生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

『縄文人の世界観』 大島直行 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は大島直行氏の『縄文人の世界観』を、生命力を高めるための一冊として紹介していきたいと思います。

 

なぜこの大島直行氏の『縄文人の世界観』(国書刊行会をこの記事で取り上げようと思ったのかと言えば、生命力を高めて幸せに生きるためには、縄文人が持っている「非合理的思考」や縄文人の生き方から学ぶことは多いと感じたからです。簡単にいえば、縄文人は自分たちの世界を何でも、「再生」のシンボルとして表現したということなのです。

 

ちなみに「非合理的思考」とは、私たち現代人が当たり前のように行っている「合理的思考」とは、正反対に位置する思考形態です。「合理的思考」とは、理にかなっている思考方法というべきか、例えば物を買う時に、損得を考えたり、コスパを重視したりすることを指します。大ざっぱにいえば、何か物事を成し遂げようとした際に、論理を重視し、頭のなかであれこれと計算することだと言えます。

一方、非合理的思考とは、常識と呼ばれるものから見たら、一見荒唐無稽や眉唾とも思える、「頭がおかしい」「普通じゃない」「非常識」な思考形態のことです。しかしたとえば何か悪いことがあった時にお祈りしたり、占いやおまじないに頼ったりすることがあると思います。これらは科学的立場から見たら、それこそ論拠がない荒唐無稽なことのように思われがちですが、このお祈りや占い、おまじないなどは、実は「非合理的思考」と深く関係しています。

 

 人間は、誰もが合理的思考だけでなく非合理的な思考能力をも併せ持っています。人間は、生きる時代や地域に合わせて、二つの思考能力を使い分けてきただけなのです。二つの思考能力の使い分けは、生まれ育った自然環境や社会環境によって左右されます。ただし、非合理性が原始的だと解釈するのは偏見に過ぎません。(大島直行『縄文人の世界観』 国書刊行会 p235

 

 私たち現代人は、合理的思考をよしとして、非合理的なものの考え方を極力排除しようとします。けれども、このように合理的思考が卓越するのは、じつは、農耕社会や牧畜社会が出現してからなのです。自然環境に手を加え、社会的にそれを維持しようとする場合、どうしても合理的思考でなければ、システマティックに事が進まないからです。日本列島で合理的思考が優越するのは、およそ二二〇〇年前の弥生時代からなのです。(

 

 

大島直行『縄文人の世界観』

大島直行『縄文人の世界観』国書刊行会

 

縄文人と再生

大島直行氏の『縄文人の世界観』の主張は一貫しています。それは、縄文人は土器、土偶、祭祀具、住居、施設など、様々なものを「再生」のシンボリズム(「月ー子宮ー水ー蛇」)として表現したということです。

 

 なぜ縄文人が、再生のシンボリズムを、道具だけでなく施設にまで壮大なスケールで表現したのか、そのわけも理解できるのではないかと思います。それは、再生に対する果てしない希求(信仰)にほかなりません。縄文人にとっては、再生信仰こそが、すべてだったのです。(大島直行『縄文人の世界観』 国書刊行会 p244

 

 縄文人の思想を支えているのは、非合理的思考がつくり出した神話的世界観です。神話的世界観をバックボーンに存在し続けた縄文人の思想とは、果たしてどのようなものだったのでしょうか。

 それは「月のシンボリズム」に象徴されるように、「死の否定」への理論武装にほかなりません。縄文人にとって、生存の証は〝死なない〟ことだったのです。自然科学や人文科学的な知見をもたない彼らの理論武装は、ただひたすら「野生の科学」としての神話を研ぎ澄ますことでした。しかし、それは見事なまでの理論武装でした。そして、彼らが神話的な世界観を背景に組み立てたのが、再生のための思想だったのです。(大島直行『縄文人の世界観』 国書刊行会 p253

