生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

運力を強化する方法とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。

前回の記事では、「運力を鍛えて不運をやりすごす方法」について書きましたが、今回は「運力を強化する方法」について述べてみたいと思います。

ちなみに前回の記事で書いた「運力」というものについて、天外伺朗氏は『運力 あなたの人生はこれで決まる』のなかで「運力の法則」として以下のようにまとめています。 

 

 運力が強化され、ボトムを淡々とやり過ごすと、いずれ、ピークが到来する。そういう生き方を、「塞翁が馬」的な人生と呼ぶ。さしたる社会的成功は達成しないが、平穏無事な人生となる。

 いっぽう、ボトムで必死に努力すると、ピークが高くなり、社会的成功につながる。そういうスタイルを「屈辱バネ」型の人生と呼ぶ。社会的成功は、ときに人間としての密を踏みはずすこともあるので要注意。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p102

 

また前回の記事では、「運力を鍛えていく」とは、不運に直面しているという現実を直視し、否定せずに受け入れられるようになっていくことだと述べました。

しかし実は、「不運」を受け入れることに関して、このように言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれを行なおうとするのは非常に難しいものなのです。

なぜなら私たちは物事に対して、いちいち「良い/悪い」と判断してしまいがちになるからです。

この「良い/悪い」という判断は、脳の「大脳新皮質」の部分に育っているもう一人の自分によってなされ、幼少時からなされてきた「しつけ」や「教育」が強く影響していると天外伺朗氏は言います。

 

 じつは、「いい」とか「悪い」とかいう価値判断は、新皮質で行われます。その基準となるベースは、理性、倫理観、道徳観のようなものですが、それらは、教育やしつけで形成されてきた、いわば借りものです。

 その価値判断が、批判や自己否定の源であり、不運を不運にしてしまう元凶です。つまり、運力という意味では、教育やしつけは逆効果なのです。厳しいしつけを受けて育ってきた人は、どうしても運力は弱い傾向があります。

 しつけというのは、まともに社会生活を営むうえでは、どうしても必要なことなのですが、それにより、運力をそいでいることは注意を要します。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p122~123

 

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運力を強化していくためには「冷静」「客観的」「中立的」な視点をもつことが必要

普段、私たちは日常生活において、意識的にしろ、無意識的にしろ、「良い/悪い」や「好き/嫌い」といった判断をしてしまいますが、運力を強化していくためには物事を判断する際、「冷静」「客観的」「中立的」な視点をもつことが必要になってくるのです。

 

 人間という生きものは、なかなか自分の視点から離れられるものではありません。いくら意識レベルで客観的になろうとしても、結局は、自分に都合がよい視点に固執してしまうのです。

 本当の意味での、第三者の視点でものごとが見られるようになったら、もう運力はかなりついてきているでしょう。

(中略)

 私たちは、幼少のころから、ものごとや行動に関して瞬時に「いい/悪い」の判断をするようしつけられてきました。また、そうしないと、日常生活はうまくいきません。

(中略)

 つまり、「いい/悪い」の判断を脱却するということは、いま自分と思っている主体から自由に離れられることを意味しており、意識レベルでそう思ったからといって、できることではありません。

 たとえば「中立的でなければいけない」と思うと、それを「いい」とし、そうではないことを「悪い」とする「いい/悪い」の呪縛にはまっており、結局、中立的ではなくなってしまうのです。

 

 古い脳のもうひとりの自分は、ちょっとやそっとでは育ちません。運力の強化というのは、時間もかかり、一筋縄ではいかないのはそのためです。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p124~126

 

運力を強化するための方法とは、冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てること

また天外伺朗氏は「運力の法則」として、「古い脳の無意識レベルに、冷静で、客観的で、中立的なもうひとりの自分が存在するようになると、運力は確実に強化される」と述べています。

このように、運力を強化するための方法とは、冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てることなのです。

(その中立的なもうひとりの自分を育て上げるためのの具体的な方法としては、仏教における禅やヴィッパサナー瞑想、Googleなどでも活用されているマインドフルネス瞑想などがありますが、この記事の主旨は「運力を強化する方法」についてですので、それらの中身ついては、この記事では触れないことにしたいと思います)。

そして、その冷静・客観的・中立的なもうひとりの自分を育てる上げるには、一歩一歩進んでいく地道な努力が必要になるのです。

 

