生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

『食品業界は今日も、やりたい放題』 小藪浩二郎 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『食品業界は今日も、やりたい放題』(小藪浩二郎 著)を生命力と日頃の食生活を考えるための一冊として取り上げたいと思います。

 

小藪浩二郎氏の『食品業界は今日も、やりたい放題 食品メーカー研究者のあぶない話』は、普段、私たちが無防備食品添加物を摂取していることを考えさせられる一冊だといえます。

 

「私たちが無防備食品添加物を摂取していることを考えさせられる」と書いたのは、たとえば、本書の「はじめに――放射能より恐い食品業界」で、著者の小藪浩二郎氏は、以下のように書いているからです。

 

 「食品の安全性について、放射能より食品業界の〝やりたい放題〟ぶりのほうが悪影響を与えている」と書けば、読者はいぶかしく思うでしょうか。

 東京電力福島第一原子力発電所の大事故で大気中に放出された放射性物質は農水産物を汚染し、その影響は日本国民すべてに不安を与えています。

 安心を求める消費者は、自分で山地を選択するなど、放射能の影響を小さくできるようにおのおの努力・工夫されていることでしょう。

 また、国や自治体も、それが十分かどうかはともかく、規制値などを設定し、また放射能を実際に測定して、「食の安全」を守る態勢をとっています。

 こうした日本の状況を眺めながら、私は不思議に思うのです。

 放射能に汚染された食品については神経質になるのに、それ以上に危険性を持つかもしれない添加物まみれの食品を平気で食べつづけることに不安を抱かないのはなぜだろう、と。(小藪浩二郎『食品業界は今日も、やりたい放題』 p2

 

また、本書の「おわりに―本当に大切なもの」には、以下のような一節があります。

 

 本書をお読みいただいたみなさんにはおわかりのとおり、現在の法制度では、どんな不純物がどれくらい含まれているかもわからない添加物が食品に使われています。化学合成物でありながら「食品扱い」のため、表示の必要もなく使い放題な添加物があります。悪魔の脂肪酸トランス脂肪酸」がどれだけ含まれていても問題なしです。(小藪浩二郎『食品業界は今日も、やりたい放題』 p222

 

食品業界は今日も、やりたい放題

目隠しされている食品添加物の実態

食品添加物の問題に関しては、消費者ひとりひとりが、食品添加物の危険性や問題点を知ろうとし、日頃から口にしている食品に対する意識を高めていくことは、もちろん大切なことです。しかし消費者側から見れば、食品添加物が使われている加工食品の多くは、一見、安心・安全であるかのように見せかけられていることも、非常に問題であるように感じます。

 

たとえば驚くべきことに、ファストフード店やスーパーマーケットなど、店内で製造・販売されているものや、コーヒーフレッシュのようにパッケージが小さいもの、あるいは栄養強化剤や加工助剤といった目的であれば、食品添加物が使われていても、食品衛生法で定められている「表示免除」によって、使用した食品添加物を表示しなくても良いのだといいます。

 

また、「添加物メーカーや食品メーカーは、「一つひとつの添加物を書くとたいへんで煩雑になるうえに、表示するスペースが大きくなる」と主張する」ためか、「PH調整剤」や「乳化剤」、「イーストフード」「香料」「酸味料」などは、添加物として使われている物質名を全て表示しなくても良いそうです(「一括表示」)。

そのため商品のパッケージ裏に「PH調整剤」や「乳化剤」とだけあっても、その名称の背後に何種類もの添加物が使われている可能性があるのだといいます。

食品業界は今日もやりたい放題!?

そのほか、本書『食品業界は今日も、やりたい放題』を読むと、

 

 

など、それほど体に悪くなさそうな名称で、当たり前のように使われている食品添加物の多くは、決して安全性が保障されているわけではない、ということが分かります。

 

食品業界は今日も、やりたい放題

小藪浩二郎『食品業界は今日も、やりたい放題』 三五館

 

これらのことは食品業界の実態のうちのごく一部ですので、より詳しく食品業界の闇について知りたい方は、小藪氏による『食品業界は今日も、やりたい放題』を実際に読んでみていただきたいと思います。

 

最後に、危険な食品添加物を極力使わないように努力している良心的な食品メーカーもたくさんあることは十分承知していますが、本書を読んで感じたことは、食品メーカーも添加物メーカーも、現行の法律や消費者が食品に対して無関心であることを隠れ蓑にして、いかに見た目を良くするか、コストが抑えられるか、美味しく出来るか、日持ちさせるか、ということばかりを優先させているということです。

そして、消費者の健康をそっちのけにしている現場の状況が、消費者の問題意識によって大きく変わらない限り、「食品業界は今日も、やりたい放題」なのだということです。

 

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『加工食品には秘密がある』 メラニー・ウォーナー 著 楡井浩一 訳

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『加工食品には秘密がある』(ラニー・ウォーナー 著 楡井浩一 訳)を生命力を考えるための一冊として取り上げたいと思います。

 

ラニー・ウォーナー氏の『加工食品には秘密がある』は、原著が2013年にアメリカで出版されていますが、加工食品が中心になっている日頃の食生活を省みるために、現代社会に生きる日本人にこそ手に取っていただきたい一冊だと感じます。

 

とはいっても、この『加工食品には秘密がある』は、手軽で便利な「加工食品」自体をからだに悪い食べ物だとして、糾弾したり警鐘を鳴らしたりするために書かれているわけではありません。

 

本書の著者であるメラニー・ウォーナー氏は2004年からニューヨークタイムズの常勤ライターとして、食品産業への取材を始めており、現在はフリーランスのライターとして活躍しているそうなのです。

そのため、本書の視点は栄養学や生化学の専門家や食品の研究者といった特定の立場からのものというよりは、自分や子どもの健康を気づかう一人の市民のものなのであり、最初の「はしがき いつまでも腐らない食品」では、以下のようなくだりから始まるのです。

 