大島直行『縄文人の世界観』

これからの時代を生き抜く智慧を縄文人から学ぶ

縄文人は「月ー子宮ー水ー蛇」といった「不死」「再生」のシンボリズムの体系を、世界観として土器や住居などに表現してきたようです。

縄文土器や土偶には円や楕円、渦巻きなどが多いのはそのことを意味すると、大島氏は縄文人の世界観を読み解きます。そして大島氏が縄文人の思考を一貫して非合理的思考優先で読み解くのは、これまで考古学者の多くが、縄文人の非合理的思考に目を向けるよりも、利便性などをはじめとした合理的思考を前面に出した現代人特有の見方でしか、縄文人の世界観を読み解けなかったことに異議を唱えようとしているからです。

 

 これまで、縄文時代がなぜ一万年間ものあいだ続いたのかという問いには、誰も明快に答えられませんでした。せいぜい豊かな環境にあったから、というステレオタイプの回答が関の山でした。縄文文化が長い間継続したのは、縄文人以外の誰も経験したことのない根源的な思想である「再生思想」を、この日本列島において確立し、それを継続したからにほかなりません。

 人間は、哲学、宗教、科学がなくても知的に生き抜くことができるということを、私たちは縄文人から学ぶべきです。(大島直行『縄文人の世界観』 国書刊行会 p254

 

大島直行『縄文人の世界観』

 

私自身も、社会を生きていくうえで合理的思考は必要だとは思いますが、何でも欧米流の「論理」重視で頭でっかちにならず、古代日本の叡智に目を向け、そこから非合理的思考を学ぶことも、「生命力」を再生するためにこれからの時代には大切になってくると個人的に感じます。

 

 

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『腸活 酵素断食』 白石光彦 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は白石光彦氏の『腸活 酵素断食』をオススメ本として紹介していきたいと思います。

 

薬剤師・光る堂代表取締役である白石光彦氏の『腸活 酵素断食』は、酵素断食を始めてみたい方にオススメの一冊であるといえます。その理由は、酵素ドリンクを用いた断食(ファスティング)の効果効能が、分かりやすく説明されているからです。

 

白石光彦『腸活 酵素断食』

白石光彦『体重12kg減 みるみる病気が治る 腸活 酵素断食』 主婦の友インフォス

 

現代社会は様々な食べ物が溢れていることから、どうしても食べ過ぎの傾向になってしまっていると考えられます。そのため、時々食べない時間を作る断食(ファスティング)を行って、空腹を味わうことは、体内や腸内の環境を整えるために大切になってくるように思われます。

また、食べ物を体内に入れてばかりいると、からだは入ってくるものをスムーズに排泄できなくなってきます。そのため、からだには慢性疲労や不眠症など様々な不調が起きてくると考えられます。

しかし断食を行うと、1~2日の飢餓状態によって細胞の浄化作用があるオートファジーが働き、細胞が新しく生まれ変わるとされています。

 

この断食の効果について、白石氏は本書『腸活 酵素断食』のなかで以下のように述べています。

 

 断食を行うと、まず、食べ物からの余分な糖や脂質の摂取が抑えられて、血液中にだぶついている血糖や中性脂肪コレステロールなどを減らすことができます。

 すると、体についた余分な脂肪がエネルギーとして利用されやすくなり、どんどん消費されていきますし、腸内での悪玉菌の増殖も抑えられます。

 また、断食をすることで胃腸や肝臓、腎臓をはじめとする内臓の働きがよくなり、知らないうちに体にため込んでしまった老廃物や食品添加物、洗い流しきれなかった農薬などの有害物質のデトックス(排毒)を促すことができます。

 人間の体には自らの力でデトックスを行う自浄作用があり、老廃物や食品添加物も普段から、ある程度は体外へ排出されています。

 しかし、多くの人の場合、食べ過ぎのせいで内臓たちは消化・吸収といった仕事にかかりきりになっており、働き過ぎの状態ですから、デトックスが追いついていません。

 断食で、普段は食べ物の消化や吸収をするために休まず働き続けている胃腸や、アルコールや食品添加物の分解に必死で機能している肝臓などに休息を与えて、排泄と解毒に専念させましょう。(白石光彦『体重12kg減 みるみる病気が治る 腸活 酵素断食』p38~39

 

白石光彦『腸活 酵素断食』

断食に酵素ドリンクを用いる理由

このようにデトックスによって体内環境をリセットするために、時々断食(ファスティング)を行うことはこれからの時代に必要になってくると、私自身は感じているのですが、ではなぜ断食(ファスティング)に酵素ドリンクを用いる必要があるのでしょうか?