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運力を鍛えて不運をやり過ごす方法とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「運力を鍛えて不運をやりすごす方法」について述べてみたいと思います。

ちなみに前回の記事で書いた「運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる引き寄せる法則」のポイントは以下の通りです。

 

  • 不運な時にポジティブ思考をしていれば、幸運が引き寄せられるほど、世界の仕組みは単純ではない。
  • 運命の流れには分かりやすいものと、見えないものの2種類がある。
  • 大きな波としての運命の流れは、好運と不運が、かわるがわる順番にやって来る。
  • どん底にいる時は、むりにプラス思考するよりも、マイナス思考をしている自分を受け入れてあげたほうが、やがて好運が訪れやすい。

 

また前回の記事で天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』を取り上げましたが、その中でも「運力の法則」として、以下のように分かりやすくまとめられています。

 

 運命は、必ずピークとボトムをともなう。ピークだけの人生はありえない。

 ピークは、一般的に言う「運のいい状態」であり、その流れを「外的運命」と呼ぶ。

 ボトムは、表面的には「運の悪い」状態だが、その背後には、目に見えない好運の流れである「内的運命」のエネルギーが高い。両者のエネルギーを合計すると、つねに一定であり、好運も不運もない。

 それとは別に、運力が強くなると、ボトムのなかでも内的運命を見出すことができるようになり、その人にとっては好運も不運もなくなる。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』p48

 

天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』

運力の強さ・弱さとは

ちなみに天外伺朗氏は、運の「良さ」「悪さ」だけではなく、「運力」の「強さ」「弱さ」についても言及しています。

この運力の強さ・弱さとは、運命の流れの波が「ピーク」ではなく「ボトム」の状態にある時、すなわち不運に直面している際、どのような態度をとればよいのか、ということと関わってきます。

不運に直面している時、不運を直視できず、不運を否定して避けようとしたり、運力の強い人をまねて、無理矢理プラス思考をしようとしたりする人は、結果的に事態はますます悪化する場合が多いといいます。

これは「不運を不運にしてしまう」場合であり、運力が弱い状態だと天外伺朗氏はしています。

しかし、「ジタバタしている自分を受容し、意識してジタバタ」したり、「運力がまだ弱いことを自覚して、運力の強い人のまねをしない」のであれば、それは不運に直面していることであり、「運力の強化につながる」といいます。

不運に直面した際の、運力が強い人の過ごし方

では、運力が強い人は、運命の流れが「ボトム」にある時、どのような行動を取るのでしょうか?

実は「運力が十分に強い人」に共通しているのは、「ボトムでジタバタしない」ということなのだそうです。そして、そのボトムの過ごし方には二通りがあると天外伺朗氏は言います。

 

  • 「「塞翁が馬」的人生」・・・「不運を淡々とやり過ごす。社会的につながらないが、平穏無事な人生となる。」
  • 「屈辱バネ」型人生  ・・・「ボトムで必死に努力をして、次に到来するピークを高くする。社会的な成功を達成する。」

 

一つ目の「「塞翁が馬」的人生」とは、世の流れとは、好運と不運をかわるがわる順番にやって来るものなので、直面する出来事のひとつひとつにいちいち一喜一憂しないで、どちらが訪れても淡々としている生き方のことです。

二つ目の「屈辱バネ」型人生は、人生がどん底の状態にあると思えても、次にやって来るピークを高くするために、めげることなく必死に努力する生き方のことです。

これは次に必ず波のピークがやって来ることを知っている肝の据わった人が、より波のピークを大きくするためにひたすら努力することであるため、こちらは「塞翁が馬」的人生に比べて、社会的な成功を達しやすいと言います。

ちなみにこの生き方は、運力が弱い人が、不運に直面した際、ただ慌てて闇雲にジタバタするのと同じではなく、運力が弱い状態のままなのに運力が強いと勘違いして、運力が強い人のまねをすると、結果的にロクなことにならないので、注意が必要です。

 

不運をやり過ごすためには、まず運力を鍛えることが大切

そして、この記事で述べようとしている「運力を鍛えて不運をやり過ごす方法」とは、不運に直面した際、無理にプラス思考をしたり、いきなり「屈辱バネ」型人生を真似したりすることではありません。