 もう何年も前、スーパーマーケットへ行って、箱入りのシリアルやら袋入りのクッキーやらを両腕にかかえきれないくらい買い込んだことがあった。《ニューヨーク・タイムズ》で食品業界についての連載を始めて間もないころで、パッケージに印字された賞味期限を過ぎた食べ物はどうなるのだろうと疑問に思っていた。クッキーはかびが生えたり、履き古した靴みたいな味になったりするの? シリアルには虫が湧くの? わたしは、買ってきた品物を全部、キッチンの隅に一年近くしまい込んだ。表示された期限が過ぎ、さて箱や袋をあけてみると、なんとも拍子抜け。シリアルもクッキーも、見た目と言い味と言いまったく正常で、ついさっき買ってきたかのようだった。(ラニー・ウォーナー 『加工食品には秘密がある』 楡井浩一 訳 p9)

 

そのあと、メラニー・ウォーナー氏は、以下のように書き連ねています。

 

 この不朽不滅ぶりは、いったい何なのだろう? 普通なら残り物や余り物に喜んで食いつくはずのかびやバクテリアが、これだけの数の食品に見向きもしないというのは、いったいどういうわけ? パッケージに印字された日付は、〝賞味〟できる〝期限〟とはほとんど関係がないような気がしてきた。とすると、この日付は何を意味するのか? どこからどう見ても人間が食べるために作られたものなのに、自然の腐敗作用を免れるなどということがありうるのだろうか? わたしたちは子供にいったい何を食べさせているのだろう?(ラニー・ウォーナー 『加工食品には秘密がある』 楡井浩一 訳 p10)

 

要するに、「加工食品」が腐らないという不自然さについて疑問に思ったことが、メラニー・ウォーナー氏の食品業界へ取材する主な動機になっているのです。

 

加工食品には秘密がある

『加工食品には秘密がある』 メラニー・ウォーナー 著 楡井浩一 訳 草思社

 

また、同じ「はしがき」のなかで、以下のように書かれていますが、加工食品が溢れ返っているアメリカの<食>の状況は、海の向こうの話ではなく、日本でもそれほど違いは無いように感じられます。そのため、以下の引用文の「アメリカ」の部分を「日本」に置き換えて読んでみたところで、決して不自然ではないのです。

 

 今日の食の選択肢の幅広さ、めまいのするような豊かさを思うと、ついつい忘れてしまいがちだが、スーパーマーケットの棚に並ぶ商品、ファストフード店のメニュー板を埋める品目の大半は、一世紀前には存在もしていなかった。出来合いの食品、調理済みの食品、たいていは持ち歩ける食品の数々が、アメリカの津々浦々にあふれかえっているこの光景は、人類史上最も劇的な栄養学上の転換を象徴している。食は人なりという格言が正しいとすれば、現代アメリカ人は二十世紀初頭のアメリカ人と異なる栄養組成を持つ別人種だ。母集団として見ると、わたしたちは一九〇九当時の同国人と比べて、二倍の添加脂肪分、二分の一の食物繊維、六〇パーセント増の添加糖分、三・五倍の塩分、圧倒的に大量のコーン成分および大豆成分を摂取している。(ラニー・ウォーナー 『加工食品には秘密がある』 楡井浩一 訳 p13)

 

 アメリカの食卓に起こったこの大規模な改造の問題的は、人間の生物学的機能がそれに対応できないことにある。わたしたちの体が食べ物を代謝するその仕組みは、石器時代にとどまり、はるか前方を行くチーズウィズやコーンフロスト、植物油で揚げたクラッシック・チキンクリスプには到底追いつけない。斬新にして高度な数々の食品操作が、人間本来の体内地理を大きく損ない、意図せざるさまざまな結果をもたらしている。食べ物を解体したうえで工業的に再製するということを始めると、往々にして生物学的な道理には沿わなくなる。(同)

 

ここで「アメリカの食卓に起こったこの大規模な改造の問題的は、人間の生物学的機能がそれに対応できないことにある」とありますが、人間の複雑な代謝過程において、原始時代には無かった加工食品がどのような影響を与えるのかは、未知な部分が多いと思われます。

そのため、食品メーカーが、特定の食品に対して、<適度に摂る分には、健康被害はない>と考えていたところで、慢性的に加工食品を摂取した場合、今後、身体に対してどのような影響が与えられるのか、はっきりしたことは言えないように思われます。

 

つまり、「加工食品」は食べるだけで病気になってしまうような100%体に悪い食べ物であるとは言い切れませんが、かといって、メーカー側がどのような主張をしたとしても、「加工食品」である限り、「安心・安全」な食べ物であるとも言えないのです。

そして、この<「加工食品」である限り、「安心・安全」な食べ物であるとも言えない>という視点を持つことが、現代の食生活においては、大切になってくるように思うのです。

 

食品会社の経営者たちは、悪人でも、怠け者でも、独創性を欠いた輩でもない。〝健康食品〟の条件とは何かについては、儲け第一のご都合主義に走っているかもしれないが、それは自分たちが得意なこと、報酬をもらえることをやっているからにすぎない。つまり、食品を自分たちに儲けをもたらすような形で工業的に加工すること、そしてその製品をとことん売り込むことだ。そのためには、多くの場合、健康的に見えるが実際にはそうではない製品を作らざるをえない。(ラニー・ウォーナー 『加工食品には秘密がある』 楡井浩一 訳 p250)

 

加工食品には秘密がある

『加工食品には秘密がある』 目次

第1章 不気味なサイエンス―「食品」の形にする
第2章 旗を振る化学者―「安全で健全な食品」
第3章 不朽のチーズを求めて―プロセスチーズが変えたもの
第4章 押出成形と膨化―箱入りシリアルの秘密
第5章 ハンプティ・ダンプティ、元どおり―「ビタミン」はどこから来るか
第6章 化学の力でよりよい暮らしを―わけのわからぬ添加物
第7章 大豆の未来図―工場製の植物油
第8章 水増しされた肉―こんなところに大豆蛋白
第9章 なぜ鶏肉に鶏肉の風味をつけるのか―「香料」の魔術
第10章 健康的な加工食品―ちょっぴり健康的に
第11章 お家でのんびり、もぐもぐ―「調理不要」という魅力

