天然はちみつとブルーベリーの組み合わせが生命力アップにオススメなわけ。
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回はハチミツとブルーベリーの組み合わせが生命力アップにオススメなわけについて書いていきたいと思います。
天然のはちみつには、糖質やビタミン、ミネラル、アミノ酸など身体の細胞にとって必要な栄養素がバランスよく含まれています。
そして、ブルーベリーにも、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
はちみつに含まれる糖質はミツバチの酵素によって、二糖類のショ糖ではなく、最初からブドウ糖と果糖の単糖類に分かれているとされています。また、ビタミンやミネラルは、酵素の働きを助け、細胞の代謝やミトコンドリアの健康のために必要な栄養素です。
また、ブルーベリーにも、ビタミン、ミネラル、さらに皮にポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれています。
ポリフェノールには、長い時間太陽光の紫外線に当てられている植物の実を守る役割があり、紫外線によって生じた活性酸素が細胞を傷つけるのを防いでくれています。
そのため、アントシアニンをはじめとするポリフェノール類には活性酸素による細胞の酸化や老化を防ぐ、抗酸化作用やアンチエイジング効果があるとされています。
さらにアントシアニンは、目の網膜にある「ロドプシン」というタンパク質のはたらきを助けているという理由で、目の健康を守るためのサプリメントなどに幅広く利用されています。
こちらはセブンイレブンの冷凍ブルーベリー。酸味は控えめ、ブルーベリーの実が大きめです。
ハチミツブルーベリーは手軽で簡単、栄養価も高い。
このブルーベリーは、業務用スーパーや、セブンイレブンなど一部のコンビニエンスストアなどで冷凍のものが販売されているのですが、その冷凍のブルーベリーを、お湯で溶かしたり、生のブルーベリーを水に浸けたりすると、ブルーベリーの色素が水やお湯に溶け込みます。
そのあと、常温や少し冷えたブルーベリーに純粋蜂蜜をかけるだけで、手軽で簡単、ヘルシーなおやつとしてもオススメの「ハチミツブルーベリー」ができあがるのです。
このハチミツブルーベリーは、ほとんど手間いらずで出来るうえ、はちみつの甘みとブルーベリーの酸味が非常に良くマッチして、とってもおいしいです。
はちみつとブルーベリーの組み合わせは栄養補給に最適
また、はちみつとブルーベリーはどちらも、先述したとおり栄養価が高いため、(特に一人暮らしをされている方の)栄養補給や体調管理のためにも最適ですし、より栄養価を高めたければ、(もし夏場でなければ)瓶詰めにしてフタをしっかりとして、1~2日常温で置いておき、発酵させてから冷蔵庫に保管してもよいです。
ハチミツブルーベリーは発酵させてから冷蔵庫に保管してもOK。
この蜂蜜とブルーベリーの組み合わせは、生活習慣病の予防や、アンチエイジング、疲労回復や免疫力のアップなど、様々な効果が期待できそうです。
今回ご紹介したハチミツブルーベリーは手軽で簡単に作れますので、ぜひ一度試してみてください。
こちらのハチミツは使いやすい容器が特徴の「ナチュロニー・カナディアンハニー」。コーヒー専門ショップ「カルディ」などで売っています。
なお、純粋はちみつのより詳しい栄養効果については、以下のサイトをご覧ください。
新年あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
2018年は無限に円満である一年になることによって、皆さまが心身ともにすこやかな幸福な一年をお過ごしになられることを願っています。
今年も「生命力を高める生活」をよろしくお願い致します。
グアー豆酵素分解物は腸内フローラを整える!
