生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

体温を上げることが生命力を高めるわけ

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は体温を上げることが生命力を高めるわけについて書いていきたいと思います。

 

以前の記事で、「「低体温」は生命力の低下につながってくる」と書きましたが、反対に、体温を上げることは生命力を高めることにつながっていきます。

 

また、体温を上げることは生命力を高める方法のうちの一つだといえます。

では、なぜ体温を上げることが生命力を高めることになるのかといえば、体温が上がれば、細胞内のミトコンドリアの活動が活発になるからです。

 

一方、体を冷やすと、ミトコンドリアの働きが弱まってしまいます。

特に、冷たい食べ物や飲み物を日常的に摂ることや真夏の冷房によって、身体や腸を冷やすことが、「ミトコンドリアの機能低下」や「全身の細胞のミトコンドリアの機能障害を引き起こす」ことにつながることを指摘しているのは、医学博士の西原克成氏です。

 

西原氏は『究極の免疫力』のなかで以下のように述べています。

 

 冷たいものを飲んで腸を冷やすと腸のパイエル板から空気の嫌いな腸内細菌が白血球内に入って、これが血中を巡り、身体中の細胞に黴菌をばらまきます。空気の嫌いな腸内細菌とは、たとえば、大腸菌などの常在性腸内細菌です。細胞に大腸菌が入りこむと、ブドウ糖がピルビン酸になるときの解糖系が阻害され、細胞内でエネルギーをつくるミトコンドリアの栄養が横どりされてしまいます。これによってミトコンドリアの細胞呼吸の働きが阻害され、細胞内でエネルギーをつくるミトコンドリアの栄養が横どりされてしまいます。これによってミトコンドリアの細胞呼吸の働きが障害されます。(西原克成『究極の免疫力』 p94

 

この結果、ミトコンドリアではエネルギー物質のATPが産生できなくなりますし、同時に、細胞はすべての活動がうまくいかなくなりますから、その器官の働きが駄目になります。そうすると、ミトコンドリアのミネラル・糖・アミノ酸・脂質の代謝が駄目になり、その結果、身体全体のレベルで、むくみ、慢性疲労、身体がつねにだるいという症状があらわれます。こうして細胞レベルのエネルギー代謝の不適当がおこることで、私たちの健康は障害されるのです。(

 

また、低体温によって生命力が低下するということは、すなわち「免疫力」が低下することでもあります。

 

たとえば医師の齊藤真嗣氏は、『体温を上げると健康になる』のなかで、「体温が一度下がると、免疫力は三十%も低くなります」が、「体温がたった一度上がるだけで免疫力は五倍から六倍も高くなる」と述べています。

 

さらに、新潟大学院歯学部総合研究所名誉教授の安保徹氏は『体温免疫力』のなかで、以下のように述べています。

 

 低体温が病気をつくるのは、低体温だと免疫力が低下してしまうからです。

 免疫力は、細菌やウイルス、体内でつくられた有害な物質などを処理して、体内につねに生存に適した状態に保とうとする能力です。その力が低下しているのですから、体にさまざまな不調が現れてくるのはむしろ当然のことでしょう。(安保徹『体温免疫力』 p75

 

 体温免疫力の考え方からいえば、現在の医療は免疫力をかえって低下させ、病気を悪化させる治療が少なからずあります。解熱剤、痛みどめ、抗がん剤ステロイド剤……。これらはすべて交感神経を刺激して、免疫力を低下させてしまいます。

 私たちは、免疫という自分自身で体をメンテナンスする、すばらしい力を備えています。自然がつくりだしたその能力を十分に発揮してやることが、病気の予防にも病気の治療にも絶対に欠かせません。

 免疫力といっても、多くの人には漠然としたものかもしれませんが、目に見える形で教えてくれるものがあります。それが体温です。(安保徹『体温免疫力』 p83

 

安保徹『体温免疫力』

 低体温の主な原因はストレス

もちろん、体温を上げることが生命力を高めるといっても、闇雲に体温を上げれば良いというわけではありません。大切なのは人間の体温である37度を保つようにすることであり、避けるべきは「低体温」なのです。

では、「低体温」の原因は何かといえば、そのひとつに挙げられるのは「ストレス」です。

一口に「ストレス」といっても、環境ストレスや心理ストレスなど、幅広いですが、齋藤真嗣医師は、「人間はストレス状態が長く続くと、自律神経のバランスや、ホルモンのバランスを崩してしまいます」とし、「ストレスが低体温をつくりだし、低体温が細胞にとってさらなるストレスになる」と述べています。

 

また、

 

 人間は幸せを手に入れようと、いろいろなことに頑張りながらここまで進化してきました。でも、ちょっと頑張りすぎてしまったようです。

 私には、そのひずみが低体温となって、人間に本来の幸せに立ち返るよう教えてくれているような気がしてなりません。

 頑張って働いて、ストレスに耐えて、あなたの体はもう悲鳴を上げています。その悲鳴が「低体温」です。(齊藤真嗣『体温を上げると健康になる』p197

 

としています。

 

体温を上げる方法は?

