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生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

腸内細菌の多様性とバランスが、腸内フローラにとって大切である理由

当ブログでは、腸内フローラ・酵素ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、この記事では、腸内細菌の多様性が腸内フローラにとって大切である理由について述べてみたいと思います。

腸内細菌は一般的に善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分類されており、この善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスは2:1:7が理想だと言われています。

このことは、腸内の悪玉菌が増え過ぎるのは、確かにからだにとって良くないけれど、かといって善玉菌ばかりを増やしすぎても、腸内フローラの調和が保たれなくなるため、様々な問題が生じる、ということを示唆していると思われます。

たとえば、この腸内細菌のバランスについて、腸内細菌学のパイオニアである東京大学名誉教授の光岡知足氏は、『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』のなかで、「共生の哲学」として以下のように述べています。

 

 人間社会に照らし合わせればわかりますが、すべての人が熱心に働いているような組織というのはどこか窮屈で、気詰まりがしています。ヒトも生物の一員ですから、なかには怠け者もいますが、そうした人が排除されてしまうような環境はけっして健康的とは言えないでしょう。

 学校で言えば、優秀な人ばかりではなく、落ちこぼれだって必ずいます。テストの出来がいい・悪いだけで、一人ひとりの個性が蔑ろにされてしまうのであれば、それは健全な教育とは言えません。

 どの国、どの時代であっても、悪いことをする人は必ず存在しますが、善いことをする人の割合が一定以上の割合で存在していれば、そうした悪も自然と抑え込まれ、社会の調和は保たれるでしょう。

 すべてを変える必要はないのです。腸内細菌で言えば、ヒトの健康のカギを握るのはビフィズス菌ですから、ビフィズス菌が働きやすい環境を整えていくことを常に考えるようにすれば、悪玉菌の増殖は抑えられ、大多数の日和見菌が悪になびくことがなくなっていきます。

 そう、わずか2割が変わるだけで腸内フローラのバランスは回復し、私たちは心身の健康を確保することができるのです。(光岡知足『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』p178~179

 

光岡知足氏がこのように述べている通り、腸内フローラの調和を保つためには、「善玉菌=善」「悪玉菌=悪」と決めつけて、悪玉菌を排除しようとするのではなく、善玉菌が2割を占めるように、腸内細菌のバランスを整えていくことが重要なのです。

そしてこのことは、人間社会を考えるうえでも大切になってくるように思われます。

光岡知足『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』

光岡知足『腸を鍛える 腸内細菌と腸内フローラ』祥伝社新書 2015年

 

腸内フローラにとって大切なのは、腸内細菌のバランスと多様性

 実際、最近の研究では、これまでのような「善玉菌/悪玉菌/日和見菌」の分類は、通用しなくなってきていると言います。

これはどういうことかと言いますと、善玉菌や悪玉菌、日和見菌は、それぞれがそれぞれの役割を腸内で担っているため、単純に善玉菌のみがカラダにとって良い働きをするわけではなく、悪玉菌と呼ばれる腸内細菌も実は腸やからだの健康を維持するために、いろいろな役割を担っているということです。

この腸内フローラのバランスや多様性に関して、若き腸内フローラ研究者の福田真嗣氏が『おなかの調子がよくなる本』のなかで以下のように述べています。

 

 これまでの科学では、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の理想的なバランスは、2:1:7くらいであり、善玉菌が常に悪玉菌より多く、悪玉菌を抑えているのが健康的な腸内細菌と考えられてきました。

 しかし、腸内細菌については、科学の進歩でさらに詳しいことがわかってきました。これまで善玉菌とされていた中にも働きのいい菌とそうでもない菌がいたり、悪玉菌や日和見菌だと思われていた中にもいい働きをする菌がいたりするのです。

              (中略)

 また、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが大切でありますが、研究が進むことによって腸内フローラの多様性が重要であるという考え方も広がってきています。病気の人は腸内フローラの多様性が低下してしまっていることがわかってきたからです。

 腸の中に特定の微生物ばかりが多いのではなく、たくさんの種類の微生物がいて、あらゆる食べ物の分解に対応できる、つまり何が腸にやってきても対応できることこそが健康につながるのです。

 この「多様性」というのは重要なキーワードの一つです。これは、余談になりますが、腸内フローラだけではなくて、人間社会とも共通することです。(福田真嗣『おなかの調子がよくなる本 自分でできる腸内フローラ改善法』p42~45

 

福田真嗣『おなかの調子がよくなる本』

福田真嗣『おなかの調子がよくなる本 自分でできる腸内フローラ改善法』kkベストセラーズ 2016年

 

このように、福田真嗣氏も光岡知足氏と同様のことを述べていますが、やはり腸内フローラを改善していくうえで必要になってくるのは、腸内細菌のバランスと多様性を意識することなのです。

そしてそのことが、腸内細菌の働きによって代謝が良くなり、免疫力も向上し、生きていることが気持ち良いと感じられるような、生命力を高める生活にもつながっていくと考えられるのです。

 

腸内細菌の多様性とバランス

お花畑になぞらえた腸内フローラにとって重要なのは、腸内細菌の多様性とバランス

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