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「グアー豆酵素分解物」という水溶性の食物繊維を腸内フローラを整えるためにオススメしていきたいと思います。
ここ数年の間に、腸内細菌の多様な集まりである腸内フローラを改善することが、生活習慣やアレルギーの予防、ダイエットや美肌の実現のために重要だと考えられるようになりました。
そしてそのためには、乳酸菌やオリゴ糖、乳酸菌生産物質などを積極的に摂るなど、様々なアプローチが考えられますが、医学博士の内藤裕二氏による『人生を変える賢い腸のつくり方』には食物繊維、特に水溶性食物繊維の「グァー豆酵素分解物」によって、腸内フローラを整えることの有効性が書かれています。
内藤裕二氏はこの「グァー豆酵素分解物」について、
グァーガムのもとになるのは、インド・パキスタン地方で栽培される「グァー豆」です。グァー豆はえんどう豆の一種で、水溶性食物繊維が豊富に含まれています。インドでは健康に良い食品として古くから知られ、カレーに入れるなどして伝統的に食されてきました。
さらにインドには、お腹の調子が悪くなった際にグァー豆を摂る習慣が古くから根づいているという話も聞いたことがあります。
グァーガムはこのグァー豆から取れる水溶性食物繊維であり、優れた生理作用をもっています。グァー豆酵素分解物はそのグァーガムの栄養成分をそのままに粉末状にしているため、日常的に手軽に摂取できるといえます。(内藤裕二『人生を変える賢い腸のつくり方』p218~219)
と説明しています。
また、
「腸内環境に良い食生活をする」→「良い腸内細菌が増殖する」→「発酵によってカラダに良い物質が産生される」→「腸内が弱酸性に傾いていく」→「悪い腸内細菌の増殖が抑えられる」→「腸が元気になってカラダが元気になる」
といったサイクルを実現するためには、水溶性食物繊維をたくさん摂ることによって腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出すことが必要だと指摘しており、特に水溶性食物繊維の「グァー豆酵素分解物」には「発酵性が高く短鎖脂肪酸の産生量が多い」「分子量が大きく浸透圧性の下痢を引き起こしにくい」といった性質があるというのです。
内藤裕二氏の『人生を変える賢い腸のつくり方』には、腸内細菌のエサになるグァー豆酵素分解物の可能性について書かれています。
グア―豆酵素分解物は水溶性食物繊維の摂取に最適
特にグアー豆酵素分解物の「発酵性が高く短鎖脂肪酸の産生量が多い」という点は、日々の食事において、野菜や果物、海藻類などから、十分な量の水溶性の食物繊維を摂るのが難しいという方にとっては、注目に値すると思われます。
グァー豆酵素分解物の顆粒六gで水溶性食物繊維を五g摂取できます。普段の食事にプラスアルファ五gの水溶性食物繊維を習慣にすることで腸内環境を活性化して、カラダと心の健康を実感できることでしょう。(内藤裕二『人生を変える賢い腸のつくり方』より)
以上、ここまで水溶性の食物繊維である「グアー豆酵素分解物」について述べてきましたが、みそ汁やコーヒーなど普段の飲みものに大さじ一杯のグァー豆酵素分解物を足してみることは、腸内細菌のバランスを整えることで腸内フローラを改善するための、非常にお手軽な手段だといえそうです。
また、水溶性の食物繊維には、糖の吸収をゆるやかにする働きがあるとされるため、糖質制限やダイエットを行っている方にもお勧めです。
こちらはグア―豆酵素分解物「サンファイバーAI」
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『人生を変える賢い腸のつくり方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『人生を変える賢い腸のつくり方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』(内藤裕二 著 ダイヤモンド社)を、生命力を高めるための一冊として紹介していきたいと思います。
医学博士の内藤裕二氏による『人生を変える賢い腸の作り方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』には、腸内フローラを改善するための秘策が分かりやすく書かれています。