 

ところで「加工食品」や加工食品に含まれる「食品添加物」の問題について語ると、からだに「悪い」か「悪くないか」という二項対立で語られ、「加工食品」そのものに対して神経質になったり、時に「加工食品は食べ物ではない」などと、感情的になったりします。

私自身は「生命力を高める」という立場から、加工食品や食品添加物は「からだに良くはない」とする立場ですが、かといって、現代社会において、加工食品無しで生活するのは、言葉にするのは簡単ですが、実際に実践し続けるのは、よほど高い志を持たない限り難しいように思います。

 

 真の意味で食べ物らしい食べ物、つまり収穫あるいは生産されたその時点から腐敗が始まる有機物だけを摂取する食生活が理想には違いないが、そういう食物連鎖の頂上に誰もが立てるわけではない。大多数の消費者にとっては、何かをあきらめてかわりに何かを得る交換条件の見きわめこそが、より健全な食生活への鍵と言っていいだろう。そのためのヒントが、本書の至るところにちりばめられている。とりわけ11章は、実例集として有用性に、そして感化力に富む。(ラニー・ウォーナー 『加工食品には秘密がある』 楡井浩一 訳 p280)

 

 

本書『加工食品には秘密がある』を訳した楡井浩一氏はこのように「訳者あとがき」で記していますが、「大多数の消費者にとっては、何かをあきらめてかわりに何かを得る交換条件の見きわめこそが、より健全な食生活への鍵」とする、楡井氏のこのような考え方に、私自身も共感するのです。

これから便利さと引き換えに何を失っているのか、考えなくてはならない時代に突入しているように思います。

 

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これからは波動医学の時代―船瀬俊介『未来を救う「波動医学」』

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『未来を救う「波動医学」』(船瀬俊介 著 共栄書房)を生命力を考えるための一冊として取り上げたいと思います。

 

医療問題や環境問題について多くの本を執筆しているジャーナリスト・評論家である船瀬俊介氏の『未来を救う「波動医学」 瞬時に診断・治療し、痛みも副作用もない』は、波動医学の時代の到来を予感させる一冊だといえます。

 

船瀬俊介氏の著作の多くは、一冊でも船瀬氏の著作に目を通したことがある方はご存知だと思いますが、深刻な医療問題や環境問題の背景にある闇の黒幕・悪の正体として、利益を貪る巨大企業や一部の金融資本家を槍玉に挙げているところが特徴だと思います。

そのように陰謀論のように読めてしまうという点では、船瀬俊介氏の著作は基本的に読者を選ぶといえるのかもしれません。

今回ご紹介する『未来を救う「波動医学」』においても、「現代医療の利権を支配する悪魔的〝闇の勢力〟」のことが書かれていますし、「波動医学」と聞いただけで、どこか胡散臭いイメージもつきまとってくるのではないでしょうか?

 

そのため「波動医学」の力を簡単に信じることは難しいのかもしれませんが、「波動医学」についてとりあえず知るための入門書としては、この船瀬俊介氏による『未来を救う「波動医学」 瞬時に診断・治療し、痛みも副作用もない』は最適な一冊だといえるかもしれません。

 

未来を救う「波動医学」

 

波動医学とは何か?

ところで、いきなり「波動医学」と言われてもピンとこない方は多いかもしれませんが、船瀬氏は本書のプロローグにおいて、以下のように述べています。

 

 「生命」とは何か?

 それは「エネルギー」です。

 「生命エネルギー」とは何か?

 それは「波動エネルギー」です。

 「生命体」とは「波動エネルギー体」なのです。

船瀬俊介『未来を救う「波動医学」』p9

 

 生体と物体は、どうちがうのでしょう?

 生命には、自らを正常に保とうとする力が存在します。それが、ホメオスタシス(生体恒常性維持機能)です。生命体には、常に「恒常性」を「維持」しようとする「機能」が内在するのです。これは、無生物(物体)には存在しない機能です。

 このはたらきが、自然治癒力の根源です。

 

 生体は傷ついたり、病んだりしても、それを自ら修復する作用があるのです。

 生命体は、様々な生命活動を営んでいます。

 自らと同じものを生み出す機能が備わっています。生殖能力です。

 生命体とを特徴づけるものは「修復」「活動」「生殖」といえます。

 三大特徴すべてに波動エネルギーが、関わっているのです。

 本書は、その驚くべき実態を明らかにしていきます。

船瀬俊介『未来を救う「波動医学」』p9~10

 

未来を救う「波動医学」

船瀬俊介『未来を救う「波動医学」 瞬時に診断・治療し、痛みも副作用もない』 共栄書房

 

船瀬俊介氏は「生命」とは「エネルギー」であり、「生命エネルギー」とは「波動エネルギー」だと述べていますが、「波動エネルギー」は、私たちを活かしている力、すなわち「生命力」と深く関係していると私自身は思うのです。

しかし西洋医学においては、「波動」(ヴァイブレーション)と「生命」の関係を簡単には認めようとはしない傾向があるようです。

 

 現代医学の主流は、西洋医学です。東洋医学は、徹底排除されています。

 西洋医学は、生命を物体ととらえています。それが「機械論」です。近代医学は、この生命「機械論」から出発しているのです。つまり、生命体も、所詮は物質にすぎず、それは――精巧な機械のようなものだ――という発想です。(船瀬俊介『未来を救う「波動医学」』p10

 

未来を救う「波動医学」

私たちの生命は「波動」によって支えられていると考えてみる

ちなみに本書では「波動医学」との関係性として以下のことなどが挙げられます。

 

 

「波動」の世界は「見えない」ために気づくのが難しいですし、「波動」というとすぐに「インチキ」や「オカルト」だと見なされてしまうかもしれません。実際、占い師や霊能力者を自称し、人の「波動」を読み取ることで高額な金銭を要求する霊感商法も絶えないわけですが、しかし、そもそも私たちの生命は「波動」によって支えられていると考えるほうが、近代の合理的世界観から波動を「無いもの」と捉えるよりも自然であるように思います。

