欲しい」という方に、オリゴ糖はオススメなのです。

オリゴ糖

ちなみに「オリゴのおかげ」はスーパーマーケットなどで手軽に買うことができます。

 

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サラダ油をやめて亜麻仁油を摂ることも、生命力を高めるために大切

砂糖代わりにオリゴ糖を使ってみることに加えて、もうひとつ、からだにとってプラスになるのは、サラダ油をやめて亜麻仁(アマニ)油に替えてみることです。

なぜならサラダ油も、砂糖と同様、からだや脳に良い影響はほとんど与えないと考えられるからです。

サラダ油はファストフードや加工食品、冷凍食品などに大量に使われていますが、例えば、サラダ油に含まれるリノール酸トランス脂肪酸は、アレルギーの原因になったり、活性酸素を生み出して老化を促す原因になったりすると言われています。

また、脳の神経細胞を酸化によってサビつかせたり、神経細胞同士のスムーズな情報伝達を妨げたりすると言います。

特にサラダ油に含まれる脂肪酸である「リノール酸」は、高温で加熱すると「ヒドロキシノネナール」という毒性の物質を大量に生み出してしまいます。

脳科学専門医の山嶋哲盛氏によれば、この「ヒドロキシノネナール」は神経細胞を守っているリソソーム膜を劣化させ、最終的に死滅に追い込んでしまうと言います。

詳しくは↓の記事を参照してください。

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亜麻仁油のオメガ3が身体にとって必要不可欠な理由

一方、亜麻仁(アマニ)油は、脂肪酸の50%以上が「α‐リノレン酸」で占められています。この「α‐リノレン酸」はオメガ3脂肪酸の一種であり、約1~2割がDHAEPAに変換されると言われています。

DHAは脳の神経細胞の細胞膜をみずみずしく柔らかいものに保ちますし、EPAはアレルギー症状の抑制に効果的だとされています。

他にも、オメガ3脂肪酸DHAEPA・α‐リノレン酸)には、動脈硬化を抑制する働きなど、からだに良い影響を与える様々な効果効能があります。

つまり、オメガ3脂肪酸はからだにとって必要不可欠なのです。

しかし、このオメガ3脂肪酸が主に青魚に多く含まれているという理由から、年々、摂取量は減っており、代わりにリノール酸(オメガ6)ばかりを知らないうちにたくさん摂ってしまっている現状があるのです。

ちなみに「オメガ3」と「オメガ6」は、どちらも体内で作られない必須脂肪酸ですが、「オメガ3」と「オメガ6」のバランスは「1:1」もしくは「1:2」が望ましいとされています。

しかし、先程も述べたように、オメガ3が普段の食事ではなかなか摂れないうえ、ファストフードや加工食品ばかりを摂ってしまうことで、著しくこのバランスから遠ざかってしまうのです。

そのため、オメガ3を積極的に摂取してオメガ3とオメガ6のバランスを改善するためには、サラダ油をやめて亜麻仁油を摂るようにすることが、非常に効果的だと言えるのです。

亜麻仁油

亜麻仁(アマニ)油

ちなみにニップンの亜麻仁(アマニ)油なら、スーパーマーケットなどで1000円以下で買うことができます。

 

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砂糖や人工甘味料をやめる糖質制限がうつを予防・緩和する理由とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。

前回の記事では腸内フローラの改善がうつの症状を予防・緩和するということについて述べましたが、それに加えて、砂糖や人工甘味料を極力控えるようにする「糖質制限」も、うつの症状を緩和・予防するためには必要になってきます。

「うつ」を考える時、なぜ砂糖や人工甘味料が問題になるのかといえば、これらの糖質は血糖値を乱高下させ、不安定にさせるからです。

 

  血糖値をうまくコントロールできない状況、言い換えれば、血糖値の上がり下がりが激しい状況を血糖代謝異常(低血糖症)と呼んでいる。血糖代謝異常のおもな症状は、朝起きられない、強い疲労感、気分の落ち込み(うつ症状)、気分のコントロールがきかない、集中力の欠如、物忘れがひどい、イライラ、突然の怒り(キレる)、めまい、ふらつき、悪夢、夢遊病、眠っている間に話す、不安、恐れ、震えなどである。(生田哲『食べ物を変えれば脳が変わる』p120

 

さらに薬学博士の生田哲氏は『砂糖をやめればうつにならない』の中で、以下のように述べています。

 