そうではなく、まずは「ジタバタしている自分を受容し、意識してジタバタ」したり、「運力がまだ弱いことを自覚して、運力の強い人のまねをしない」ようにすることが大切なのです。

ちなみに「意識してジタバタ」するとはどういうことかといえば、不運な出来事に遭遇したり、「アンラッキー」なことが続いたりしている際、自暴自棄にならないよう、深呼吸や瞑想、ヨガやジョギングといった運動などを行い、リラックスすることを心がけることです。

そのような姿勢によって、次の波(運命の流れ)の「ピーク」がいずれやって来るのを待つのです。

つまり、「運力を鍛えていく」とは、不運に直面しているという現実を直視し、否定せずに受け入れられるようになっていくことなのです。

 

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運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが今回は「運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則」について述べてみたいと思います。

前回の記事では、「脳」だけではなく「腸」を中心にした発想転換や、腸内フローラの状態を良好に保つことが幸運を引き寄せることにつながる、といった内容のことを書きました。

 

しかし残念なことに、実は運の「良さ」「悪さ」に関しては、常にポジティブな状態でいれば、簡単に幸運が引き寄せられるほど、世界の仕組みは単純ではないのです。

このことを教えてくれたのは、天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』という一冊でした。

 

この天外伺朗氏の『運力 あなたの人生はこれで決まる』に書かれている内容は、以下のようなことです。

 

  • 運命は海の波にたとえられ、ピーク(頂上)とボトム(底)が交互に到来する様子を、幸運と不運になぞらえることができる。
  • 波のピークの移動に相当するエネルギーの流れは「外的運命」と呼ばれ、「ラッキー」「アンラッキー」と思える出来事を支えている。
  • 速度エネルギーに相当する目に見えない運命の流れは「内的運命」と呼ばれ、「ラッキー」「アンラッキー」と思える出来事の背後で、誰にも知られず着々と進行している。

 

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運命の流れは「好運」と「不運」を繰り返す

つまり、一般的に運に対して「良い」「悪い」とラベリングをし、一喜一憂するのは、「外的運命」と呼ばれるエネルギーの流れに対してなのです。

しかし、運命の流れは、「内的運命」と呼ばれているものもあると天外伺朗氏はいうのです。

 

そのため、運は、良い時は良いし、悪い時は悪いのであって、運命の流れと言うものは、「人間(じんかん)万事塞翁が馬」という中国の古い諺のように、好運と思えることが不運につながり、不運と思えることが好運につながるといったように、好運と不運を繰り返すのです。

 

そのとき、頭のなかでいろいろと考えた所で、海で泳いでいる際、大きな波の力に対して無力であるように、見えない運命の流れに対しては、私たちはいくらあがいても、どうすることも出来ないのです。

 

プラス思考の落とし穴

そして、「内的運命」という大きな運命の流れの存在を知らず、 もし運が悪いと感じている時に、闇雲にジタバタしたところで、事態を悪化させるだけなのです。

このことは幸運を引き寄せるための「プラス思考」にも関係してきます。

 

イヤな出来事が連続して起こった際、「ポジティブ思考をしなくちゃ!」と無理矢理思って、いろいろ策を講じてみても、なかなか運命が好転しない、という経験をしたことがある方は多いと思います。

 

例えば、常に明るくポジティブでいるほうが、ハッピーな出来事を引き寄せやすいと「引き寄せの法則」について書かれた本などでは、よく言われています。

しかし、天外伺朗氏は『運力 あなたの人生はこれで決まる』のなかで以下のように述べています。

 

 意識レベルでは「すべてをプラスにとらえなければいけない」と思って、プラスにプラスに考えをめぐらせるのですが、無意識レベルでは、すっかりマイナスの考えにとらわれており、なんの光明も見出せなくて、絶望していることが多いのです。

 もちろん身体のレベルは、無意識のコントロール下にありますので、表面的にうまくいっているプラス思考とは裏腹に、身体には絶望の症状が出てきます。

 この場合には、プラス思考の努力をすればするほど、意識レベルと無意識レベルのギャップは大きくなり、どんどん泥沼にはまっていきます。身体が、そのギャップに耐えられなくなると、うつ病になります。

(中略)

 つまり、自分を取り巻く状況がとてもひどいなかで、本人は、懸命にプラス思考をしようとするのだけれども、ふと気がつくと、マイナスの考えに陥っている自分を発見する、ということです。これは、多くの読者が体験しておられると思います。(天外伺朗『運力 あなたの人生はこれで決まる』 p26~27

 

では、不運の連続に直面し、マイナス思考に陥っている際は、どうすれば良いのでしょうか?