 

たとえば日常生活のなかでも、自分がずっといたくなるような場所を見つけたり、何となく嫌な感じがする場所に遭遇したりすることは多々あると思います。

また自然散策をした際に、川のせせらぎの音や、小鳥のさえずりなどに癒されることもあると思います。

もちろん人間関係において、接する人によって元気になったり、気持ちが落ち込んだりするのも、人が放つ波動や気というものが関係していると考えられます。

そしてこのようなことの多くは波動医学と関係してくるため、生命力を高めて病気を予防する生活を送るためには、自分が気持ちよい、心地よいと感じる場所・環境に身を置くことを選択してみることも必要になってくるように思います。

 

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ちなみに前回の記事で紹介したロバート・O・ベッカー博士の『クロス・カレント 電磁波―複合被爆の恐怖』は、船瀬俊介氏が訳していますが、人工の電磁波に長時間さらされることを避けるのも、波動医学による処方箋だと考えられます。

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『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』 ロバート・O・ベッカー 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 新森書房)を生命力を考えるための一冊として取り上げたいと思います。

 

このロバート・O・ベッカー博士による『クロスカレント』は「電磁波―複合被爆の恐怖」という副題が示す通り、「電磁波」の人体に対する影響や、その危険性について述べた一冊です。

 

 

私たちは普段、テレビや電子レンジといった多くの電化製品に囲まれて暮らしています。また、情報化社会である現代においては、パソコンや携帯電話、スマートフォンなどの近くで一日中過ごす方も多いのではないでしょうか?

しかしそのような現代社会のなかで、見過ごされがちなのが、「電磁波」の問題です。

 

「電磁波」といってもピンとくる方は、意外と少ないのかもしれません。

 

実際、日本では家電や情報端末などが放つ人工の「電磁波」による健康被害については、利益最優先の風潮のためか、マスコミによってほとんど報道されていないため、たいして問題視されていない印象を受けます。

 

しかし人工の「電磁波」の有害性として『クロスカレント』では、

 

  • 成長中の細胞への影響。癌細胞の成長促進など。
  • ある種の癌発生。
  • 胎児(胚)の異常発育。
  • 神経科学物質の変化。これが自殺のように、行動異常を引き起こす。
  • 生理的周期(リズム)の変容。
  • ストレス反応。継続すると免疫システム機能の低下を招く。
  • 学習能力の低下。

『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 p160より)

 

などが挙げられているのです。

 

また、ベッカー博士は、慢性疲労症候群などの症状をはじめとして、がんやうつ病アルツハイマー病、パーキンソン病、小児自閉症などの病気も、電磁波と関係があることを示唆しています。

 

クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖

『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 新森書房)

 

私たちの生体は、常に電磁波の影響を受けている 

これらの人工の電磁波の有害性を眉唾だと思う方もいらっしゃると思いますし、科学者の立場にあるのであれば、人工電磁波の健康に対する悪影響については、まだはっきりとしたことは分かっていないと述べることで、むやみに人々の不安感を煽ることを避けるのかもしれません。

 

かくいう私自身も、この記事で電磁波の危険性を声高に訴えたいわけではありません。

 

しかし、私たちの生体は、常に電磁波の影響を受けていることを知らなければならないように思うのです。

 

そして、慢性疲労をはじめとした身体の不調の原因や、がんなどの病気の発症に、長時間、電磁波を浴び続けていることが、実は関係しているのではないか、ということを想像してみる必要があるように感じるのです。

 

クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖

私たち生命は自然の電磁波によって生かされてきた

ちなみに「電磁波」というと、電化製品や情報端末、コンセントなどから放たれているものを想像しがちですが、まず私たち生命は、地球上の自然の電磁波によって生かされていることを知らなければなりません。

 

 

 太陽風の粒子に加えて、太陽はたとえばX線のような有害な電離放射線と、その他の高エネルギー放射線を大量に放射している。地球を覆う〝地球磁気圏〟は、これら放射線を吸収したり、脇にそらしたりして地球を守ってくれているのだ。

 この防御がなければ、磁気圏の外の環境で、生命が長く生きえないのと同様、生命は地上にも存在しえない。(『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 p56

 

 地球は、昼夜の周期でこの複雑な電磁場の中で回転している。地球磁気圏そのものが回転して変化するわけではない。それ自身は宇宙空間に定まった形で一定している。一方は常に太陽に向かっている。このため、自転している地球の表面は、いかなる地点も常に一定の磁場の変化にさらされる。一日周期の、この電磁場強度の上下動こそ、生物学的リズムの源となっている。(『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 p56~57

 

 これまで述べてきたように、地球磁場は太陽エネルギーの攻撃という危機から、地球を覆いまもってくれる保護層でもある。これなしでは、生命は存在できない。

 しかし、今日、人類は電磁エネルギーを起こす方法と、それを操作する知恵を身につけた。つまり、われわれは、この保護層の下に、かつて存在していなかったもう一つの〝危機〟を生みだしてしまったのだ。(『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 p73

 

 

私たち生命は太古より、自然の電磁波の海のなかで生かされてきたのですが、時代が進むにつれて、もうひとつ、簡単に逃れることはできない人工電磁波の海のなかでも生きることになったのです。

 

 

 人類が電磁波を利用することによって地球レベルの環境に変化がもたらされた。人工的な電磁波は、人間をはじめとするすべての生命に影響を与える。さらに、ウィルスが今まで地球に存在しなかった新しいエネルギーにさらされることになった。電磁波がいかに、病気の発生に変化をもたらすような、異常な生物学的な影響を与えるかは後に詳しく述べるが、この相互作用が、新しい病気や以前からあった多くの病気における、予想されなかった変化の真の原因である。(『クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖』(ロバート・O・ベッカー 著 船瀬俊介 訳 p20

 

クロスカレント 電磁波―複合被爆の恐怖

カラダの不調は電磁波の影響?