このことについては、白石光彦氏は『腸活 酵素断食』のなかで、

 

「水だけの断食は、安全性に乏しく、一人で実践するのに向かない。」

「つらく感じてしまうと、むしろマイナスになる場合も。」

酵素断食は、低血糖や栄養不足の心配が少なく、安全に実行できる。」

「ただの断食より高い効果が得られて、空腹感が心地よい。」

 

といったことを挙げています。

また、酵素ドリンクを用いた断食には腸内環境を改善したり、腸内細菌の集まりである腸内フローラのバランスを整えたりする効果もあると述べており、腸管のバリア機能の低下と病気の関係など、腸内環境の大切さについても詳しく説明されています。

 

白石光彦『腸活 酵素断食』

酵素断食を実際に行うには?

では実際に酵素ドリンクを用いた断食(ファスティング)を行うのはどうすれば良いのでしょうか?

 

ここでは白石光彦氏が『腸活 酵素断食』のなかで初心者向けに掲載している酵素断食のやり方を紹介してみます。

 

 続ける期間は、まずは3日間です。

 朝食や昼食の代わりに、100ml程度の酵素ドリンクを飲みます。

 水か白湯で薄めて、ゆっくりとかむように飲むのがコツです。

 夕食は、通常通りの食事をよくかんで食べましょう。

 

(白石光彦『体重12kg減 みるみる病気が治る 腸活 酵素断食』p108)

 

また「事前に知っておきたい注意点」として氏は、

 

  • 酵素断食中は水分の不足に注意すること」
  • 「持病のある人は、主治医の指示に従うこと」
  • 酵素断食中、激しいスポーツや、長時間の入浴は避けること」

 

を挙げています。

しかし酵素断食を本格的に実践したい方は、より詳しい方法が白石光彦氏の『腸活 酵素断食』に書かれていますので、実際に読まれることをお勧めします。

 

そのほか、酵素ドリンクを選ぶ目安として、

 

・50種類以上の野菜や果物、木の芽、海藻など、なるべくたくさんの素材からエキスを抽出しているもの

・それらのドリンクを、杉樽などを使って長期間かけて熟成・発酵させたもの

食品添加物が入っていないもの

   (白石光彦『体重12kg減 みるみる病気が治る 腸活 酵素断食』p116)

 

を挙げています。

 

以上、ここまで白石光彦氏の『腸活 酵素断食』について述べてきましたが、本書は酵素ドリンクを用いた断食に関心がある方に、ぜひ手に取ってみていただきたい一冊だといえます。

 

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『食物養生大全 「食」による病気治しの考証』 鶴見隆史 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は鶴見隆史氏の『食物養生大全 「食」による病気治しの考証』を紹介していきたいと思います。

 

鶴見隆史氏は日本における酵素栄養学に第一人者として知られており、私自身も『酵素の謎』や『現代版 食物養生法』など、鶴見氏の著作に影響を受けてきた一人ですが、その鶴見氏による新著『食物養生大全 「食」による病気治しの考証』は、私たちが日頃行っている「食」と健康や病気の関係について詳しく知るために最適な一冊であるといえます。

 

鶴見隆史『食物養生大全』

鶴見隆史『食物養生大全 「食」による病気治しの考証』 評言社

 

鶴見隆史氏はすでに『新食物養生法』(第三書館)やその改訂版である『現代版 食物養生法』(評言社)を出版していますが、「今回の『食物養生大全』は、改訂というより全面書き直しであり、前著2冊の80%以上内容を新たにして、多くのことを加筆」したといいます。

