生命力を高める生活~腸内フローラ・酵素・ミトコンドリア~

主に腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアで生命力を高める方法について書いています。

執着を手放すことはマインドフルネス瞑想で<世界>を感じるコツ

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「執着を手放すことがマインドフルネス瞑想で<世界>を感じるコツ」であるということについて書いていきたいと思います。

 

マインドフルネス瞑想を始めてみても、なかなかうまくいかないという方は、実は何かに「執着」してしまっています。マインドフルネス瞑想している間は、「今」の瞬間に気づきを向けるようにしますが、頭のなかで「思考」を巡らしてしまっていると、なかなか今の瞬間に気づくことが出来ません。

 

その心ここにあらずの状態は、大ざっぱに「煩悩」や「雑念」と呼んでも良いのでしょうが、何かに対して思考してしまっていることは、実はその思考の対象に対して「執着」してしまっていることなのです。

そしてそのことが、煩悩や雑念、さらには「苦」を生みだしてしまうのです。

そのため、執着を手放すことが出来れば、思考はおのずとストップし、視覚や聴覚、嗅覚や触覚などの感覚で世界を捉えやすくなります。

 

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しかし「執着」を手放すことは、そう簡単ではありません。

なぜなら、人であれ物であれ出来事であれ、自分にとって大切なものほど、「執着」してしまうからです。

何よりも大切だと思う家族や友人、恋人などへの執着を簡単に手放すことが出来るでしょうか? また、自分がこれまで大切にしてきた物やコレクションの執着を、「断捨離」だと決断して、捨てることが出来るでしょうか?

 

多くの人にとっては、執着の対象を実際に手放すことは難しいのです。また「執着」が強ければ強いほど、その対象を失うことの恐怖や苦しみは、大きくなると考えられます。

 

しかし、執着を手放すことが出来なければ、マインドフルネス瞑想で今の瞬間に気づきを向けようとしても、途中で「思考」を巡らしてしまい、今の瞬間への集中が途切れやすくなってしまいます。

 

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ではどうすれば、マインドフルネス瞑想によって、<世界>を思考ではなく感覚のみで捉えることが出来るのでしょうか?

 

そのコツはやはり「執着」を思い切って手放してみることなのです。

しかし、実際に執着の原因になっている対象(人や物、仕事、お金など)に対して永遠の別れを告げる必要はありません。

そうするのではなく、たったの1分間だけ、執着している対象から離れ、代わりに感覚を研ぎ澄ますのです。

 

あれこれと考えすぎて生きること自体に疲れてしまったら、考えすぎてしまっている対象のこと(人や物、仕事、お金など)について1分間で良いので考えるのを止めて、ゆっくりと呼吸していることに集中してみる。スマホやテレビからの情報もシャットダウンし、自然の中に身を浸し、そして、音や風、匂いなどをシンプルに五感で感じてみる。

 

執着を手放すための1分間は、何かを失うことを怖れる必要はありません。

 

そのことが、執着を手放して、マインドフルネス瞑想で<世界>の瞬間を感じるコツなのです。それと同時に、心身が疲れ切った時、ストレスから解き放たれ、生命力を回復させるコツでもあるのです。

 

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テロメア・エフェクトが生命力を高める理由

 当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳 NHK出版) を取りあげ、テロメア・エフェクトが生命力を高める理由について述べていきたいと思います。

 

では、「テロメア」とは一体何でしょうか? テロメアとは「染色体の端に存在する非コードDNAの繰り返し配列」のことで、このテロメアの長さが私たちの寿命や疾患などに関わっているといいます。

 

 この本には、人間の「老い」についての新しい考え方が提示されている。科学の世界で現在主流の考え方によれば、人間の老化とは、細胞のDNAが徐々に損傷を受けた結果、細胞が不可逆的に老化し、機能を失うことで起きる。だが、損傷を受けるのは、どのDNAなのだろう? なぜ、損傷を受けるのだろう? 十分な答えはまだ出ていないが、複数の手がかりから、元凶の一つがテロメアであることが強く示唆されている。(エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳テロメア・エフェクト』 NHK出版 p9

 

 細胞が分裂するたびにテロメアは短くなる。それが細胞の老化の速度を決定し、さらにそれをもとに細胞の死期が決定される。だが私たちの研究や、世界各地のラボの研究からは、驚くべき発見がもたらされている。染色体の末端は伸びることもある――。その発見が示唆しているのは、老化とは早まったり遅くなったりする動的なプロセスであり、ある面においては逆転すら可能だということだ。老化とは長いあいだ考えられてきたように、病気や衰退へと一直線に滑り落ちる坂道ではない。人間はみな、年はとる。だが、どのように老いるかを大きく左右するのは細胞の健康状態なのだ。(テロメア・エフェクト』NHK出版 p19