しかし先程も似たようなことを述べましたが、私はこの記事で家電や情報端末が放つ電磁波に対して過剰なまでに神経質になれと申し上げたいのではありません。

 

また電磁波対策グッズを揃えることも、電磁波の被害から免れるための手段のひとつですが、(電磁波過敏症の方はともかくとして)この記事で必要以上に電磁波対策グッズを買い込むことを奨励したいわけでもありません。

 

 

もし一日中、スマホを操作したり、パソコンのディスプレイを眺めたりしていて、どこか身体の疲れが抜けにくかったり、具合が悪かったりするならば、食べ物や運動不足以外にも、「電磁波」による影響を疑い、長時間、電化製品に接するのは避けるようにしてみることが大事だということです。

 

森林浴は手軽に出来る電磁波対策

森林浴は手軽に出来る電磁波対策

 

 

そして、人工の電磁波の影響が少ない自然が拡がる場所にこまめにおもむき、リラクゼーションのためにしばらくの間、森林浴などを行ってみる。このことはお金をかけずに手軽に出来る電磁波対策のひとつなのであり、それと同時に生命力を高めるための秘訣なのです。

 

水素分子(H₂)と水素水が生命力を高めるわけ

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は水素分子(H₂)と水素水が生命力を高めるわけについて書いていきたいと思います。

 

水素分子(H₂)と水素水が生命力を高める

 

近年、水素分子(H₂)はアンチエイジング生活習慣病の予防に効果的だといわれるようになり、その水素分子が溶け込んだ水である「水素水」がブームになりました。

では、水素分子のどのような点が注目されたのかといえば、それは水素分子(H₂)が細胞内の必要な場所に素早く到達して、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去するということです。

そしてこのことはミトコンドリアの研究で知られる太田成男氏の研究チームによって2007年に明らかにされました。

 

 人の身体を老化させる大きな敵は、「酸化」「糖化」「炎症」です。これらが細胞そのものを錆びさせ、器としての身体を蝕み、病気や老化へと導く諸悪の根源であることは、少し勉強している医学者であれば、誰もが知っていることです。

 なかでも、もっとも身体に悪影響を与えているのが「活性酸素」です。その活性酸素の解毒に高い有効性を示すのが「水素」であることが、ここ十年で証明されつつあります。「水素」は究極の抗酸化物質であり、細胞レベルの解毒を助ける力を持っています。つまり、「水素治療」を行うことで、身体の「老化」を抑制することが可能だといえるのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p24

 

活性酸素はある程度は体内に必要ですが、増えすぎると、細胞の老化を促したり、万病の原因になったりするとされています。また生命力の低下の原因にもなります。

その活性酸素を除去するためには、抗酸化作用があるポリフェノール類を摂ることが有効だとされていますが、ポリフェノール類をはじめとした抗酸化物質は、悪玉活性酸素だけではなく、善玉活性酸素も除去してしまう可能性があるといわれています。

水素分子(H₂)は悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去

しかし水素分子(H₂)には、代表的な悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去してくれるという利点があるのです。

 

 水素の抗酸化力は適度なので、生体に必要な活性酸素を除去しないことが利点です。

 活性酸素は全部悪者であるように思われることが多いのですが、生体で必要な活性酸素もあり、細胞の中で様々な役割を果たしています。例えば、精子の形成、血管の修復、傷の治癒などに必要で、身体を鍛えるのにも使われます。これを善玉活性酸素の酸化力は極端には強いわけではありません。

 水素の抗酸化力は、従来のビタミンCやEに比べると強くありません。従来の抗酸化物質は、すべての活性酸素を消去しますので、とりすぎに注意する必要があります。しかし、水素は、善玉活性酸素とは直接反応しないので、代謝を乱すことがないのです。

 一方、水素は、酸化力が非常に強く破壊力が強い悪玉活性酸素と直接反応して消去します。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p85~86

 

ここまでわかった 水素水最新Q&A

太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A

 

水素分子の抗炎症作用や抗アレルギー作用

また、一般的に水素分子の効果としては、この「抗酸化作用」が知られていますが、それ以外にも、抗炎症作用や抗アレルギー作用、代謝改善作用などもあることが分かってきたといいます。

 

 研究が進むにつれ、研究を始めた時に想像していたよりもはるかに多くの効果があることがわかってきたのです。

 最初は、水素の抗酸化作用に着目していたのですが、炎症を抑える作用、アレルギーを抑える作用、エネルギー代謝を活発にする作用、細胞死を抑制する作用があることが次々と発見されました。

 抗酸化作用については、水素の直接の抗酸化作用だけでなく、水素が体内になくなった後でも、長時間にわたって抗酸化作用を示すこともわかってきました。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p51~52

 

 活性酸素は脳神経系、呼吸器系、循環器系、消化器系、血液系、内分泌系から眼、鼻、歯、骨、皮膚に至る、ほとんどすべての器官や組織の病気に関わっており、水素はその多くの場合に有効に働くことが知られてきました。水素の効果は、その大きさも広がりも予想をはるかに超えるものだったのです。さらにその後の研究で、水素には抗酸化作用だけではなく、抗炎症作用、抗アレルギー作用、代謝改善作用などがあることも知られてきました。深井有『水素分子はかなりすごい』p26

 

  「水素」が活性酸素の発生を抑えることによって、体内で起こるさまざまな「炎症」が抑止され、組織や細胞、血管などが「糖化」するのを防ぐことができます。体調が悪くなるとき、どこかが痛むとき、体内では「酸化」「糖化」「炎症」が起きています。この三つの劣化作用を放置しておけば、細胞も臓器も老化の一途をたどってしまうわけですが、「水素」を使えば老化を抑制することが可能です。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p6

 

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抗酸化物質としての水素水が生命力を高める

しかし、水素分子(H₂)には抗酸化作用や抗炎症作用があるからといって、水素分子が含まれている水素水や水素サプリメントを摂るだけで、万能薬のようにみるみるうちに病気が治ったり、体調が改善されたりするとは考えにくいと思います。