 

幸運を引き寄せる秘訣は、不運な現実を否定せずに受け容れること

このことに関して天外伺朗氏は「もし、マイナス思考にとらわれている自分を発見したら、無理矢理にプラス思考をしようとはしないで、マイナス思考をしている自分を、そっくりそのまま認め、受容してあげることがおすすめです」と述べています。

 

実際、不運の連続でつらい状況に陥った時、その現実から目を背けて無理矢理プラス思考をしようとするよりも、マイナス思考に陥っている自分を受けて入れてあげた方が、心がラクになります。

 

そして、不運な状況であっても、いずれ好運が訪れることをあらかじめ熟知していることでうまく困難をやり過ごすことが出来れば、その後に、曇り空がいつか必ず晴れるように、事態は好転していきます。

 

運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則

 

このことが、運命の流れを味方につけて幸運を引き寄せる法則ですが、この記事のポイントを以下にまとめておきます。

 

  • 運命の流れには分かりやすいものと、見えないものの2種類がある。
  • 大きな波としての運命の流れは、好運と不運が、かわるがわる順番にやって来る。
  • どん底にいる時は、むりにプラス思考するよりも、マイナス思考をしている自分を受け入れてあげたほうが、やがて好運が訪れやすい。

 

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腸内フローラが幸運を引き寄せる理由

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが今回の記事では「腸内フローラが幸運を引き寄せる理由」について述べてみたいと思います。

以前の記事で「腸内フローラと運の関係性」について書きましたが、腸内フローラは幸運を引き寄せることと関係しているように感じられます。

これは私自身の経験則ですが、ストレスなどによって腸内環境が悪化していると、どういうわけか、気分も落ち込み、考え方もネガティブになるような気がします。

一方、腸内環境が良いと、楽観的な考え方ができるようになり、気持ちもポジティブになります。

このことは「腸脳相関」や「脳腸相関」といった言葉が示すように、腸と脳が神経系でつながっていることと、深く関係しているように思います。

そして、便秘やストレスによる腸内環境の悪化によって気分が塞ぎこみがちになると、どういうわけか、イヤなことが連続して起こるようになります。

ところが、腸内フローラの状態が良好だと、気持ちも晴れて、幸運な出来事を引き寄せやすくなるのです。

これはあくまで私の経験であり、このあたりの因果関係について証明することはできませんが、腸と心の状態は、どういうわけか、「運」と関わって来るように思います。

そもそも幸運とは?

ところで、ハッピーな出来事というのは、期待すればするほど、遠ざかっていく性質があると、私自身、常々感じています。

「幸運」は、こっちが求めようとすると与えられず、期待することをやめて、心をオープンかつニュートラルな状態にしていると、ふと、向こうからやって来るのです。

つまり、「幸運」や「ハッピーな出来事」を起こりやすくするには、そのことを激しく求めたり、執着したりしないほうが良いのです。

ちなみに日本語の「幸(さち)」とは、「境(さかい)」の「さ」と「霊の力(ちから)」の「ち」から来ていると言います。

すなわち「幸(さち)」とは、境界・狭間からやってくる力なのです。

そしてこのことは、「幸運」や「ハッピーな出来事」は、自分の頭でいくらあれこれと考えたからといって得られるわけではない、ということを示唆しているように思います。

幸運を得るためには、「あたま」だけではなく「おなか」でも考えることが大切

また、このことは、「脳(あたま)」ばかりで考えず、「腸(おなか)」で考えることと、どこか、関係してくるようにも感じられます。

これはどういうことかといえば、普段は物事を考えるのに、頭ばかりを使っているけれど、「腸(おなか)」を主体にして物事を考えるという逆転の発想を行ってみるということです。

分かりやすく言えば、「脳(あたま)」ではなく、「腸(おなか)」を中心にして物事を捉えるということです。

つまり、日頃の生活において、「腸(おなか)」が嫌がっているようなことは避け、それと同時に、「腸(おなか)」が喜ぶような習慣を送ってみるということです。

このことはそれほど難しいことではありません。

たとえば、何かに接する度、強いストレスを感じ、おなかの辺りに不快な症状が感じられるのであれば、頭ではいろいろと理屈をこしらえるかもしれませんが、腸(おなか)が発するメッセージに従って、その原因を取り除くよう心がけることが重要なのです。

また食生活に関しては、脳が「美味しい」と喜ぶものだけではなく、腸や腸内細菌が喜ぶ食べ物を送り込んであげることも大切になってきます。

逆転の発想をつくるための「腸思考法」とは?