では低体温を避けるために具体的にどのようなことを行うのが望ましいのでしょうか? 体温を上げる方法には様々なものがありますが、ここではお金をかけずに手軽に出来る三つの方法をご紹介したいと思います。

 

  1. スロートレーニングを行う
  2. 体を温める食べ物・飲み物を摂る
  3. 体温+4℃の熱めのお湯に浸かる

 

 

1、スロートレーニングを行う

体温を上げるためには、普段から30分程度のウォーキングを行なったり、筋力トレーニングを行ったりすることが効果的だとされています。そのため、低体温を避けるためには、そのような運動を日頃から行うことが望ましいのですが、ここでは特に「スロートレーニング」をご紹介したいと思います。

医師の齋藤真嗣氏は『体温を上げると健康になる』のなかで、「加圧トレーニングに近い効果をもちながら、家庭で一人でも安全に行える「スロートレーニング」」を紹介しています。

この「スロートレーニング」とは、「非常にゆっくりとしたスピードで行う筋肉トレーニング法」のことで、「具体的にいうと、一回のスクワットを一分間ぐらい、時間をかけて」行います。

 

 まず三十秒ぐらいかけてゆっくりと腰を落とし、また三十秒ぐらいかけてゆっくりともとの位置に戻す。これを、呼吸の回数を減らし、できるだけ無酸素に近い状態で行うのです。

 

 トレーニング量の目安としては、一分間一回のスクワットなら、自分の体力に合わせて一〇回から一五回ほど行っていただければ、かなりの筋肉増量につながります。もし、一〇回なんてきつくてとてもできないという人は、三回でも五回でもいいので、できる回数から徐々に増やしていくといいでしょう。(齊藤真嗣『体温を上げると健康になる』p95

 

普段からスクワットを行っていない場合、実際に1回のスクワットを1分間を目安に行ってみると、けっこう大変です。そのため、もしつらいというのであれば、いきなり無理せず、一回のスクワットを20~30秒を目安に、なるべくゆっくりと行うだけでも、体温アップの効果を感じられます。特に寝る前に行うのがオススメです。

 

齊藤真嗣『体温を上げると健康になる』

 

2、体を温める食べ物・飲み物を摂る

普段、私たちが摂っている食べ物には、実は体を温めるものと冷やすものがあるとされています。このことは中医学における「陰」と「陽」の分類による食べ物の捉え方ですが、体を温める食べ物と冷やす食べ物の要素について、石原結實医師は、『病気が治る温め方』のなかで、

 

  1. 産地
  2. 固いか、柔らかいか
  3. 熱を加えてあるか否か
  4. 動物性食品と植物性食品
  5. 塩のきいた食物

 

などを挙げています。

 

 陽性食品は、外観が赤、黒、黄などの暖色をしており、固く(水分が少なく)、塩からく、北方に産する…などという特徴があります。また牛乳以外の動物性食品は陽性食品です。

 よって、肉、卵、チーズ、魚介、塩、みそ、醤油、明太子、つくだ煮、漬物、根菜類は、体を温める陽性食品なのです。

 逆に、水分の多いもの、青・白・緑の食物、南方産の食物は、体を冷やす陰性食品です。つまり、水、酢、牛乳、ビール、ジュース、バナナ、パイナップル、かんきつ類、コーヒー、緑茶、白砂糖…などです。(石原結實『病気が治る温め方』p24

 

生姜湯や紅茶、ココアなどは、体を温める飲みものとしてよく知られていますが、特に体が冷えやすい秋冬の季節は、食品の色や産地に気をつけ、体を温める作用がある食べ物や飲み物を意識的に摂ってみることをお勧めします。

 

石原結實『病気が治る温め方』

 

3、体温+4℃の熱めのお湯に浸かる

体温を上げるには、普段の入浴方法を少し変えてみるのも良いと思います。

夏場はぬるめのお湯にゆっくりと浸かって疲れをとるのも良いですが、体が冷えやすい冬場は、少し熱めのお湯や温泉にしっかりと浸かって、体を十分に温めてみることをオススメします。

このことに関して、たとえば免疫学で有名な安保徹氏は、お湯の温度は体温+四度が調度良いと『体温免疫力』のなかで述べています。

体温が三十六~三十七度の人であれば、一般的に言われるようにお湯は四十~四十二度が適温ですが、三十五度くらいしかない低体温の人であれば三十九度程度に調整しないと熱く感じてしまいます。

お風呂に入るといっても、すぐに湯から出てしまう「カラスの行水」では身体は温まりません。身体が芯まで温まるのにはそれなりの時間が必要になります。体温+四度のお湯に十分間、全身浴で湯船に浸かったり、半身浴で三十分から一時間浸かったりすることが効果的だと安保氏はいいます。

 

また、もし熱くなってつらいと感じたらその時は早めに出たほうが良いそうです。その時、めまいなど起こして転倒してしまわないように慎重に湯船から出ることが大切です。

 

体温を上げることが生命力を高める

 

以上、ここまで体温を上げることが生命力を高める理由と、体温を上げる方法について書いてきましたが、普段からがんやアトピー、リウマチなど様々な病気を予防していくためには、人間の体温である37度を保ち、過度のストレスによって、知らない間に低体温に陥らないように気をつけることが大切だと思われます。

 

 

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