 

鶴見隆史『食物養生大全』

 

また鶴見氏が「「大全」の書名に恥じないものであると確信している次第」と述べているように、本書『食物養生大全』の内容は、桜沢如一氏のマクロビオティックなど、これまでの栄養学の問題点や西洋医療の欠点などを見直しながら、東洋に伝わる食養生の考え方を、最新の栄養学を踏まえつつ、より深化させた集大成的な一冊であるといえます。

 

鶴見隆史『食物養生大全』

 

私たちのからだは食べたもので構成されているのは確かですし、食べ物は心にも影響を与えます。しかし何を食べれば心身ともに健康になれるのか、という問いの答えは、誰もが知りたいと思いますが、食べ物と健康の関係には体質の個人差や風土、嗜好などの問題があるため、「~を食べれば健康になれる」とシンプルな答えを導き出すのは難しいと考えられます。

そのため医師や栄養士など専門家の方たちが書いた健康本はそれぞれどこか主張が食い違っているもので、食と健康の問題に関して100%正しいことを述べることは不可能だと思われます。

 

鶴見隆史『食物養生大全』

 

では鶴見隆史氏は食と健康の問題に関して、どのように述べているのでしょうか?

氏は本書『食物養生法』のまえがきにおいて、以下のように述べています。

 

 私の言う「真の予防法」「真の健康法」を一言で述べると、「抗酸化な生き方」に尽きるでしょう。科学の絶対の法則のひとつは「エントロピーの法則」です。万物は誕生すると同時に「酸化」に向かっていきます。人間もあらゆる動植物も、そして無機物でさえもエントロピーを増大させていく。つまり、酸化し錆びていくわけです。人体にとっての錆び=酸化とは、老化し病気になっていくことを意味しています。逆に言えば、抗酸化な生き方をすれば病気から遠ざかるということです。(鶴見隆史『食物養生大全 「食」による病気治しの考証』 評言社 p4)

 

 抗酸化な生き方をするためには、具体的には「食生活の内容をよくする」「ライフスタイルをよくする」「腸の状態をよくする」「抗酸化力のある食物やサプリメントを摂取する」「体を芯から温める」「思いをよくしてマイナス思考を少なくする」ことなどが挙げられます。(

 

鶴見隆史『食物養生大全』

 

このように鶴見氏は健康というものについては、老化や病気の原因になる酸化を防ぐ「抗酸化」が大事であるという、割とシンプルな考え方を提示しています。

では具体的には日頃の食生活において、どのような食事をし、どういった食品を避ければ良いのかということについては、「糖化」による血液の汚れや、肉食による高タンパクの問題、食の陰陽や腸の重要性、酵素ファスティング(断食)の効用など、健康についての話題のほとんどが網羅されている本書『食物養生大全』を実際に読んで考察していただきたいと思います。

 

先程述べたように、本書の内容が、病気を防ぎ、健康を維持するために100%正しいかどうかは分かりません。しかし下手に「ベストセラー」と呼ばれる健康本を何冊も買い漁ったり、テレビ番組で紹介されている食事の健康法を鵜呑みにしたりするよりは、この鶴見隆史氏の『食物養生大全』を一冊ご自宅に置いていたほうが、健康のために非常に有益であると個人的には思います。

 

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『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 ウ・ジョーティカ 著

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べています。

 

前回の記事では「執着を手放すことがマインドフルネス瞑想で<世界>を感じるコツ」であるということについて書きましたが、今回はマインドフルネス瞑想を深めるために最適の一冊として、ウ・ジョーティカ氏の『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』という本を紹介したいと思います。

 

私自身は、瞑想に関する本は何冊も読んできましたが、特にこのウ・ジョーティカ氏の『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』(魚川 祐司 訳)は、マインドフルネス瞑想をより理解したり深めたりするためにオススメの一冊です。

 

『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 ウ・ジョーティカ

ウ・ジョーティカ『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 魚川 祐司 訳 新潮社

 