これに関しては、「遺伝子」や「エピジェネティクス」に関する前回の記事でも取り上げた藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』のなかでも、「エピジェネティクスによる良い遺伝子変化を促すため、柔軟性のある腸思考法」として言及されています。

その藤田紘一郎氏による「腸思考法」とは、以下の通りですので、関心がある方は、ぜひ、藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を手に取ってみてください。

 

  1. 固定観念を崩し、逆転の発想をつくる
  2. アサーティブな会話を心がける
  3. 失敗したときでもしなやかな考え方を
  4. 習慣に囚われない
  5. 食事は楽しい環境が大切
  6. 腸が嫌がる食品摂取をやめる
  7. キタナイものにも意味がある
  8. 他人に振り回されない
  9. 世界の中心から離れること
  10. 日和見だっていいじゃないか

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

幸運を引き寄せるには発想を脳から腸に転換してみる!

この記事では、「腸内フローラが幸運を引き寄せる理由」というタイトルをつけましたが、このように、幸運を引き寄せるためには発想の中心を脳から腸に転換してみることが、大切になってくると考えられます。

その発想の転換とは、例えば、「私」は自分の力で生きているのではなく、実は腸内細菌やミトコンドリアといった微生物のおかげで生かされている、といったようなことです。

また、多様な腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善していくことが、普段の私たちの心の有り様を変え、幸運やハッピーな出来事を引き寄せる秘訣なのだと感じられるのです。

 

この記事のポイント

  • 実は腸内フローラの状態が「ネガティブ」「ポジティブ」など、心の有り様を変化させている。
  • 幸運を引き寄せるには、「脳」だけではなく「腸」を中心に物事を考えてみることも大切。

 

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腸内細菌・腸内フローラと遺伝子の関わりとは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。前回の記事では「腸内フローラと運の関係性」について書きましたが、今回は「腸内細菌・腸内フローラと遺伝子の関わり」について、再び藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を取り上げながら述べてみたいと思います。

私たちの腸には、1000種類・100兆個以上の腸内細菌が生息していますが、大腸に生息している腸内細菌は実に多様であり、腸内細菌の総遺伝子数は想像以上に多いことが判明したといわれています。

 

 これらの遺伝子には、私たちのものとは異なった働きをもつものがあり、私たちが消化できないものを消化してくれる酵素の遺伝子なども含まれる。腸内細菌群は、免疫系や神経系、ホルモン系にも作用して、からだの健康維持に役立っている。一方で、有益な菌を減少すると、さまざまな病気になる確率が高まることが明らかとなっている。(上野川修一 『からだの中の外界 腸のふしぎ』 p149)

 

東京大学名誉教授の上野川修一氏はこのように述べていますが、これら、からだの健康維持のための遺伝子の様々な働きこそが、腸内細菌群が「第二のゲノム」と呼ばれるゆえんであるとされています。

そして、「腸内フローラ」と表現されるほどの腸内細菌の群れは、ヒトの遺伝子をはじめとして、健康や生命の仕組み、免疫系などに対して様々な影響を与えています。

したがって、いわば腸内細菌との「共生」が、私たち人間の生命維持や人生そのものに深く関与しているといっても過言ではないと考えられます。

ヒトの運命を左右する「エピジェネティクス」とは?