 

テロメア・エフェクト

テロメアに関わる酵素「テロメラーゼ」

このテロメアについてかなり大ざっぱにいえば、テロメアが短ければ、病気になりやすく、寿命も短くなる可能性が高いのですが、テロメアが長ければ、健康を維持しながら長生きできるというわけです。

また、テロメアの伸長には「テロメラーゼ」と呼ばれる、「細胞分裂のさいに失われたDNAの修復を受けもつ酵素」が関わっているといいます。

しかし、たとえテロメアが短くても、悲観する必要は無く、テロメアの長さは、日頃の生活習慣によって長くすることもできるといいます。

一方、テロメアが長かったとしても、テロメアが嫌がるような生活習慣を送ってしまえば、テロメアは短くなってしまうそうです。

 

あなたのテロメアは、あなたに耳を傾けている。あなたが出した指示を、あなたのテロメアは吸収する。あなたの生き方は、「細胞の老化を速めろ」とテロメアに指示を出してしまう危険もあるのだ。だが、逆のことをも起こりうる。何を食べるか、精神的苦痛にどう対応するか、どのくらい運動をするか、子どものころストレスにさらされたか、隣人をどのくらい信頼し、どのくらい安心して暮らしているか――。テロメアにはこうしたもろもろの要因が影響を与えているらしい。そしてこうした要因が、細胞レベルの早すぎる老化を防いでくれる可能性もある。つまり、長い健康寿命の一つの鍵は、健康な細胞の再生に必要なことをあなたが行なえるかどうかにあるのだ。(テロメア・エフェクト』NHK出版 p20~21

テロメア・エフェクト

テロメアの伸長に関わる三つの生活習慣

では、テロメアを長くしたり短くしたりする鍵を握っている生活習慣は何かといえば、運動・食事・睡眠です。

 

  • 運動・・・細胞の健康のためには有酸素運動が最適で、ストレスが多い場合は、運動は必須。
  • 食事・・・野菜や果物、全粒穀物、ナッツ類などを中心に、地中海式と呼ばれる食事をとるようにし、低脂肪で質の高いタンパク質やオメガ3脂肪酸も積極的に摂取するようにする。砂糖が入っている食べ物、飲み物、ハムやソーセージなどの加工肉は避ける。
  • 睡眠・・・テロメアは少なくとも七時間の睡眠を好む。寝室に液晶機器を置かないようにすることは、睡眠の質を高める。

 

またマインドフルネス瞑想や気功などを行う習慣は、ストレスによる炎症を低減する効果があるため、テロメアを長くするといいます。

運動・食事・睡眠はテロメアの長さに影響を与える

運動・食事・睡眠はテロメアの長さに影響を与える。

 

テロメアとストレス

一方、テロメアを短くするのは、慢性的な炎症を体内に起こすようなストレスだとされていますが、このストレスをどう捉えるかによって、テロメアに対する影響は変わってくるといいます。

本書『テロメア・エフェクト』のなかでは、ストレスに対するテロメアの心得として、

 

  • テロメアを維持するには、小さなことにはこだわらないいっぽうで、有害なストレスには注意すること。有害なストレスとは、長期におよぶ重度なストレスだ。そうしたストレスはテロメラーゼを抑え、テロメアを短くする危険がある。」
  • 「ストレスを消し去ることはできない。だが、ストレスフルな出来事に前向きに対処するように努力すれば、体においても心においても、ストレスへの耐性が高まっていく。」

 

などが挙げられています。

つまり、ストレスに対しては、打ち負かされるのではなく、楽観的な思考や、ストレスによる逆境をはねのけるような心持が大切になってくるというのです。このあたりのストレスとテロメアの関係や、ストレスへの対処法などについては、本書で詳しく書かれていますので、ストレスに苛まれている方は、本書を一読されると良いと思います。

 

細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム

『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』 エリザベス・ブラックバーン、エリッサ・エペル 著 森内 薫 訳 NHK出版 2017年

 

テロメア・エフェクトと生命力の関係

以上、ここまで『細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』の内容について書いてきましたが、本書は健康で長生きするためには、どのような生活習慣を選ぶことが大切か、分かりやすく簡潔に書かれていると思います。