なぜなら『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』には、マインドフルネス瞑想の本質が、(理論的な解説がなされつつも)ウ・ジョーティカ氏の非常に日常的で平易な言葉で書かれているからです。

 

本書の内容は瞑想合宿(リトリート)に先立って行われた連続講義ですが、マインドフルネス瞑想を実践するにあたって、何度も読み返したい一冊であるように思われます。

その理由は、マインドフルネス瞑想は、シンプルであるがゆえに、マインドフルネス瞑想の中身を真に理解して実践するには難しいからです。

 

 いま私が説明していることは、実のところ

 とてもシンプルです。しかし、シンプルなことを行うのが難しいのです。

 私たちは、物事をどんどん複雑にしてしまう。

 瞑想をするというのは、とてもシンプルなこと。それができますか?

 あなたは、シンプルになろうとしていますか?

(ウ・ジョーティカ 『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 魚川 祐司 訳 p190)

 

『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 ウ・ジョーティカ

 

マインドフルネス瞑想について、生成消滅のプロセスをあるがままに観察するということを、ただ知識として頭で分かっているつもりでも、実践するとなると、すぐに自分自身が執着や雑念に囚われてしまいます。またマインドフルネス瞑想を実践するにあたっては「分かっているつもり」になったり、概念を弄んだりすることが最大の落とし穴であったりします。

 

 生成消滅を観察することができた時、

 不幸な思いが心に生じても、それは消滅するということを、

 あなたは知ることができる。

 あなたはそれについて何もする必要がない。

 何らかの種類の欲望が生じた時でさえ、

 あなたはただそれを注視することができ、するとそれは消えていく。

 その心の状態に基づいて行動することを、あなたは強いられていないのです。

 あなたはその心の状態に従う必要がない。

 選択することができるのです。

(ウ・ジョーティカ 『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 魚川 祐司 訳 p275)

 

『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 ウ・ジョーティカ

 

そのため本書の使い方としては、一度通読しただけで理解したつもりになるのではなく、マインドフルネス瞑想を実践しながら、何度も本書を繰り返し読み、マインドフルネス瞑想の本質を理解していくのが良いと思います。

 

 手を放した瞬間に、あなたは自由です。

 私たちは自由を求めるが、同時に対象にしがみついてもいる。

 「自由になりたい、自由になりたい」

 にもかかわらず、なぜ私たちは手を放さないのでしょう?

 (ウ・ジョーティカ 『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』 魚川 祐司 訳 p415)

 

 

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執着を手放すことはマインドフルネス瞑想で<世界>を感じるコツ

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「執着を手放すことがマインドフルネス瞑想で<世界>を感じるコツ」であるということについて書いていきたいと思います。

 

マインドフルネス瞑想を始めてみても、なかなかうまくいかないという方は、実は何かに「執着」してしまっています。マインドフルネス瞑想している間は、「今」の瞬間に気づきを向けるようにしますが、頭のなかで「思考」を巡らしてしまっていると、なかなか今の瞬間に気づくことが出来ません。

 

その心ここにあらずの状態は、大ざっぱに「煩悩」や「雑念」と呼んでも良いのでしょうが、何かに対して思考してしまっていることは、実はその思考の対象に対して「執着」してしまっていることなのです。

そしてそのことが、煩悩や雑念、さらには「苦」を生みだしてしまうのです。

そのため、執着を手放すことが出来れば、思考はおのずとストップし、視覚や聴覚、嗅覚や触覚などの感覚で世界を捉えやすくなります。

 

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しかし「執着」を手放すことは、そう簡単ではありません。

なぜなら、人であれ物であれ出来事であれ、自分にとって大切なものほど、「執着」してしまうからです。

何よりも大切だと思う家族や友人、恋人などへの執着を簡単に手放すことが出来るでしょうか? また、自分がこれまで大切にしてきた物やコレクションの執着を、「断捨離」だと決断して、捨てることが出来るでしょうか?