内藤裕二氏の前著『消化管は泣いています』は、腸内フローラに関する理論編だとしたら、この『人生を変える賢い腸の作り方』は、内藤氏が「腸の健康を取り戻すための方法を記した本書を、私はどうしても世に出したいと念願していました」と述べているように、実践編だと捉えることもできると思います。
また、腸内細菌の多様な集まりである腸内フローラを整えるためには、乳酸菌やオリゴ糖、乳酸菌生産物質などを積極的に摂るなど、様々なアプローチが考えられますが、本書には食物繊維、特に水に溶けやすい水溶性食物繊維によって、腸内フローラを整えることの有効性が書かれているといえます。
水溶性の食物繊維は腸内フローラを整える
特に内藤裕二氏は本書において、
「腸内環境に良い食生活をする」→「良い腸内細菌が増殖する」→「発酵によってカラダに良い物質が産生される」→「腸内が弱酸性に傾いていく」→「悪い腸内細菌の増殖が抑えられる」→「腸が元気になってカラダが元気になる」
といったサイクルを実現するためには、水溶性食物繊維をたくさん摂ることによって腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出すことが必要だと指摘しています。
食物繊維とは、「人の消化酵素によって消化されない食物に含まれている難消化性成分の総称」のことです。食物繊維はタンパク質や脂質などと異なり、消化液の酵素によって分解されずに小腸を通り、大腸にまで達します。
摂取した食物繊維が体内でまったく分解されないわけではありません。すでにお伝えしたように、大腸に達した食物繊維は腸内フローラによって分解されます。
ポイントは、食物繊維が腸内をお掃除してくれているのではなく、「食物繊維が腸内フローラの〝エサ〟となっている」ことです。(内藤裕二『人生を変える賢い腸の作り方』 p59)
また、食物繊維には、近年増加しているうつや便秘といった症状や、大腸がんなどの病気に対して予防の効果があるということについても、科学的根拠を重視しながら述べられています。
『人生を変える賢い腸の作り方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』 内藤裕二 著 ダイヤモンド社
短鎖脂肪酸を増やすのに役立つ「グアー豆酵素分解物」とは?
そのほか、内藤裕二氏の『人生を変える賢い腸のつくり方』には、「グァー豆酵素分解物」と呼ばれる水溶性食物繊維についても詳しく書かれています。
「グァー豆酵素分解物」という名前はあまり聞き慣れないかもしれませんが、このグァー豆酵素分解物には「発酵性が高く短鎖脂肪酸の産生量が多い」「分子量が大きく浸透圧性の下痢を引き起こしにくい」といった性質があるといいます。
特にグアー豆酵素分解物の「発酵性が高く短鎖脂肪酸の産生量が多い」という点は、日々の食事において、野菜や果物、海藻類などから、十分な量の水溶性の食物繊維を摂取するのが困難な方にとっては、注目に値すると思われます。
ちなみに短鎖脂肪酸については、以前書いた「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸の腸内フローラ改善効果とは?」の記事を参照していただきたいと思いますが、『人生を変える賢い腸のつくり方』では、「腸内の㏗値を低下させて有用菌の増加を促すと同時に、悪用菌の増加を抑制する効果がある他、炎症の抑制、さらにはがんの予防に重要な役割を果たしているとされています」と述べられています。
さらにグァー豆酵素分解物によって短鎖脂肪酸が作られると、腸内細菌の集まりである腸内フローラの改善や、小腸の絨毛を回復することにもつながっていくことが示唆されている点は、非常に興味深いと思われます。
以上、ここまで内藤裕二氏の『人生を変える賢い腸のつくり方 ココロまで整える腸内フローラ活性術』を紹介してきましたが、水溶性の食物繊維である「グァー豆酵素分解物」は、腸内フローラを手軽に整えるために効果的だと考えられます。
グァー豆酵素分解物の顆粒六gで水溶性食物繊維を五g摂取できます。普段の食事にプラスアルファ五gの水溶性食物繊維を習慣にすることで腸内環境を活性化して、カラダと心の健康を実感できることでしょう。(内藤裕二『人生を変える賢い腸のつくり方』より)
『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』(三井弘 著 SB新書)を、生命力を高めるための一冊として紹介していきたいと思います。
