腸内フローラと「運」の関係性とは?
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について述べていきたいと思います。
以前、藤田紘一郎氏の『脳はバカ、腸はかしこい』を参照しながら、腸内フローラ改善がうつを緩和・予防することについて書きましたが、今回は同じ藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』を取り上げながら、「腸内フローラ改善と「運」の関係性」について書いてみます。
まず、藤田紘一郎氏の『遺伝子も腸の言いなり』には以下のようなくだりがあります。
最近の研究では、私たちの腸内に棲む細菌類が、私たちの気分や感情、そしておそらくは人格まで微妙に変えていることが明らかにされてきました。
腸内細菌は脳での遺伝子発現を変え、記憶と学習に関する重要な脳領域の発達を左右していることがわかってきたのです。精神疾患の症状や薬の効き方が患者によって異なる理由も、腸内細菌の違いがあることで説明がつくようになったのです。
人によって、または同じ人でも気分や人格、思考過程が変りますが、これも一部は腸内細菌の影響があると私は思っています。
数年ほど前から、脳内の伝達物質である「ドーパミン」や「セロトニン」は腸内細菌によって合成され、その前駆物質が脳に送られていることが報告され始め、これを裏づける研究結果が細菌、アイルランドのコーク大学のJ・F・クリアン博士らによって発表されました。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p116~117)
このように、腸内細菌や腸内細菌の集まりである腸内フローラは、私たちの気分に深く関わっていると考えられるのです。
また、藤田紘一郎氏は『遺伝子も腸の言いなり』のなかで以下のようにも述べています。
現代の精神医療は、症状に対して薬を投与するなどの対症療法が中心で、脳への直接的な治療をすることがばかりがクローズアップされています。
しかし多くの場合、本当に大切なことは、その場所から離れているところにあるほんの小さなものであることがほとんどで、それは気づかれないことが多いのです。
(中略)
「神は細胞に宿る」ともいわれますが、私には、腸内細菌は小さいけれども、大きな存在だと思えてきます。
私たちは、脳科学、遺伝子科学などの最先端医療が病気を治してくれるという、先へ先へと急ぐ科学一辺倒での考え方を支持してきました。
しかし今、長い歴史の中で持ち続けてきた、身近でほんの小さなものの中に解決のヒントを見いだす、パラダイムシフトを迎えようとしているのかもしれません。(藤田紘一郎『遺伝子も腸の言いなり』p120~122)
腸内フローラの状態は、「運」に関わる
このように藤田紘一郎氏は述べているわけですが、腸内フローラの状態は、「運」にも関わってくるように思われます。
このことについては、科学的な根拠はありませんが、私自身の経験則として、腸内環境が良好な時は、気持ちが良くて幸運なことを引き寄せやすく、一方、腸内環境が悪化して便秘などをしている時は、気分も塞ぎこみやすく、どういうわけか、イヤな出来事が起こりやすいのです。
このあたりの運と腸内環境の関連性については、科学的根拠がなく、まさに生命の不思議としか言いようがありません。
おそらく、腸内環境・腸内フローラの有り様が、そのときの気分や脳のパフォーマンス、心理状態などと深く関わっていることと何か関係があるのだと、私自身、推察しています。