 

多くの人にとっては、執着の対象を実際に手放すことは難しいのです。また「執着」が強ければ強いほど、その対象を失うことの恐怖や苦しみは、大きくなると考えられます。

 

しかし、執着を手放すことが出来なければ、マインドフルネス瞑想で今の瞬間に気づきを向けようとしても、途中で「思考」を巡らしてしまい、今の瞬間への集中が途切れやすくなってしまいます。

 

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ではどうすれば、マインドフルネス瞑想によって、<世界>を思考ではなく感覚のみで捉えることが出来るのでしょうか?

 

そのコツはやはり「執着」を思い切って手放してみることなのです。

しかし、実際に執着の原因になっている対象(人や物、仕事、お金など)に対して永遠の別れを告げる必要はありません。

そうするのではなく、たったの1分間だけ、執着している対象から離れ、代わりに感覚を研ぎ澄ますのです。

 

あれこれと考えすぎて生きること自体に疲れてしまったら、考えすぎてしまっている対象のこと(人や物、仕事、お金など)について1分間で良いので考えるのを止めて、ゆっくりと呼吸していることに集中してみる。スマホやテレビからの情報もシャットダウンし、自然の中に身を浸し、そして、音や風、匂いなどをシンプルに五感で感じてみる。

 

執着を手放すための1分間は、何かを失うことを怖れる必要はありません。

 

そのことが、執着を手放して、マインドフルネス瞑想で<世界>の瞬間を感じるコツなのです。それと同時に、心身が疲れ切った時、ストレスから解き放たれ、生命力を回復させるコツでもあるのです。

 

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テロメア・エフェクトが生命力を高める理由

 当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳 NHK出版) を取りあげ、テロメア・エフェクトが生命力を高める理由について述べていきたいと思います。

 

では、「テロメア」とは一体何でしょうか? テロメアとは「染色体の端に存在する非コードDNAの繰り返し配列」のことで、このテロメアの長さが私たちの寿命や疾患などに関わっているといいます。

 

 この本には、人間の「老い」についての新しい考え方が提示されている。科学の世界で現在主流の考え方によれば、人間の老化とは、細胞のDNAが徐々に損傷を受けた結果、細胞が不可逆的に老化し、機能を失うことで起きる。だが、損傷を受けるのは、どのDNAなのだろう? なぜ、損傷を受けるのだろう? 十分な答えはまだ出ていないが、複数の手がかりから、元凶の一つがテロメアであることが強く示唆されている。(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳テロメア・エフェクト』 NHK出版 p9

 

 細胞が分裂するたびにテロメアは短くなる。それが細胞の老化の速度を決定し、さらにそれをもとに細胞の死期が決定される。だが私たちの研究や、世界各地のラボの研究からは、驚くべき発見がもたらされている。染色体の末端は伸びることもある――。その発見が示唆しているのは、老化とは早まったり遅くなったりする動的なプロセスであり、ある面においては逆転すら可能だということだ。老化とは長いあいだ考えられてきたように、病気や衰退へと一直線に滑り落ちる坂道ではない。人間はみな、年はとる。だが、どのように老いるかを大きく左右するのは細胞の健康状態なのだ。(テロメア・エフェクト』NHK出版 p19

 

テロメア・エフェクト

テロメアに関わる酵素「テロメラーゼ」

このテロメアについてかなり大ざっぱにいえば、テロメアが短ければ、病気になりやすく、寿命も短くなる可能性が高いのですが、テロメアが長ければ、健康を維持しながら長生きできるというわけです。

また、テロメアの伸長には「テロメラーゼ」と呼ばれる、「細胞分裂のさいに失われたDNAの修復を受けもつ酵素」が関わっているといいます。

しかし、たとえテロメアが短くても、悲観する必要は無く、テロメアの長さは、日頃の生活習慣によって長くすることもできるといいます。

一方、テロメアが長かったとしても、テロメアが嫌がるような生活習慣を送ってしまえば、テロメアは短くなってしまうそうです。

 