では、どのように水素水や水素サプリメントを利用すれば良いのかといえば、毎日の生活において、余計なもの、不必要なものを最初に減らしたうえで、カラダに必要なものとして水素をプラスしていくのです。

 

 私が行なっているアンチエイジングは、病気にさせる、あるいは老化を促進させるものを身体から抜く、「ディフェンスの治療」からスタートします。身体にとって不要なもの、害になるものを解毒したうえで、その人にとって必要なものをプラスするという考えです。解毒するためには、食べ物や生活習慣を変える必要性があります。そのうえで、解毒にも有効だとされている「水素」を利用するのです。(辻直樹『なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング』p36

 

なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング

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水素分子はミトコンドリアを元気にする

ここまで水素分子の抗酸化作用について述べてきましたが、なぜ水素分子が含まれた水素水や水素サプリメントが生命力を高めることにつながってくるのかといえば、やはり「ミトコンドリア」の存在に行きつくように思います。

 

水素水ブームの火付け役である太田成男氏は、そもそもミトコンドリアの研究者であり、『ここまでわかった 水素水最新Q&A』のなかで、

 

 水素が、あらゆる臓器であらゆる症状に効果がある、という従来の常識とは異なる概念を受け入れる感性は、ミトコンドリア研究、特にミトコンドリアの病気に関する研究によって培われました。

 ミトコンドリアに異常が生じた時は、全身に異常が生じますが、非常に複雑です。あらゆる臓器に、あらゆる時期に、あらゆる症状が複雑に生じるのです。

 そのため、水素が、あらゆる臓器に、あらゆる時期に、あらゆる症状を改善したとしても、ミトコンドリア病の症状を知っている私にとって、受け入れやすい現象だったのです。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p59

 

と述べています。

 

また、瀬名秀明氏との共著『ミトコンドリアのちから』のなかで、水素に関して、以下のように述べています。

 

 培養細胞にアンチマイシンAという物質を添加すると、第4章でも述べた電子伝達系の複合体の働きが一部阻害されて、スーパーオキシドや過酸化水素が発生し、さらにそこからヒドロキシルラジカルもできてくる。それら活性酸素の発現量を、細胞の染色技術を駆使して測定しつつ、溶液に溶かした水素ガス(水素分子)を添加したときにどうなるかを調べた。(太田成男・瀬名秀明ミトコンドリアのちから』 p220

 

すると水素ガスはヒドロキシルラジカルだけを選択的に減らすことが確かめられた。しかも水素分子はミトコンドリアの中だけでなく核の中のヒドロキシルラジカルも除去して、細胞のミトコンドリアと核の両方を守ることもわかったのである。これは水素分子が非常に小さいため、生体の脂質膜を容易に通り抜けることができるからだ。他のいくつかの測定方法でも注意深く調べてみたが、やはり水素分子がヒドロキシルラジカルを選択的に除去し、スーパーオキシドや過酸化水素には影響を及ぼさないという結果が得られた(太田成男・瀬名秀明ミトコンドリアのちから』 p220~221

 

 おそらく水素分子の効果効能はミトコンドリアを助けることとつながっていると考えられ、そのことが生命力を高めることにも関係してくるように思われます。

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水素分子医学のこれからの可能性

最後に、理学博士の深井有氏は、水素の医療効果の最前線に迫った『水素分子はかなりすごい』(光文社新書)のなかで、

 

 筆者は水素分子医学の専門家ではありませんが、物理学・地球科学の立場から水素の研究に携わってきたので、水素・重水素の生理作用についても大きな関心を持ってフォローし続けてきました。そして最近、水素の生理作用についての地道な研究と、浅薄な水素水ブームとの乖離が年を追って大きくなっていくのを黙って見ていられなくなって、この本を著すことにしたのです。この本がそのギャップを埋める助けとなることを切に願います。今後、水素分子医学が進歩するにつれて、その内容は深く広くなっていくのでしょうが、それでもこの本はそれを理解するための基礎として、変わらぬ価値を持つものと信じています。(深井有『水素分子はかなりすごい』p262)

 

と述べていますが、深井氏が述べているように、「水素の生理作用についての地道な研究と、浅薄な水素水ブームとの乖離が年を追って大きくなっていく」のは確かだと思われます。

 

水素分子はかなりすごい

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以前の記事でも書きましたが、水素分子の効果効能が病気の予防や健康維持のために大きく貢献するのであれば、水素水の効果を最初から「インチキ」や「トンデモ」だと思い込んでいる一部の人たちによって、水素水が一過性のブームとして終わらせられてしまうのは非常にもったいないことだと感じます。

 

 今までの研究結果の中には、従来の医薬品と水素の効果を比較して、医薬品をしのぐ結果が発見された例がたくさんあります。しかも、副作用がほとんど認められません。効果が顕著であればあるほど副作用があるというのが従来の常識でしたから、今までの常識とはずいぶん違います。

 少なくとも、動物実験においては、水素の効果は間違いないと断言できる段階にまで達しています。

 これらの研究を実際にヒトに応用するとなると、臨床試験が必要となります。ヒトを対象とすると、さらに慎重に慎重を重ねなくてはなりません。

 現在は、先導的研究として臨床試験の20歳以上の論文がすでに発表され、これから次々とヒトを対象とした研究結果が報告されることになっています。

 おそらく、近い将来には、多くの病気の治療と病気発症のリスク低減について、ヒトに対して有効であると理解されるようになるでしょう。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p15~16

 

 現段階では、水素水の商品は清涼飲料水の範疇の食品です。「ただの水」ではなく、水素が入っている清涼飲料水です。水素水という清涼飲料水を販売しても、法律的には何の問題もありません。

 また、水素ガスは、食品の形状をしていないので、体内に吸入してはダメだという規制はないようです。安全性という点で問題になる可能性は少なからずあるでしょう。

 科学的真実は、社会の仕組みによって変わることはありません。

 しかし、水素水の効果がますます明確になって、科学的真実の域に達しても、人類がその恩恵を受けるのは、社会的な合意が必要なのです。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p17