また、「腸内フローラ」と「遺伝子」の関わりを考える上で大切なキーワードとして「エピジェネティクス」(後天的遺伝子制御変化)が挙げられます。

この「エピジェネティクス」に関して、医学博士の藤田紘一郎氏は『遺伝子も腸の言いなり』のなかで以下のように述べています。

 

  エピジェネティクスの「エピ」は、ギリシャ語で「上の、別の、後から」という意味を持ち、本来の遺伝情報の「上につく別の遺伝情報」や「後で獲得した遺伝 情報」という意味です。そして、エピジェネティクスによって変化した遺伝情報のことを「エピゲノム」(後天性遺伝情報)と呼びます。

 先天的には同じ遺伝情報、つまり同じゲノム(DNA塩基配列)であったとしても、後天的な環境因子でゲノムが修復され、個体レベルの形質が異なってくるというものです。

 遺伝子の中身は変えられませんが、同じ遺伝情報であっても、環境などに応じ、しなやかで多様に変化させる手段を私たちは獲得してきました。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p160

 

  私は、エピジェネティクスによって変化したエピゲノムが、ガンや生活習慣などの発症に関与してくるはずだと考えています。ガンになりやすい食物ばかりを 摂ったり、ガンになりやすい環境に住み続けていると、そのように変化したエピゲノムにより、結果その人はガンになってしまうのではないかと思っています。

  私たちは人それぞれさまざまな環境で生き、飲み食いすることで、体細胞にエピジェネティクスな変化が生じています。私たちの身体のエピゲノムは、まるで自 らの行為を示す「前科歴」のようなものになっていて、不摂生が限界を超えて蓄積された時点で、目に見える形で細胞死や細胞老化が起こり「刑務所行き」となってしまうというわけです。

 逆に良い生活習慣病を続ければ、エピゲノムは身体を若々しく保つように変化し、長寿を全うすることができるのです。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p161~

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

どのような環境を選択するかによってヒトの運命は変えられる

この「エピジェネティクス」についての詳しい説明は省きますが、この「エピジェネティクス」を考える上で大切になってくるのは、私たちの運命はあらかじめ遺伝子によって決められているわけではないということです。

むしろ、どのような環境を選択するかによって、運命は変えられるということが、「エピジェネティクス」の研究が進むにつれて分かってきたのです。

このことに関して、東京大学大学院総合文化研究科教授の太田邦史氏は以下のように述べています。 

 

  実際には、生物のいろいろな性質(「表現型」といいます)は、DNAだけで決まっているのではなく、環境と生物との相互作用の中で決定され、それが細胞分 裂や世代を超えて維持されるのです。「生まれ」という基盤が、「育ち」によって影響を受けながら、やがて固定的な表現型を生み出すと考えられるのが、現在 の生物学の常識となっています。エピジェネティクスは、そのような環境要因がDNAの使われ方にどう影響するか、ということを扱う学問なのです。(太田邦史『エピゲノムと生命』 p23

 

さらに筑波大学名誉教授の村上和雄氏は、以下のように述べています。 

 

 昔から「病は気から」という言い方があります。心の持ち方一つで、人間は健康を損ねたり、また病気に打ち勝ったりする――という意味ですが、私の考えではそれこそ遺伝子が関係しているということなのです。

 つまり、心で何をどう考えているかが遺伝子のはたらきに影響を与え、病気になったり健康になったりする。それだけではなく、幸せをつかむ生き方ができるかどうかも、遺伝子のはたらきによると考える学者もいます。

 これは、人間の幸せは生まれつき遺伝子で決まっている、という意味ではありません。幸せに関係すると考えられる遺伝子は、だれの遺伝子にも潜在しているはずです。その遺伝子をONにすればいいのです。いままで眠っていてOFFになっていた遺伝子を起こしてはたらかせる、ということです。 (村上和雄 『生命の暗号』p30~31)

 

村上和雄氏がこのように述べている通り、私たちが生きていくうえで重要なのは、生まれつきの遺伝子にこだわることよりも、どのような環境を選ぶかということであり、また遺伝子のスイッチのON/OFFなのです(このあたりのことに関心がある方は、村上和雄氏が『生命の暗号』や『アホは神の望み』などの著作で詳しく述べていますので、読んでみてください)。

 

ちなみに、前回の記事で腸内フローラと運の関係について述べましたが、自らが生きる環境の選択と腸内フローラの状態(腸内環境)は、幸運を引き寄せることやハッピーな気分で人生を楽しく生きることと関わってくるように思えてなりません。

 

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腸内フローラと「運」の関係性とは?