あなたのテロメアは、あなたに耳を傾けている。あなたが出した指示を、あなたのテロメアは吸収する。あなたの生き方は、「細胞の老化を速めろ」とテロメアに指示を出してしまう危険もあるのだ。だが、逆のことをも起こりうる。何を食べるか、精神的苦痛にどう対応するか、どのくらい運動をするか、子どものころストレスにさらされたか、隣人をどのくらい信頼し、どのくらい安心して暮らしているか――。テロメアにはこうしたもろもろの要因が影響を与えているらしい。そしてこうした要因が、細胞レベルの早すぎる老化を防いでくれる可能性もある。つまり、長い健康寿命の一つの鍵は、健康な細胞の再生に必要なことをあなたが行なえるかどうかにあるのだ。(テロメア・エフェクト』NHK出版 p20~21

テロメア・エフェクト

テロメアの伸長に関わる三つの生活習慣

では、テロメアを長くしたり短くしたりする鍵を握っている生活習慣は何かといえば、運動・食事・睡眠です。

 

  • 運動・・・細胞の健康のためには有酸素運動が最適で、ストレスが多い場合は、運動は必須。
  • 食事・・・野菜や果物、全粒穀物、ナッツ類などを中心に、地中海式と呼ばれる食事をとるようにし、低脂肪で質の高いタンパク質やオメガ3脂肪酸も積極的に摂取するようにする。砂糖が入っている食べ物、飲み物、ハムやソーセージなどの加工肉は避ける。
  • 睡眠・・・テロメアは少なくとも七時間の睡眠を好む。寝室に液晶機器を置かないようにすることは、睡眠の質を高める。

 

またマインドフルネス瞑想や気功などを行う習慣は、ストレスによる炎症を低減する効果があるため、テロメアを長くするといいます。

運動・食事・睡眠はテロメアの長さに影響を与える

運動・食事・睡眠はテロメアの長さに影響を与える。

 

テロメアとストレス

一方、テロメアを短くするのは、慢性的な炎症を体内に起こすようなストレスだとされていますが、このストレスをどう捉えるかによって、テロメアに対する影響は変わってくるといいます。

本書『テロメア・エフェクト』のなかでは、ストレスに対するテロメアの心得として、

 

  • テロメアを維持するには、小さなことにはこだわらないいっぽうで、有害なストレスには注意すること。有害なストレスとは、長期におよぶ重度なストレスだ。そうしたストレスはテロメラーゼを抑え、テロメアを短くする危険がある。」
  • 「ストレスを消し去ることはできない。だが、ストレスフルな出来事に前向きに対処するように努力すれば、体においても心においても、ストレスへの耐性が高まっていく。」

 

などが挙げられています。

つまり、ストレスに対しては、打ち負かされるのではなく、楽観的な思考や、ストレスによる逆境をはねのけるような心持が大切になってくるというのです。このあたりのストレスとテロメアの関係や、ストレスへの対処法などについては、本書で詳しく書かれていますので、ストレスに苛まれている方は、本書を一読されると良いと思います。

 

細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』 エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳 NHK出版 2017年

 

テロメア・エフェクトと生命力の関係

以上、ここまで『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』の内容について書いてきましたが、本書は健康で長生きするためには、どのような生活習慣を選ぶことが大切か、分かりやすく簡潔に書かれていると思います。

しかしテロメアが伸びるような生き方とは、これまでの多くの健康本でも言われてきたことと、それほど違いはないように感じました。

つまり、夜更かしなどを避け、規則正しい生活を行い、日頃から野菜や果物などを中心に、ビタミンやミネラル、アミノ酸、オメガ3脂肪酸などの栄養素が豊富な食べ物を食べ、運動不足にならないようきちんと適度な運動を行ない、睡眠を十分にとることです。

また、心にストレスを溜めないよう、マインドフルネス瞑想などを行なったり、物事に対しては何でも悲観的にならず、なるべく楽観的に捉えたりすることです。

ここで何を言いたいのかといえば、テロメアが伸びるから健康長寿になるのではなく、健康的な生活習慣を自ら選択することで、少しずつでも良いので自分の生活習慣を良い方向に変化させることが、結果的にテロメアを伸ばすことにつながるのだということです。