しかしテロメアが伸びるような生き方とは、これまでの多くの健康本でも言われてきたことと、それほど違いはないように感じました。

つまり、夜更かしなどを避け、規則正しい生活を行い、日頃から野菜や果物などを中心に、ビタミンやミネラル、アミノ酸、オメガ3脂肪酸などの栄養素が豊富な食べ物を食べ、運動不足にならないようきちんと適度な運動を行ない、睡眠を十分にとることです。

また、心にストレスを溜めないよう、マインドフルネス瞑想などを行なったり、物事に対しては何でも悲観的にならず、なるべく楽観的に捉えたりすることです。

ここで何を言いたいのかといえば、テロメアが伸びるから健康長寿になるのではなく、健康的な生活習慣を自ら選択することで、少しずつでも良いので自分の生活習慣を良い方向に変化させることが、結果的にテロメアを伸ばすことにつながるのだということです。

そしてそのことは、酵素によって細胞がイキイキとし、ミトコンドリアや腸内細菌が元気になり、気持ちよく毎日を生きられる生命力を高める生活と合致するのです。

 

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これからは微生物の時代-『マイクロバイオームの世界』

 当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』(ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ 著 斉藤隆央 訳)を読んだ感想を述べていきたいと思います。

 

本書『マイクロバイオームの世界』は、「これは私たちについての本である――私たち人間の体、なかでもそのあらゆる場所の内部と表面に棲みついている微生物についての本だ。人間は誕生以来ずっと、微生物とスローダンスを踊りつづけてきた」といった言葉から始まります。

その微生物は見えない存在であるため、微生物が関わる仕事や研究などに従事していない限り、普段は意識することは少ないかもしれませんが、「腸内フローラ」を形成する腸内細菌だけではなく、私たちのからだの様々な部位(皮膚、口腔、脇の下、へそ、眉間、耳の後ろ、股間、膣など)や私たちを取り巻く環境には、無数の微生物の集団が棲みついているのです。

すなわち「マイクロバイオーム」とは、「私たちの体の内部や表面のほか、家庭や学校などの生活の場のそれぞれに存在する微生物の集まり」のことなのです。

 

マイクロバイオームの世界

本書の序盤(第1章「生命とは何か?」、第2章「マイクロバイオームとは何か?」)では、細菌やウイルス、遺伝子の話題が中心となり、専門用語もたくさん出てくるので遺伝子などの基礎知識がある程度ないと読んでいて難しく感じるかもしれませんが、後半部になると、皮膚や口腔、生殖器、腸などに生息している微生物の話題になり、私たちと私たちの体に生息している微生物との関係について、興味深く読み進めることができます。

「マイクロバイオーム」の研究は始まったばかり

しかし本書を読んで微生物のことが分かったという感触はなく、むしろ、「マイクロバイオーム」についての研究は始まったばかりであり、分からないことの方が多く、病気の治癒のために微生物の力を意図的に利用することについては、一筋縄ではいかないという印象を抱きました。

また本書では微生物と免疫との関わりについても詳しく書かれているので、そのあたりのことに関心がある方は読んでみると面白いと思います。

 

微生物は生活環境や心と体に影響を与え続けている

ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ氏らによる『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』は、アメリカで行われたマイクロバイオームをテーマとした展示会に合わせた制作されたものらしいのですが、微生物の世界を一望するのに最適な一冊であるといえます。

しかし、微生物のことについて知りたいと思って手に取り、読んでいて難しいと感じた場合は、先に入門書として別府輝彦氏の『見えない巨人―微生物』を読まれたほうがいいかもしれません。

 

マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち

 

これからの時代は、微生物を病気をもたらす「敵」と見なして抗菌グッズを買い漁ったり、投与する必要性がないのに抗生物質を乱用したりするのではなく、微生物の存在によって私たちは生かされているという側面にも目を向け、それぞれが微生物の集まりとどうのように向き合っていくのかが重要になってくると思われます。

そして、本書『マイクロバイオームの世界』は、見えない存在である微生物を意識するとはどういうことであるかを考えさせてくれる一冊であるような気がします。

 

(略)科学者や医療の専門家だけが、微生物の世界の生態的な驚異についてもっとよく知る必要があるのではない。ヒトならだれでもそうだ。私たちが日々出くわしている微生物の大半は体に有益であり、その事実を無視したり見落としたりすると――あるいは現代の世界に遍在するようになった抗生物質や抗菌化合物の影響を見誤ると――私たち個人の健康や種全体の健康をひどく害するおそれがあるのだから。(ロブ・デサール , スーザン・L. パーキンズ『マイクロバイオームの世界』斉藤隆央 訳 p261