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について述べていきたいと思います。

 

以前、藤田紘一郎氏の『脳はバカ、腸はかしこい』を参照しながら、腸内フローラ改善がうつを緩和・予防することについて書きましたが、今回は同じ藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を取り上げながら、「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について書いてみます。

まず、藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』には以下のようなくだりがあります。

 

 最近の研究では、私たちの腸内に棲む細菌類が、私たちの気分や感情、そしておそらくは人格まで微妙に変えていることが明らかにされてきました。

 腸内細菌は脳での遺伝子発現を変え、記憶と学習に関する重要な脳領域の発達を左右していることがわかってきたのです。精神疾患の症状や薬の効き方が患者によって異なる理由も、腸内細菌の違いがあることで説明がつくようになったのです。

 人によって、または同じ人でも気分や人格、思考過程が変りますが、これも一部は腸内細菌の影響があると私は思っています。

 数年ほど前から、脳内の伝達物質である「ドーパミン」や「セロトニン」は腸内細菌によって合成され、その前駆物質が脳に送られていることが報告され始め、これを裏づける研究結果が細菌、アイルランドのコーク大学のJ・F・クリアン博士らによって発表されました。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p116~117

 

このように、腸内細菌や腸内細菌の集まりである腸内フローラは、私たちの気分に深く関わっていると考えられるのです。

 

また、藤田紘一郎氏は『遺伝子も腸の言いなり』のなかで以下のようにも述べています。

 

 現代の精神医療は、症状に対して薬を投与するなどの対症療法が中心で、脳への直接的な治療をすることがばかりがクローズアップされています。

 しかし多くの場合、本当に大切なことは、その場所から離れているところにあるほんの小さなものであることがほとんどで、それは気づかれないことが多いのです。

(中略)

 「神は細胞に宿る」ともいわれますが、私には、腸内細菌は小さいけれども、大きな存在だと思えてきます。

 私たちは、脳科学、遺伝子科学などの最先端医療が病気を治してくれるという、先へ先へと急ぐ科学一辺倒での考え方を支持してきました。

 しかし今、長い歴史の中で持ち続けてきた、身近でほんの小さなものの中に解決のヒントを見いだす、パラダイムシフトを迎えようとしているのかもしれません。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p120~122

 

藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』

腸内フローラの状態は、「運」に関わる

このように藤田紘一郎氏は述べているわけですが、腸内フローラの状態は、「運」にも関わってくるように思われます。

 

このことについては、科学的な根拠はありませんが、私自身の経験則として、腸内環境が良好な時は、気持ちが良くて幸運なことを引き寄せやすく、一方、腸内環境が悪化して便秘などをしている時は、気分も塞ぎこみやすく、どういうわけか、イヤな出来事が起こりやすいのです。

このあたりの運と腸内環境の関連性については、科学的根拠がなく、まさに生命の不思議としか言いようがありません。

おそらく、腸内環境・腸内フローラの有り様が、そのときの気分や脳のパフォーマンス、心理状態などと深く関わっていることと何か関係があるのだと、私自身、推察しています。

 

 

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本当のダイエットは生命力も高める理由

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「本当のダイエットは生命力も高める理由」について述べていきたいと思います。

実は、ダイエットを本当に成功させたければ、「ダイエット」を意識しないことが大切になってくるように思います。

なぜなら「ダイエット」は目的にするよりも、結果として考えた方が達成しやすいと考えられるからです。

つまり、「ダイエットに成功する」とは、「気づいたら痩せていた」ことなのです。

しかし、「ダイエット」を意識しないからといって、好きなものを好きなだけ食べても良いという話にはなりません。

では、「ダイエット」を意識しない代わりに、何を意識するのでしょうか?

その答えはやはり、「腸内フローラ・酵素ミトコンドリア」なのです。

この3つを意識することが、「本当のダイエット」につながり、かつ、からだに無理なく気持ちよく痩せられるのです。

実際、私自身、この3つを意識することで、余分な脂肪が落ち、以前よりも10キロ痩せることが出来ました。

本当のダイエットを成功させる

本当のダイエットを成功させるには腸内フローラ・酵素ミトコンドリアを意識することが大切

 

腸内フローラ・酵素ミトコンドリアが本当のダイエットにつながるワケ

では、なぜ腸内フローラ・酵素ミトコンドリアの3つが本当のダイエットにつながるのでしょうか?