そしてそのことは、酵素によって細胞がイキイキとし、ミトコンドリアや腸内細菌が元気になり、気持ちよく毎日を生きられる生命力を高める生活と合致するのです。

 

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これからは微生物の時代-『マイクロバイオームの世界』

 当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』(ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ 著 斉藤隆央 訳)を読んだ感想を述べていきたいと思います。

 

本書『マイクロバイオームの世界』は、「これは私たちについての本である――私たち人間の体、なかでもそのあらゆる場所の内部と表面に棲みついている微生物についての本だ。人間は誕生以来ずっと、微生物とスローダンスを踊りつづけてきた」といった言葉から始まります。

その微生物は見えない存在であるため、微生物が関わる仕事や研究などに従事していない限り、普段は意識することは少ないかもしれませんが、「腸内フローラ」を形成する腸内細菌だけではなく、私たちのからだの様々な部位(皮膚、口腔、脇の下、へそ、眉間、耳の後ろ、股間、膣など)や私たちを取り巻く環境には、無数の微生物の集団が棲みついているのです。

すなわち「マイクロバイオーム」とは、「私たちの体の内部や表面のほか、家庭や学校などの生活の場のそれぞれに存在する微生物の集まり」のことなのです。

 

マイクロバイオームの世界

本書の序盤(第1章「生命とは何か?」、第2章「マイクロバイオームとは何か?」)では、細菌やウイルス、遺伝子の話題が中心となり、専門用語もたくさん出てくるので遺伝子などの基礎知識がある程度ないと読んでいて難しく感じるかもしれませんが、後半部になると、皮膚や口腔、生殖器、腸などに生息している微生物の話題になり、私たちと私たちの体に生息している微生物との関係について、興味深く読み進めることができます。

「マイクロバイオーム」の研究は始まったばかり

しかし本書を読んで微生物のことが分かったという感触はなく、むしろ、「マイクロバイオーム」についての研究は始まったばかりであり、分からないことの方が多く、病気の治癒のために微生物の力を意図的に利用することについては、一筋縄ではいかないという印象を抱きました。

また本書では微生物と免疫との関わりについても詳しく書かれているので、そのあたりのことに関心がある方は読んでみると面白いと思います。

 

微生物は生活環境や心と体に影響を与え続けている

ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ氏らによる『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』は、アメリカで行われたマイクロバイオームをテーマとした展示会に合わせた制作されたものらしいのですが、微生物の世界を一望するのに最適な一冊であるといえます。

しかし、微生物のことについて知りたいと思って手に取り、読んでいて難しいと感じた場合は、先に入門書として別府輝彦氏の『見えない巨人―微生物』を読まれたほうがいいかもしれません。

 

マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち

 

これからの時代は、微生物を病気をもたらす「敵」と見なして抗菌グッズを買い漁ったり、投与する必要性がないのに抗生物質を乱用したりするのではなく、微生物の存在によって私たちは生かされているという側面にも目を向け、それぞれが微生物の集まりとどうのように向き合っていくのかが重要になってくると思われます。

そして、本書『マイクロバイオームの世界』は、見えない存在である微生物を意識するとはどういうことであるかを考えさせてくれる一冊であるような気がします。

 

(略)科学者や医療の専門家だけが、微生物の世界の生態的な驚異についてもっとよく知る必要があるのではない。ヒトならだれでもそうだ。私たちが日々出くわしている微生物の大半は体に有益であり、その事実を無視したり見落としたりすると――あるいは現代の世界に遍在するようになった抗生物質や抗菌化合物の影響を見誤ると――私たち個人の健康や種全体の健康をひどく害するおそれがあるのだから。(ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ『マイクロバイオームの世界』斉藤隆央 訳 p261

 

微生物の存在は、見えないという性質からつい忘れがちになってしまいますが、常に私たちの体と心に影響を与えているのです。

 

マイクロバイオームの世界――あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち

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