生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

酵素の働きを良くする「水」とは?

前回の記事では、酵素の働きを助ける「補酵素」や「補助因子」について述べましたが、それ以外にも、酵素がきちんと働くためには良質な水を飲む習慣を持つことが重要になってきます。

は血液の流れを良くしたり、新陳代謝を促したりするなど、人間の体内で様々な働きを担っていると言われています。

また水には老廃物や毒素などを体外に排出するうえ、良い水でからだが潤っていると、免疫細胞の働きが活性化し、ウイルスが侵入しにくくなるといいます。

この水に関して、胃腸内視鏡外科医である新谷弘実氏は以下のように述べています。

 

 水は血管の中だけではなく、リンパ管の中でも活躍し、私たちの健康を守ってくれています。人間の体のリンパ管システムは、血管を川にたとえるなら、下水管のようなものです。皮下組織にある過剰水分やタンパク質、老廃物などを浄化、濾過、濃縮した後、血流へ運び込む役目を果たしているからです。その中にはガンマグロプリンという免疫力をもつ抗体やリゾチームという抗菌作用をもつエンザイムも含まれています。こうした免疫システムが充分に機能するには、よい水が絶対に必要なのです。(新谷弘実『病気にならない生き方』p159

 

また、「水が六十兆個の細胞すべてにきちんと行き渡っていないと、エンザイムはその機能を充分に果たすことができないということです。エンザイムがきちんと働くには、ビタミンやミネラルなどさまざまな微量栄養素が必要ですが、そうしたものを運んでくれているのも水なのです」と述べています。

つまり、良質な水を摂っていないと酵素(エンザイム)は「充分に機能を果たすことができない」のです。

また、その水分補給をお茶やコーヒーで代用するのではなく、純粋な「水」で摂ることがとても重要だと言います。

このように、酵素によって生命力を高めていくためには、「水」に気をつけることも大切になってくるのです。

酵素と水

良い水の条件とは?

ではどのような水を飲むことが体に良いのでしょうか?

「良い水」の条件としてまず言えることは、「酸化還元電位」の数値が低いことです。

この「酸化還元電位」とは、新谷弘実氏によれば、「その水が他の物質を酸化させやすい状態にあるのか、還元させやすい状態にあるのかを知る」ための数値のことです。

酸化とは電子が離脱することであり、還元は電子を受けとることですので、この数値には電子の増減が関わってきます。

つまり、数値が高ければ高いほど、酸化力(体をサビつかせる)が強いため、体に悪いということになり、反対に数値が低ければ、「還元力」、つまり酸化したものを還元させる作用があるということなのです。

ちなみに東京や大阪といった大都市の水道水は殺菌のために塩素を入れてあるので、数値が高く、非常に酸化力が強い水であると言います。

したがって、水道水を飲む際には、水を電気分解することで「還元水」を作り出す浄水器を通すことが必要になってきます。

また、市販のミネラルウォーターは基本的に「良い水」だと言えますが、注目してほしいのは、飲もうとしているミネラルウォーターが「軟水」か「硬水」ということです。

ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれていますが、新谷弘実氏はこのカルシウムとマグネシウムのバランスが非常に大切だと述べています。

その理由は口から入ったカルシウムは細胞の中に止まってしまい、動脈硬化や高血圧の原因になるのですが、マグネシウムをバランスよく摂っていれば、カルシウムが過剰に溜まるのを防いでくれるからだと言います。

水の硬度には、そのカルシウムとマグネシウムの量が関わっており、

(カルシウム量×2.5) + (マグネシウム量×4.1)

で導き出すことが出来ますが、その数値が100未満のものは「軟水」、100以上のものは「硬水」と呼ばれているのです。

したがって、普段からカルシウムが足りない方は「硬水」のミネラルウォーターを飲むのが良いとされています。

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