現代社会においては、スマートフォンをはじめとした携帯端末の普及や、オフィス内でパソコンを長時間使用する労働環境などによって、気づかないうちに首を酷使していると思われます。
しかし長時間、うつむいた姿勢を続けてしまうと、猫背になるのはもちろんのこと、首にも負担をかけてしまいます。そして気づかないうちに肩だけではなく、首もこってしまうのです。
これが「首こり」であり、「肩こり」とはまた違った症状だといいます。
このことに関して、整形外科クリニックの院長をしている三井弘氏は、『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』(SB新書)のなかで、以下のように述べています。
休んでよくなるようなら、筋肉の緊張からくる「肩こり」と考えて差し支えはありません。
ところが、首の問題から「こり」が生じている場合は、何をやっても症状がよくならず、しつこいこりに悩まされます。休んでも取れない「しつこい肩こり」は、「首こり」からきていると考えたほうがよいのです。
「首こり」の場合、その主たる原因は、頸椎の変形で神経根が圧迫されたり、刺激されたりすることです。それによって「肩こり」を引き起こしているということですから、筋肉の緊張や疲労とは根本的に原因が異なります。(三井弘『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』p58)
首の不調が起こるのは、首を酷使する生活が続くことが最大の要因です。
それでなくとも首は、日常生活の中で絶えず動かされ続けています。
(中略)
首が健康だからこそ、私たちはつつがなく日常生活を送ることができているのです。
しかし、そのことを意識することはほとんどありません。首がスムーズに動くことは、意識するまでもない〝当たり前〟のことだからです。
そのため必要以上に負担をかけてしまっても、よほどの症状が出ない限り、大概の人は首が傷んでいることに気づかないのです。(三井弘『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』p23)
三井弘 『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』 SB新書
「うつ」とも関係がある「首こり」
三井弘氏は、首に「必要以上に負担をかけてしまっても、よほどの症状が出ない限り、大概の人は首が傷んでいることに気づかない」と述べていますが、「肩こり」ではなく、知らない間に首がこってしまう「首こり」によって、からだに何らかの不調が引き起こされ、そのことによって、わたしたちの生命力が低下してしまうことは十分考えられるのです。
特に「うつ」の症状や「うつ病」との関連性において、「うつは一般的に脳が関係しているとされていますが、その発症に、長時間にわたる首の酷使が関わっているケースもあるということです」と述べています。
また三井氏は、「首に不具合があると、その影響は首の動作だけに留まらず、全身の機能やメンタルヘルスにまで及びます」としています。
なぜ「首」という1ヵ所が悪くなると、全身にまで影響が及んでしまうのか。その答えは明白です。私たちの生命を司る大切の器官が、首という細い場所に集中しているからにほかなりません。(三井弘『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』p44)
首には脊髄や血管、食道、気管、甲状腺など、生命を維持するための器官が集中しているといいます。
したがって、生命力の低下を防いでいくためには、日頃から「首」を大切にするような生活習慣を心がけることが必要だと思われます。
首への負担を減らすには、あごを20度ぐらい上げる
しかし首に溜まった疲労を取ろうとして、自分で首を間違った方向に動かしてしまうと、逆に首を痛めてしまうことにもなりかねません。
また先程も述べたように、首は生命を司るための大切な部位であると考えられるため、安易に首の辺りを自己流マッサージなどによって調整しようとするのも避けた方が良いと思われます。