 

ここまでわかった 水素水最新Q&A

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以上、水素分子(H₂)と水素水が生命力を高めるわけについて書いてきましたが、これからの水素分子の医療への応用の可能性を私自身、見守っていきたいと思います。

 

 

 

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『病は「リポリシス」から』 﨑谷博征 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は﨑谷博征氏の『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』を、生命力を高めるための一冊として紹介したいと思います。

 

以前の記事で、パレオドクターである﨑谷博征氏の『「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド』(鉱脈社)を取りあげましたが、今回の『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』(風詠社)は、その続篇ともいうべき一冊です。

 

では、タイトルにある「リポリシス」とは何かといえば、簡単にいえば「低血糖による脂肪分解」のことです。わたしたちの体は、普段は、エネルギー源として糖を利用していますが、糖がなくなってしまうと、今度は体内の脂肪を分解してエネルギーにします。

 

 血糖値が下がると何が起こるでしょうか?

 私たち生命体は、エネルギー源である糖の利用がブロックされると、エネルギー代謝を回すためにどこからか材料を調達しなければなりません。そこで体内の脂肪あるいはタンパク質を分解して糖に変換することを始めます。

 まず血糖値が低下すると、即座にHPAを刺激してストレス反応が起きます。具体的には、脳から血糖値を回復すべく「ストレスホルモン」が放出されます。そのストレスホルモンの代表が、前述したアドレナリンとコルチゾールです。

 アドレナリンは、まず肝臓の糖のストックを血液中に放出させます(グリコーゲン分解:glycogenolysis〈グライコジェノリシス〉)。悲しいことに現代人の肝臓は過剰のプーファとエストロゲン蓄積によって、機能が低下しています。この肝臓の糖ストックは数時間程度しか持ちません。

 そこでアドレナリンとコルチゾールは脂肪を分解して糖に変換します。この低血糖による脂肪分解のことを「リポリシス(lipolysis:「ライポリシス」とも呼ぶ)といいます。(﨑谷博征『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』p9~10

 

この低血糖による脂肪分解は、一見、健康やダイエットのためには良いことのように思われますが、「エネルギー代謝という生命の本質」から見た場合、「低血糖」は最もHPA系を刺激する危険かつ最大のストレス」であると、﨑谷氏は述べています。

(ちなみに「HPA系」とは、視床下部―下垂体―副腎システムのことで、この「HPA系」がストレスによって刺激されると、アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが合成され、放出されます)。

 

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス

﨑谷博征『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』 風詠社

 

リポリシスとプーファ

本書を読む限り、問題になってくるのは、「「リポリシス」(脂肪分解)では、食事でプーファを摂取していないのにも関わらずプーファが血液中を駆け巡ること」になることだと思われます。

 

「プーファ」(多価不飽和脂肪酸)の詳細については、『「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド』について書いた記事を参照していただきたいと思いますが、﨑谷氏は「食事中からプーファを摂取することによって、大量のアルデヒドという猛毒物質が発生し、体内で恐ろしい反応を引き起こすことが慢性病の本質である」とし、さらに、「今度は低血糖などのストレス反応でも、体内に蓄積されたプーファが血液中に放出され、それが自動酸化されて猛毒のアルデヒドが発生するということなのです」と述べています。

また、

 

 過剰なプーファが核爆弾(放射能)と同じ威力を持つというのは、細胞・遺伝子レベルで見ると決して大袈裟な表現ではないのです。

 そしてリポリシスによって放たれたプーファは、さらにHPA系を刺激してコルチゾールなどのストレスホルモンを放出させ、リポリシスという自己中毒に陥ります(リポリシスが起きなくても食事中に過剰のプーファがあれば同じことが起こる)。生命が健やかに生成・発展していくためには、この核爆弾(プーファ)が放出されることで起こる〝核爆発〟(=アルデヒドの反応)、つまり「リポリシス」をなんとしても食い止めないといけません。つまり、「アンチリポリシス」が必要なのです。(﨑谷博征『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』p13~14

 

と述べている点は、非常に興味深いうえに、大変衝撃的であるともいえます。

 

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス

もちろん、本書『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』では「アンチリポリシス」のための食事についても言及・提案されています。

 

 

ちなみに本書『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』の後半部では、「プーファ」と「リポリシス」の視点から、最近流行りの「糖質制限食」や「ケトン食」、「ファスティング(断食)」の問題点についても触れています。

 

私自身は、「糖質制限食」や「ケトン食」、「ファスティング(断食)」を否定することは出来ませんが、本書の内容は、たとえばダイエットを成功させるために、「糖質制限」や「ケトン食」、「ファスティング(断食)」を長い間、過剰なまでに実践し続けることは、果たして「生命」や「健康」といった観点からは正しいのかどうか、考えさせられるきっかけになりました。

 

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス

 

最後に﨑谷博征氏が以下のように書き記している点は、非常に印象に残ります。

 

 現代社会というシックネス・フィールド(病気の場)に身を置くと誰でも心身の病気になるのは当然です。特に現代の日本社会は世界でも最たるシックネス・フィールド(病気の場)を形成しています海外在住の日本人ですら、久しぶりに日本に帰国したときに観る日本人の病的な異常さに驚嘆し、心配しているくらいです。海外から見た日本の真実をもっと知るべきです。そこから抜け出すためには、一人でも多くの人が真実に気づいて変わっていくことでしか、シックネス・フィールド(病気の場)を健やかな生命場(ヘルスィネス・フィールド)に変えていくことはできません。ですから、少しでも多くの人にこの本の内容を伝えていって頂きたいと切に願っています。(﨑谷博征『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』p107

 

『病は「リポリシス」から』はこれまでの健康常識を覆す

ところで、﨑谷博征氏の『「プーファ」フリーであなたはよみがえる!』を取りあげた際にも書きましたが、本書の内容に納得できるかどうかは、やはり、読者自身の知性に委ねられていると思います。

