生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

フリーラジカル対策にミトコンドリア対策が必要な理由とは?

前回の記事では、細胞の老化を促し、万病のもとにもなるフリーラジカル・活性酸素の働きを抑えるには、ポリフェノールなどの「抗酸化物質」を摂ることが大切だと述べました。

ところが、フリーラジカルの働きを抑えるためには、抗酸化物質の大量投与ではなく、まずミトコンドリアそのものの環境を改善することが重要であると、宇野克明氏は『ミトコンドリア革命』のなかで述べています。

 

 大量のフリーラジカルを発生するようになった劣化ミトコンドリアは、どれだけ抗酸化物質を与えようと姑息的な酸化の事後処理にしかならない。本来、このような劣化したミトコンドリアをもつ細胞には、その大量のフリーラジカルを危険察知の目印にして細胞死〝アポトーシス〟を導くのが本筋だ。なぜならフリーラジカルを大量に発生するようになった細胞は、もはや人体にとって危険であるからだ。

 ところが劣化した細胞に抗酸化物質を与えてしまうと、危険察知の目印となるべきフリーラジカルも中和されてしまい、アポトーシスの発動できない危険な細胞の増加を招いてしまうことになる。(宇野克明『ミトコンドリア革命』p163

 

また、宇野克明氏は「フリーラジカル・抗酸化対策の基本はその発生器官・ミトコンドリアそのものの環境を改善し、その発生を根本から防ぐという直接的な発想が必要なのである」としています。

その宇野克明氏が提示する「ミトコンドリア健康法」は以下の通りです。

 

①過度の栄養摂取を控える。

 過度の栄養はATP需要を越えた電子の漏電をまねき、フリーラジカルを増やす。

②食事のカロリー制限は朝、昼に重点を置き、夜は控えめに。

 ミトコンドリアで作られたエネルギー源ATPも活動によって処理しやすい

③寝る前の食事やアルコール摂取は控える。

 寝る前はATP需要も減り、過度の栄養は電子の漏電やフリーラジカルを増やす。

④食事の後は適度な運動も好ましい。
 運動でATP消費もスムーズとなり、電子の漏電によるフリーラジカルを防ぐ。
⑤過度の運動は控えめに。

 過度の運動はむやみに酸素消費量を増やし、フリーラジカルを大量に発生させる。

⑥むやみな抗酸化対策は行わない。

 ミトコンドリア環境改善という源流対策も行わず、フリーラジカルの警告だけを消し去るとアポトーシスが中断してしまい、発がんの原因にも。(宇野克明『ミトコンドリア革命』p142~143

 

このようにフリーラジカル活性酸素対策には、ポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化物質をサプリメントなどを摂る前に、宇野克明氏が述べているようなミトコンドリア対策が必要なのです。

また、ミトコンドリアを増やすことも、活性酸素の害を減らし、ミトコンドリアの機能低下を防ぐために有効です。

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