そのため、この記事でも首の疲れをとるための具体的な方法については述べることが出来ませんが、『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』に書かれている、首の負担を減らすために、普段からあごを20度ぐらい上げることを心がけるという点は非常に参考になります。
正しい姿勢というと、あごを引くことをイメージしがちですが、三井氏は、「あごを20度ぐらい上げた状態」が首にとっての良い姿勢だというのです。
あごを引くと、頸椎は真っ直ぐな状態となり、重い頭を支えるためのカーブがなくなってしまいます。つまり、首が軽く前に突き出て、頭部が後方に位置するというバランスが取れなくなってしまうのです。
それによって頭全体の重さを受け止めて支えることができなくなり、首には余計な負担がかかってしまうことになります。(三井弘『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』p109)
首を守るためには、頸椎のカーブを保てる姿勢であることが必要です。そのために最もよいのは、あごを20度ぐらい上げた状態です。要は、あごを少し上にツンと上げた姿勢です。これが首の骨のカーブに沿った「首にとっての正しい姿勢」なのです。(同)
あごを引いてしまうことは、首にも大きな負担をかけるだけではなく、頸椎のカーブの消失によって、その下に続く胸椎や腰椎にも影響を与え、背骨全体の負荷も高めてしまいます。ですから、まずは「少しあごを上げる」を日頃から意識して生活してみてください。
立つときは、①あごを少し上げ、②胸を張り、③腰は少しそらし気味にして立つ、を心がけましょう。この姿勢を習慣にするだけで首こりの症状は相当改善されます。(三井弘『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』p110)
日頃からあごを少しあげるようにする習慣をもつ
したがって、テレビを見るときや本を読むとき、パソコンやスマートフォンなどを操作するとき、うつむきがちになるのを避け、意識的にあごを少しあげるようにしてみると、首への負担を減らせると思いますし、「うつ」の予防にもなると考えられます。
また、テレビの位置を少し高くしたり、スマートフォンや本などを腕を動かすことで目線の方にもってきたりすることも、首に余計な負担をかけないようにするための工夫だといえます。
そのほか、首に負担をかけないための、枕や椅子の選び方、食事や入浴の方法、「首を健康にする簡単トレーニング」など、日常生活のなかで首を守るための秘訣が、三井弘氏の『体の不調は「首こり」から治す、が正しい』のなかで数多く紹介されていますので、首への負担を少しでも減らしたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。
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体温を上げることが生命力を高めるわけ
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は体温を上げることが生命力を高めるわけについて書いていきたいと思います。
以前の記事で、「「低体温」は生命力の低下につながってくる」と書きましたが、反対に、体温を上げることは生命力を高めることにつながっていきます。
また、体温を上げることは生命力を高める方法のうちの一つだといえます。
では、なぜ体温を上げることが生命力を高めることになるのかといえば、体温が上がれば、細胞内のミトコンドリアの活動が活発になるからです。
一方、体を冷やすと、ミトコンドリアの働きが弱まってしまいます。
特に、冷たい食べ物や飲み物を日常的に摂ることや真夏の冷房によって、身体や腸を冷やすことが、「ミトコンドリアの機能低下」や「全身の細胞のミトコンドリアの機能障害を引き起こす」ことにつながることを指摘しているのは、医学博士の西原克成氏です。
西原氏は『究極の免疫力』のなかで以下のように述べています。
冷たいものを飲んで腸を冷やすと腸のパイエル板から空気の嫌いな腸内細菌が白血球内に入って、これが血中を巡り、身体中の細胞に黴菌をばらまきます。空気の嫌いな腸内細菌とは、たとえば、大腸菌などの常在性腸内細菌です。細胞に大腸菌が入りこむと、ブドウ糖がピルビン酸になるときの解糖系が阻害され、細胞内でエネルギーをつくるミトコンドリアの栄養が横どりされてしまいます。これによってミトコンドリアの細胞呼吸の働きが阻害され、細胞内でエネルギーをつくるミトコンドリアの栄養が横どりされてしまいます。これによってミトコンドリアの細胞呼吸の働きが障害されます。(西原克成『究極の免疫力』 p94)