 

微生物の存在は、見えないという性質からつい忘れがちになってしまいますが、常に私たちの体と心に影響を与えているのです。

 

マイクロバイオームの世界――あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち

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『土と内臓 微生物がつくる世界』の書評・感想

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は『土と内臓 微生物がつくる世界』(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー 著 片岡夏実 訳 築地書館)を読んだ感想を書いていきたいと思います。

 

このデイビッド・モンゴメリー氏とアン・ビクレー氏によって書かれた『土と内臓 微生物がつくる世界』の原題は、訳者の片岡夏実氏によれば「隠された自然の半分」(The Hidden Harf of Nature)だということですが、本書を通読してみると、邦題の通り、植物を育む土壌と、人間の体内にある腸は、根っ子において通底しているのではないか、と考えさせられます。

 

つまり、土壌と腸は根底が同じなのであり、腸内環境を改善して病気を防ぎ、健康になるためには、土を耕して立派な農作物を育てるのと同じように、腸内環境を育てていけば良いのではないかと、感じるのです。

また、土を耕して立派な農作物を育てるのに、農薬や化学肥料は必要ないのではないかということも、本書『土と内臓』を読むと深く考えさせられます。

 

なぜなら、「隠された自然の半分」、すなわち見えない微生物が土の中には無数に存在しており、その無数の微生物たちが、植物が土壌から、より効率的に栄養を吸収するための仲介者として、私たちの知らないところで働いてくれているからです。

そのあたりのことが、19~20世紀に化学肥料が無用であることを訴え続けたイギリス人農学者サー・アルバート・ハワードのエピソードと共に、本書『土と内臓』のなかで詳しく書かれています。

 

土と内臓 微生物がつくる世界

人体や土などにも存在している、微生物という生命の神秘

また本書では土の中の微生物のことだけではなく、腸と免疫の関わりや、腸内環境を改善するために有効だとされるプロバイオティクスやプレバイオティクス、腸内フローラを改善するための食事などについても、ハウツー本とは違ったかたちで書かれています。

さらにレーウェンフックやパスツール、メチニコフといった微生物と関係がある学者のエピソードも書かれており、非常に充実した内容になっていますので、これ一冊を読むだけで微生物と土と腸のことを詳しく知ることができます。

 

そのため、デイビッド・モンゴメリー氏とアン・ビクレー氏によって書かれた『土と内臓 微生物がつくる世界』は、抗菌・殺菌グッズが蔓延している「キレイ社会」のなかでふと立ち止まり、微生物という体内や土壌の中にも存在する生命の神秘に目を向けるのに最適な一冊だといえます。

 

 ヒトマイクロバイオームが私たちの免疫機能に欠かせないように、植物の根の内部やまわりに棲む微生物は、植物の防御機構のために欠かせないものだ。人間は植物と同じ生物学的防御戦略に組み込まれている。いずれも特殊化した領域――植物なら根圏、人間なら大腸――に、微生物を呼びよせる栄養を用意する。これらの部位は、微生物が植物や人間と栄養を交感し協力関係を結ぶ市場として機能する。(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』 片岡夏実 訳 p309)

 

 植物の根を、根圏も何もかも一緒に裏返したとすれば、それが消化管に似ていることに気づくだろう。この二つは多くの点で平行宇宙だ。土壌、根、根圏をまとめた生命活動とプロセスは、腸の粘膜内層と関連する免疫組織と鏡写しだ。腸はヒトにとっての根圏、私たちの体の中で、ある目的のために受け入れた微生物がとてつもなく豊富な場所だ。消化管の細胞が腸内微生物と相互作用し、根細胞は土壌生物と取引をする。人間界と植物界は共通する主題を持つ――微生物との活発な伝達と交流だ。(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』 片岡夏実 訳 p310

 

何を栽培するにしても肥料をやらなければならない。そして農地の土壌を肥沃に保つには、有機物を与えて土壌生物を繁殖させることだ。ほぼ同じ考えが、私たちの内なる土壌にも当てはまる。食べたものが養分となって、私たちのマイクロバイオームの代謝を形作り、それが今度は私たちの健康を――すみからすみまで、よかれ悪しかれーー形作る。もちろん、食事を変えることでは急性の病気は治せないだろう。しかしそれは、慢性疾患を防ぎ総合的な健康を増進するために、人間がとれる唯一にしてもっとも効果的な手段なのかもしれないのだ。(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓 微生物がつくる世界』 片岡夏実 訳 p324