実はこの3つは全て「新陳代謝」に関わっています。

つまり、細胞が新しく入れ替わることと関係しているのです。

特に細胞内のミトコンドリアは「ATP(アデノシン3リン酸)」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す働きをしており、この「ATP」は細胞やタンパク質を作るために使われます。

そのため太田成男氏が『体が若くなる技術』で述べているように、「ミトコンドリアの量と質を高める生活を意識しさえすれば、潤沢なエネルギーが体に生まれ、老化を防止するだけでなく、代謝も活発になり、体の機能は向上」するのです。

さらに、ミトコンドリアを元気にすることは肥満症の延長線上にある「メタボ(メタボリックシンドローム)」を予防することにもつながっていきます。

そもそもメタボリックシンドロームとは、代謝異常によって起きる様々な病的変化のことであり、メタボが起こるのは、ミトコンドリアの機能が低下していることが原因だと言えるのです。

 

そして、そのミトコンドリアのATPの産生に関わっているのが、「酵素」です。

体内の酵素ミトコンドリアが細胞内で「ATP」と呼ばれるエネルギー通貨を生み出す過程でも使われているため、ミトコンドリアを活性化させるためには、体内の酵素を意識することが必要になってくるのです。

また酵素がきちんと働くためには、ビタミンやミネラルといった酵素の働きを助ける役割を担う補酵素・補助因子が必要になってきます。

 

「デブ菌」を減らし「ヤセ菌」を増やすことも本当のダイエットのために大切

つまり、体内の酵素は細胞内のミトコンドリアがしっかりとATPを生み出せるようにするために大切なのです。

また、多様な腸内細菌の集まりである「腸内フローラ」も、そのための鍵を握っています。

なぜなら腸内の環境が悪いと、せっかく食べ物から栄養を摂っても、きちんと栄養素が吸収されず、ビタミンやミネラルなどがしっかりと細胞に送り届けられなくなるからです。

そしてそのことがミトコンドリアの不調にもつながっていくのです。

また腸内細菌には酵素を分泌する働きがあるため、腸内細菌のバランスを整えることは、体内の酵素を増やすのにも役立ちます。

そのため、日頃から腸内フローラを改善していくことは、結果的に細胞内のミトコンドリアを元気にすることにつながっていくのです。

さらに、腸内フローラを改善していくこと自体が、ダイエットに非常に効果的だとされています。

例えば、肥満症の人はビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)やバクテロイデスなどの菌が少なくなっていると言われています。

また、肥満状態にある場合、腸内フローラの構成がバクテロイデス門よりもファーミキューテス門優勢であるといいます。

ちなみに女性誌などでは、このバクテロイデス類は「ヤセ菌」、ファーミキューテス類は「デブ菌」と呼ばれています。

さらに、水溶性の食物繊維などによって腸内細菌が生み出す「短鎖脂肪酸」にも肥満や糖尿病を防ぐ働きがあるとされています。

したがって、本当のダイエットを成功させるために必要なのは、腸内細菌のバランスを整え、腸内フローラを改善していくことだと考えられるのです。

 

本当のダイエットのために大切な3つのポイント

本当のダイエットのために大切な3つのポイント

 

腸内フローラを意識した糖質制限ミトコンドリアにも効果的

また、近年、ダイエットに効果的だとされる「糖質制限」についてですが、「糖質制限」に関しては、まず、砂糖や人工甘味料などの糖質を減らしていくことから始めてみることをオススメします。

なぜなら、極端な糖質制限は「腸内フローラ」にとっては良くないからです。

腸内フローラを構成している腸内細菌は難消化性の多糖類をエサにしています。そのため、「炭水化物」の供給が断たれてしまうと、腸内細菌はエサがなくて困り果て、そのバランスもなかなか改善されなくなってしまうのです。

そのため糖質制限を行う際は、「オリゴ糖」や「食物繊維」が含まれた食材はきちんと摂るようにすることが「腸内フローラ」のためには必要になってきます。

しかし糖質制限はミトコンドリアを元気にするのには有効だとされています。

そのため、糖質制限を始める際は、からだに良い影響を与えることはほとんどない白砂糖や人工甘味料などの糖質を減らしていくことから始めるのがオススメだと言えるのです。

 

以上、この記事ではダイエットについて述べてきましたが、ミトコンドリア酵素・腸内フローラを意識した食生活を送ることは、本当のダイエットを成功させることにつながり、かつ、生命力を高めるのにも効果的なのです。

 

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