この結果、ミトコンドリアではエネルギー物質のATPが産生できなくなりますし、同時に、細胞はすべての活動がうまくいかなくなりますから、その器官の働きが駄目になります。そうすると、ミトコンドリアのミネラル・糖・アミノ酸・脂質の代謝が駄目になり、その結果、身体全体のレベルで、むくみ、慢性疲労、身体がつねにだるいという症状があらわれます。こうして細胞レベルのエネルギー代謝の不適当がおこることで、私たちの健康は障害されるのです。(同)
また、低体温によって生命力が低下するということは、すなわち「免疫力」が低下することでもあります。
たとえば医師の齊藤真嗣氏は、『体温を上げると健康になる』のなかで、「体温が一度下がると、免疫力は三十%も低くなります」が、「体温がたった一度上がるだけで免疫力は五倍から六倍も高くなる」と述べています。
さらに、新潟大学院歯学部総合研究所名誉教授の安保徹氏は『体温免疫力』のなかで、以下のように述べています。
低体温が病気をつくるのは、低体温だと免疫力が低下してしまうからです。
免疫力は、細菌やウイルス、体内でつくられた有害な物質などを処理して、体内につねに生存に適した状態に保とうとする能力です。その力が低下しているのですから、体にさまざまな不調が現れてくるのはむしろ当然のことでしょう。(安保徹『体温免疫力』 p75)
体温免疫力の考え方からいえば、現在の医療は免疫力をかえって低下させ、病気を悪化させる治療が少なからずあります。解熱剤、痛みどめ、抗がん剤、ステロイド剤……。これらはすべて交感神経を刺激して、免疫力を低下させてしまいます。
私たちは、免疫という自分自身で体をメンテナンスする、すばらしい力を備えています。自然がつくりだしたその能力を十分に発揮してやることが、病気の予防にも病気の治療にも絶対に欠かせません。
免疫力といっても、多くの人には漠然としたものかもしれませんが、目に見える形で教えてくれるものがあります。それが体温です。(安保徹『体温免疫力』 p83)
低体温の主な原因はストレス
もちろん、体温を上げることが生命力を高めるといっても、闇雲に体温を上げれば良いというわけではありません。大切なのは人間の体温である37度を保つようにすることであり、避けるべきは「低体温」なのです。
では、「低体温」の原因は何かといえば、そのひとつに挙げられるのは「ストレス」です。
一口に「ストレス」といっても、環境ストレスや心理ストレスなど、幅広いですが、齋藤真嗣医師は、「人間はストレス状態が長く続くと、自律神経のバランスや、ホルモンのバランスを崩してしまいます」とし、「ストレスが低体温をつくりだし、低体温が細胞にとってさらなるストレスになる」と述べています。
また、
人間は幸せを手に入れようと、いろいろなことに頑張りながらここまで進化してきました。でも、ちょっと頑張りすぎてしまったようです。
私には、そのひずみが低体温となって、人間に本来の幸せに立ち返るよう教えてくれているような気がしてなりません。
頑張って働いて、ストレスに耐えて、あなたの体はもう悲鳴を上げています。その悲鳴が「低体温」です。(齊藤真嗣『体温を上げると健康になる』p197)
としています。
体温を上げる方法は?
では低体温を避けるために具体的にどのようなことを行うのが望ましいのでしょうか? 体温を上げる方法には様々なものがありますが、ここではお金をかけずに手軽に出来る三つの方法をご紹介したいと思います。
- スロートレーニングを行う
- 体を温める食べ物・飲み物を摂る
- 体温+4℃の熱めのお湯に浸かる
1、スロートレーニングを行う
体温を上げるためには、普段から30分程度のウォーキングを行なったり、筋力トレーニングを行ったりすることが効果的だとされています。そのため、低体温を避けるためには、そのような運動を日頃から行うことが望ましいのですが、ここでは特に「スロートレーニング」をご紹介したいと思います。
医師の齋藤真嗣氏は『体温を上げると健康になる』のなかで、「加圧トレーニングに近い効果をもちながら、家庭で一人でも安全に行える「スロートレーニング」」を紹介しています。