 

土と内臓 微生物がつくる世界

『土と内臓 微生物がつくる世界』(デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー 著 片岡夏実 訳 築地書館 2016年

 

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腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限におすすめのサプリメント「メタバイオ」

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」という、腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限におすすめのサプリメントを紹介したいと思います。

 

腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限を同時に行いたいという方には、おなかカンパニーROTTSが販売しているサプリメント「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」が非常にオススメです。

なぜなら、「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」に含まれている生きた酵母菌には小腸と大腸の両方で働くという特長があり、腸内細菌の多様な集まりである腸内フローラのバランスを整える効果や、腸内の善玉菌のエサになることで善玉菌を増やす働きがあるからです。

さらに酵母の、糖を分解して「発酵」を起こすことで炭酸ガスを排出する働きが、腸を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動を活発にするとされています。

そのため酵母菌は、腸内環境の改善や便秘の解消にも効果的だと言われていますし、腸内細菌のバランスを整えて腸内フローラを改善する効果も期待できます。

また、それだけではなく、酵母には糖質を炭酸ガスとアルコールに分解する発酵パワーがあります。そのため糖質制限を行ないたいという方に酵母は役立ってくれます。

活きた酵素で糖質制限と腸内フローラ改善

糖質,脂質が気になる方のナチュラル発酵ダイエットサポート[MetaBioメタバイオ-生酵母,生酵素,生麹]  

 

活きた酵素糖質制限&ダイエット

しかも、おなかカンパニーROTTSの「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」には、非加熱の活きた酵素酵素を含む多穀麹が含まれているため、糖質やタンパク質、脂質などの消化をサポートしてくれます。

ちなみに、「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」に含まれる活性型の生酵素は以下の通りです。

 

  • アミラーゼ(糖質分解)
  • プロテアーゼ(タンパク質分解)
  • リパーゼ(脂質分解)
  • セルラーゼセルロース分解)
  • ラクターゼ(乳糖分解)

 

これらの酵素は、糖質、脂質、タンパク質などの消化を助けたり、消化不良を防いだりするために役立ってくれますので、「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」は、酵素ダイエットと糖質制限を同時に行うのに一押しなのです。

また「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」は、近ごろ便秘が続いていることで腸の状態が気になり、腸内フローラを整えたい方や、なかなか元気が出ないという方にも、ぜひ一度試していただきたいサプリメントです。

生酵母・生酵素・生麹

 

 

 

生酵母・生酵素・生麹で腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限

おなかカンパニーROTTSの「MetaBioメタバイオ 生酵母・生酵素・生麹」で腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限

酵素で腸内フローラの改善と酵素ダイエット、糖質制限

 

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『ここまでわかった 水素水最新Q&A』の感想・レビュー

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は、ミトコンドリアの研究者である太田成男氏の新刊『ここまでわかった 水素水最新Q&A 続・水素水とサビない身体』の感想・レビューを書いていきたいと思います。

 

この太田成男氏の新刊『ここまでわかった 水素水最新Q&A』は、『水素水とサビない身体』の続編ですが、水素水について知りたい情報がほとんど載っているといっても過言ではないほど、充実した内容です。

近年、水素はアンチエイジングや病気予防に効果的だということで、水素水ブームが起こりました。

その理由は、水素分子(H₂)は細胞内の必要な場所に素早く到達して、悪玉活性酸素である「ヒドロキシルラジカル」を選択的に除去するという特質があることが、太田成男氏の研究チームによって2007年に明らかになったからです。

 

やがて水素水の効果効能は、メディアでもしきりに宣伝されましたが、その一方で、特定の研究機関の調査の結果、水素には健康に対する効果がないという報道も時々なされるようになりました。

また、水素水であることを謳いながら、水素が抜け出てしまった水を販売したり、水素分子(H₂)ではなく活性水素が含まれた水を販売したりしている業者が多いことも社会問題になりました。

 

そのため、水素水には本当に健康に対する効果があるのかどうか、懐疑的になっている方も多いのではないでしょうか?