 

特に人の健康に関わることを生業としていた場合、自分のなかの常識が覆されるために、納得するよりも先に反発が起こることは、十分考えられます。

そのため、『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』のなかで書かれていることを「100パーセント正しい」こととして、この記事を読んでくださった方に押しつけるつもりはありません。

 

病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス

 

しかし巷で流行っている健康法を試してみても、一向に身体の調子が良くならない方や、マーケティングの手法によって私たちの意識に知らない間に浸みこんでしまっている「健康常識」に懐疑的な方は、ぜひ実際に手に取ってみていただきたいと思います。

一度読んだだけでは内容そのものを全て鵜呑みには出来なくても、何度も読み返すことで、今よりももっと健康になるためのヒントが、この『病は「リポリシス」から 生体内核爆発リポリシス』からたくさん見つかると思います。

 

 

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『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』 深井有 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は深井有氏の『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』を、水素分子の効果を知るための一冊としてオススメしたいと思います。

 

理学博士で中央大学名誉教授でもある深井有氏の『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』は、水素水に含まれている水素分子(H₂)の医療効果を詳しく知りたい方や、生命にとっての「水素」とは何かを勉強したい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊だといえます。

 

なぜなら、深井有氏の『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』では、第一部が「水素水とは何か」となっており、特に第1章「水素分子のちからを探る」では、水素水に含まれている水素分子(H₂)の医学や生物学における最新の研究成果が紹介されているからです。

 

また、第二部「生命と水素の歴史を辿る」では、生命の成り立ちのなかで「水素」や「酸素」はどのような存在であったか、ということが説明されているので、健康のことだけではなく、「生命」とは何かを考えたいという方にもお勧めすることができます(「付録」の「宇宙における水素と生命」も非常に興味深い内容です)。

 

水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線

深井有 『水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線』 光文社新書

 

ちなみに水素分子は、老化の原因ともいわれる活性酸素の「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去することが知られています。

 

 活性酸素は脳神経系、呼吸器系、循環器系、消化器系、血液系、内分泌系から眼、鼻、歯、骨、皮膚に至る、ほとんどすべての器官や組織の病気に関わっており、水素はその多くの場合に有効に働くことが知られてきました。水素の効果は、その大きさも広がりも予想をはるかに超えるものだったのです。さらにその後の研究で、水素には抗酸化作用だけではなく、抗炎症作用、抗アレルギー作用、代謝改善作用などがあることも知られてきました。(深井有『水素分子はかなりすごい』p26

 

また、動物実験とヒトへの臨床試験によって確認された、水素分子がもたらす医療効果としては、以下などが挙げられています。

 

 

ところで、水素水の健康効果は近年注目されるようになり、去年の2016年あたりをピークに社会的ブームが起こりましたが、そのなかで水素ビジネスにおける詐欺が頻発したり、国立健康・栄養研究所国民生活センターの調査結果の情報などがネット上に拡がったりすることで、水素水に対しては、賛否両論の声があがるようになりました。

そして、2017年9月現在、水素水ブームはだいぶ下火になったように思います。

 

水素分子がもつ医療への可能性

しかし今の時点で、水素水に対する一部の否定的な情報を鵜呑みにし、水素水の病気予防やアンチエイジングへの効果効能を白か黒かで判断することは、なるべく避けたほうが良いと思います。

なぜなら、水素水や水素サプリメントに含まれている水素分子の医療への可能性をも閉ざしてしまうことは、もし水素分子に健康への効果が確かなものだとしたら、私自身、非常にもったいないことだと思うからです。

 

そういう意味では、深井有氏が『水素分子はかなりすごい』の「おわりに」のなかで以下のように述べていることは、非常に印象的です。

 

 20世紀は水素の時代とか、21世紀こそ水素の時代などと言われて、水素はいつも何かを期待され話題にされてきました。最近では水素水がマスコミを賑わせ、水素自動車・水素エネルギー社会が喧伝されています。しかし水素水の広告には科学的根拠がほとんど書かれていないし、水素エネルギー社会の話も、つまるところ水素燃料電池自動車が売り出されたというだけのことだったらしく、その後、電気自動車のほうが現実的だということになって、急速にしぼんでしまいました。永いこと水素の研究に携わってきた筆者の目から見ると、巷に流布されている情報は玉石混交で、往々にして間違っており、それが世間の誤解と混乱を招いているように思われてなりません。(深井有『水素分子はかなりすごい』p261

 

 筆者は水素分子医学の専門家ではありませんが、物理学・地球科学の立場から水素の研究に携わってきたので、水素・重水素の生理作用についても大きな関心を持ってフォローし続けてきました。そして最近、水素の生理作用についての地道な研究と、浅薄な水素水ブームとの乖離が年を追って大きくなっていくのを黙って見ていられなくなって、この本を著すことにしたのです。この本がそのギャップを埋める助けとなることを切に願います。今後、水素分子医学が進歩するにつれて、その内容は深く広くなっていくのでしょうが、それでもこの本はそれを理解するための基礎として、変わらぬ価値を持つものと信じています。(深井有『水素分子はかなりすごい』p262

 

水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線

水素分子の可能性を柔軟な発想で捉える

実際のところ、水素分子が含まれた水素水を飲むことで、健康になれるかどうかは、一概にいうことは難しいと思います。

なぜなら、服用するだけでみるみるうちに病気が治ってしまう万能薬は、この世にはないと思われるからです。

普段から、乱れた食生活や運動不足などによって生活習慣病になってしまった方が、わらにもすがる思いで水素水を飲んだとしても、糖尿病が治ったり、肥満が解消されたりするわけではないのです。

しかし自分自身の生活習慣を見直したうえで、水素水を飲み続ければ、少しずつ体質が改善されていくことは十分考えられます。

つまり、黒か白か、ゼロかイチかで判断するのではなく、柔軟な発想できちんと水素分子が含まれた水素水や水素サプリメントを利用することは、健康やアンチエイジングのためにプラスになるように思われるのです。

 

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