この「スロートレーニング」とは、「非常にゆっくりとしたスピードで行う筋肉トレーニング法」のことで、「具体的にいうと、一回のスクワットを一分間ぐらい、時間をかけて」行います。
まず三十秒ぐらいかけてゆっくりと腰を落とし、また三十秒ぐらいかけてゆっくりともとの位置に戻す。これを、呼吸の回数を減らし、できるだけ無酸素に近い状態で行うのです。
トレーニング量の目安としては、一分間一回のスクワットなら、自分の体力に合わせて一〇回から一五回ほど行っていただければ、かなりの筋肉増量につながります。もし、一〇回なんてきつくてとてもできないという人は、三回でも五回でもいいので、できる回数から徐々に増やしていくといいでしょう。(齊藤真嗣『体温を上げると健康になる』p95)
普段からスクワットを行っていない場合、実際に1回のスクワットを1分間を目安に行ってみると、けっこう大変です。そのため、もしつらいというのであれば、いきなり無理せず、一回のスクワットを20~30秒を目安に、なるべくゆっくりと行うだけでも、体温アップの効果を感じられます。特に寝る前に行うのがオススメです。
2、体を温める食べ物・飲み物を摂る
普段、私たちが摂っている食べ物には、実は体を温めるものと冷やすものがあるとされています。このことは中医学における「陰」と「陽」の分類による食べ物の捉え方ですが、体を温める食べ物と冷やす食べ物の要素について、石原結實医師は、『病気が治る温め方』のなかで、
- 色
- 産地
- 固いか、柔らかいか
- 熱を加えてあるか否か
- 動物性食品と植物性食品
- 塩のきいた食物
などを挙げています。
陽性食品は、外観が赤、黒、黄などの暖色をしており、固く(水分が少なく)、塩からく、北方に産する…などという特徴があります。また牛乳以外の動物性食品は陽性食品です。
よって、肉、卵、チーズ、魚介、塩、みそ、醤油、明太子、つくだ煮、漬物、根菜類は、体を温める陽性食品なのです。
逆に、水分の多いもの、青・白・緑の食物、南方産の食物は、体を冷やす陰性食品です。つまり、水、酢、牛乳、ビール、ジュース、バナナ、パイナップル、かんきつ類、コーヒー、緑茶、白砂糖…などです。(石原結實『病気が治る温め方』p24)
生姜湯や紅茶、ココアなどは、体を温める飲みものとしてよく知られていますが、特に体が冷えやすい秋冬の季節は、食品の色や産地に気をつけ、体を温める作用がある食べ物や飲み物を意識的に摂ってみることをお勧めします。
3、体温+4℃の熱めのお湯に浸かる
体温を上げるには、普段の入浴方法を少し変えてみるのも良いと思います。
夏場はぬるめのお湯にゆっくりと浸かって疲れをとるのも良いですが、体が冷えやすい冬場は、少し熱めのお湯や温泉にしっかりと浸かって、体を十分に温めてみることをオススメします。
このことに関して、たとえば免疫学で有名な安保徹氏は、お湯の温度は体温+四度が調度良いと『体温免疫力』のなかで述べています。
体温が三十六~三十七度の人であれば、一般的に言われるようにお湯は四十~四十二度が適温ですが、三十五度くらいしかない低体温の人であれば三十九度程度に調整しないと熱く感じてしまいます。
お風呂に入るといっても、すぐに湯から出てしまう「カラスの行水」では身体は温まりません。身体が芯まで温まるのにはそれなりの時間が必要になります。体温+四度のお湯に十分間、全身浴で湯船に浸かったり、半身浴で三十分から一時間浸かったりすることが効果的だと安保氏はいいます。
また、もし熱くなってつらいと感じたらその時は早めに出たほうが良いそうです。その時、めまいなど起こして転倒してしまわないように慎重に湯船から出ることが大切です。
以上、ここまで体温を上げることが生命力を高める理由と、体温を上げる方法について書いてきましたが、普段からがんやアトピー、リウマチなど様々な病気を予防していくためには、人間の体温である37度を保ち、過度のストレスによって、知らない間に低体温に陥らないように気をつけることが大切だと思われます。
免疫力とは生命力―西原克成『究極の免疫力』
当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『究極の免疫力』(西原克成 著)を取り上げながら、免疫力とは生命力であるということについて書いていきたいと思います。
当ブログでは以前の記事で「これからは波動医学の時代」だとして、船瀬俊介氏の『未来を救う「波動医学」』を取り上げましたが、医学博士の西原克成氏は、『究極の免疫力』のなかで、質量のある物質だけではなく、質量のないエネルギーが、生命と関係していることをはっきりと述べています。