 砂糖や砂糖のように高度に精製されたカーボは、脳内の伝達物質に働きかけるばかりでなく、血糖に大きな影響をおよぼします。甘いものを食べると伝達物質レベ ルと血糖がいっしょに上がり、一時的な陶酔感や快感が得られますが、つぎに、両方とも下がります。こうして気分が落ち込み、元気がなくなります。これがうつです。(生田哲『砂糖をやめればうつにならない』p103

 だからといって、甘いものを食べたすべての人がうつになるわけではありません。血糖の低下によってうつになるのは限られた人なのです。ある人は砂糖にとても 敏感で、わずかの砂糖を摂取するだけで気分が大きく変動します。砂糖にとても敏感な人が砂糖を食べると、低血糖になります。低血糖は、マイナス感情、短気、不安、恐れ、うつを引き起こします。さらに血糖が下がると、ある人は、世を悲観して自殺を考えるようになります。(生田哲『砂糖をやめればうつにならない』p103

 

砂糖をやめればうつにならない

低血糖」がうつを引き起こす理由とは?

生田哲氏は『砂糖をやめればうつにならない』のなかで、「低血糖は、マイナス感情、短期、不安、恐れ、うつを引き起こします」と述べていますが、実はこの低血糖「うつ」の一つの原因であるという説については、『「うつ」は食べ物が原因だった!』の著者、溝口徹氏も、以下のように述べており、非常に興味深いと思われます。

 

 ただし、低血糖症というのは、血糖値が低くなることだけが問題になるのではない。上がったり下がったりを繰り返したり、低い値で推移していくという状態もある。インスリンの分泌が正常なかたちから著しく逸脱する人もいるなど、人によってあらわれ方はさまざまだが、一日を通して、安定した血糖値を維持することが困難になることによって、身体や心に起こってくるさまざまな症状が、問題になる病気なのである。(「うつ」は食べ物が原因だった!』p111~112

 

 血糖値の安定が維持できないと、当然、脳に送られるブドウ糖も安定しない。脳にとっては一大事だ。そこで、血糖値が上がればインスリンが放出されるように、血糖値が下がりすぎれば、それに対応してさまざまなホルモンが動く。血糖値が下げるホルモンはインスリン一種類しかないが、上げるホルモンは多数存在していて、それらがさかんに働き出すわけだ。(「うつ」は食べ物が原因だった!』p112

 

 どういったホルモンが優位に出てくるかで、あらわれる症状は違うが、集中力がなくなったり、イライラや不安感が増したり、人によっては眠気をもよおしたり、手のしびれや動悸、頭痛を感じたり、筋肉がこわばったり……など、まさにうつと診断される症状が起こってくるのである。これが低血糖症である。(「うつ」は食べ物が原因だった!』p112~113

糖質制限と腸内フローラの改善がうつの症状を予防・緩和する

このように、白砂糖や人工甘味料などの糖質が、なぜいけないのかといえば、先程も述べたように、血糖値が乱高下することにより、精神的に不安定な状態をひき起こすからなのです。

そのため、うつの症状を予防したり緩和したりするために重要になってくるのは、血糖値を安定させるような糖質の摂り方だと考えられます。

特に生田哲氏は依存性が強い砂糖は「うつ、イライラ、不安、凶暴性といった脳への悪影響のほか、肥満、ニキビ、皮膚の老化などを引き起こ」すとして警鐘を鳴らしています。

また安価で使いやすいため、清涼飲料水などに多く含まれているブドウ糖果糖液糖は砂糖以上に健康に悪いとしています。

ところで、前回の記事では腸内フローラの改善がうつの症状を予防・緩和するということについて述べましたが、その理由は「腸脳相関」という言葉が示す通り、幸福ホルモン「セロトニン」の産生をはじめ、腸内フローラの状態と脳の健康は深くつながっていると考えられるからです。

そして、腸内フローラの改善と共に、砂糖やブドウ糖果糖液糖などを出来る範囲で避ける「糖質制限」を行っていくことも、うつの症状を予防・緩和するのに効果的だと考えられます。

また以前の記事で述べましたが、糖質制限はミトコンドリアを増やしたり元気にしたりするためにも有効です。

以上が、「砂糖や人工甘味料をやめる糖質制限がうつを予防・緩和する理由」についてですが、もちろん、この記事で「うつ」の原因の全てが「砂糖」や「腸内環境の悪化」であると主張したいのではありません。

ただ、私自身は、「うつ」の予防や症状緩和を考えていく際には、「カウンセリング」などによって心の領域にアプローチしていく他にも、これからは「糖質制限」や「腸内フローラの改善」といった視点を持ってみることも、大事だと思うのです。

 

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