「見えないエネルギーによって私たちは生かされている」というと、どこか胡散臭い印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれませんが、私たちが光や熱によって生かされていることをよくよく考えてみると、決して「見えないエネルギー」は「怪しい」ものではないということが分かります。
ちなみに、この「見えないエネルギーによって私たちは生かされている」は西洋医学の歴史のなかでは「生気論」として捉えられており、西洋医学一辺倒の医者ほど退けてしまいがちのようですが、西原克成氏は、本書『究極の免疫力』のなかで「質量のない物質、つまりエネルギーが生体に果たしている影響・役割をきちんと把握していくことが必要不可欠」だとしています。
また、「人間の生命を把握し、その生命におこる現象を把握するには、食べもの、飲みもの、薬といった物質と、熱、寒冷、圧力、光、引力、音波、電波といった環境エネルギーの両面から身体と生命を捉え直す視点がどうしても不可欠」であると述べています。
物質中心主義こそが唯物論ですが、これが行きづまりを見せています。これを打破するためには、質量のない物質、つまりエネルギーが生体に果たしている影響・役割をきちんと把握していくことが必要不可欠だと思います。私たちの身体には、体温をはじめ、エネルギーが巡って旧くなった細胞を新しくつくりかえています。(西原克成『究極の免疫力』 p73)
それでは、そのエネルギーとは何でしょうか? エネルギーとは、質量のない物質です。質量のある物質は、ある極限状態でエネルギーに変換されます。これが十九世紀に明らかになり、二十世紀に検証された宇宙の構成則である「エネルギー保存則」です。世の中は質量のある物質だけでできていたのではないのです。
とくに生命は、エネルギーの渦の回転とともに細胞やそのパーツがリモデリングし、新陳代謝して老化を克服するシステムです。そうした視点、エネルギーを視野に入れた視点が今の医学には完全に欠けているのです。(同)
西原克成 『究極の免疫力』 講談社インターナショナル
さらに本書『究極の免疫力』では、「エネルギーの渦が巡らなければ生命の渦も巡らないのです」としたうえで、「生命の渦」に深く関与している存在として「ミトコンドリア」が挙げられており、「免疫病はどれも、細胞呼吸のミトコンドリアの障害によるものです」と述べています。
ミトコンドリアは、私たちの生命がよりどころとしているエネルギー物質を産生するところですから、ここが駄目になれば、すべてがおしまいなのは当然です。だからこそ、ミトコンドリアが活性化するような生き方をするが肝要です。生命とは、ミトコンドリアがつくりだすエネルギーの渦が巡るとともにおこる細胞のパーツや細胞そのものもリモデリング(新陳代謝)によって老化を克服するシステムなのです。(西原克成『究極の免疫力』 p167)
私たちは健康を考えるうえで、目に見えるもの(物質)だけに囚われがちですが、光や熱など目に見えないエネルギーが、私たちの生命や免疫と深く関わっているということを、肝に銘じておく必要があるように思います。
ミトコンドリアの行っているエネルギーの産生(エネルギー代謝)にも、リモデリング(新陳代謝)にも、もとよりこれを回転させる機動力としてのエネルギーが必要です。そして、エネルギー代謝と新陳代謝と新陳代謝の本質も、エネルギーを考慮に入れないと把握できません。エネルギーの作用によって私たちの細胞の機能がすべて営まれています。細胞の中にあるミトコンドリアも、エネルギーによってミトコンドリアの遺伝子の引き金が引かれて、リモデリングしたり増殖して機能しているのです。このときのエネルギーが、熱であり、太陽光線のソーレー帯です。ミトコンドリアの活動には、温熱と光刺激が必須なのです。(西原克成『究極の免疫力』 p167)
本書『究極の免疫力』の前半部は、免疫病に対して間違った捉え方をしている現代の医療について厳しく批判されていますので、病気に対して闇雲にステロイド剤や抗がん剤などを用いる治療のありかたに疑問を抱いている方は、ぜひ一度読んでみていただきたいと感じます。
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