しかし太田成男氏は『ここまでわかった 水素水最新Q&A』の「はじめに」で、以下のように述べています。

 

 今までの研究結果の中には、従来の医薬品と水素の効果を比較して、医薬品をしのぐ結果が発見された例がたくさんあります。しかも、副作用がほとんど認められません。効果が顕著であればあるほど副作用があるというのが従来の常識でしたから、今までの常識とはずいぶん違います。

 少なくとも、動物実験においては、水素の効果は間違いないと断言できる段階にまで達しています。

 これらの研究を実際にヒトに応用するとなると、臨床試験が必要となります。ヒトを対象とすると、さらに慎重に慎重を重ねなくてはなりません。

 現在は、先導的研究として臨床試験の20歳以上の論文がすでに発表され、これから次々とヒトを対象とした研究結果が報告されることになっています。

 おそらく、近い将来には、多くの病気の治療と病気発症のリスク低減について、ヒトに対して有効であると理解されるようになるでしょう。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p15~16)

 

『ここまでわかった 水素水最新Q&A』

『ここまでわかった 水素水最新Q&A』は水素の疑問について詳しく解説

しかしその一方で、太田成男氏は「水素水に対して様々な疑問が出される、懐疑的な考えが出されるのは自然なことです」と述べ、「この本は、水素に関する様々な疑問に答えることを目的としています」としています。

そのため、『ここまでわかった 水素水最新Q&A』では、水素に関する様々な疑問や誤解について、ひとつひとつ丁寧に解説されています。

また、医療との兼ね合いにおいて、今の社会のなかで水素水が抱えている事情を知ることも出来ます。

 

したがって、もし水素水に関心があるけれど、どこかその効果効能に疑いをもっているという方は、ぜひ一度、この太田成男氏の『ここまでわかった 水素水最新Q&A』を一読され、そのうえで水素水の効果効能についての真偽を判断されることをおすすめします。

 

『ここまでわかった 水素水最新Q&A』

 

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病気予防として水素水を活用することの可能性

また、太田氏は、『ここまでわかった 水素水最新Q&A』の「はじめに」のなかで、日本が直面している超高齢社会についてふれています。

 

 超高齢社会における諸問題の克服は、「待ったなし」です。あらゆる叡知を結集して対応しなくては、社会が崩壊してしまいます。医療費の問題が最も大きなテーマのひとつで、治療よりも予防に力を注がなくてはならないことは、誰に目にも明らかです。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p18

 

しかし現在は水素水は医薬品として認められていないため、法律によって「たとえ、効果・効能があっても効果・効能を標榜して販売してはならない」という問題があります。

 

 現段階では、水素水の商品は清涼飲料水の範疇の食品です。「ただの水」ではなく、水素が入っている清涼飲料水です。水素水という清涼飲料水を販売しても、法律的には何の問題もありません。

 また、水素ガスは、食品の形状をしていないので、体内に吸入してはダメだという規制はないようです。安全性という点で問題になる可能性は少なからずあるでしょう。

 科学的真実は、社会の仕組みによって変わることはありません。

 しかし、水素水の効果がますます明確になって、科学的真実の域に達しても、人類がその恩恵を受けるのは、社会的な合意が必要なのです。(太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A』p17

 

 

水素水に本当に健康効果があるのかどうかは、先程も述べたように、太田成男氏の『ここまでわかった 水素水最新Q&A』を読んでから判断していただきたいと思いますが、もし科学的真実によって水素水の健康効果が確かに示されるならば、超高齢社会を迎える日本において、水素水を単なる流行で終わらせてしまうのは非常にもったいないと、私自身は感じます。

 

『ここまでわかった 水素水最新Q&A』

太田成男『ここまでわかった 水素水最新Q&A 続・水素水とサビない身体』小学館 目次

第1章 水素水「基本のき」Q&A(水素水とは何ですか?/水素は水に溶けますか? 他)/第2章 水素の効果・効能ー科学的根拠に基づいて(水素は「がまの油」?/モデル動物の研究は400にも及ぶ 他)/第3章 水素水への疑問と誤解Q&A(ほかの抗酸化物と比較して水素の利点は何ですか?/水素に副作用はありますか? 他)/第4章 水素水が効果・効能を発揮するメカニズム(「メカニズムがわからないから科学ではない」は間違い/2007年以前の「常識」が「非常識」に 他)/第5章 水素医学の未来(科学的真実と社会的運用法の混同が混乱の原因/社会的運用のルール 他)

 

浸みわたる水素水

ちなみに、もしこれまで水素水を飲んだことがなく、水素水に関心がある方は、太田成男氏が監修している浸みわたる水素水が、信頼出来る品質ですので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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布施英利『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』 

当ブログでは、腸内フローラ・酵素・ミトコンドリアによって生命力を高める方法について述べていますが、今回は布施英利氏の『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』という書籍を紹介したいと思います。

 

布施英利氏の『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』(海鳴社)は、解剖学者である三木成夫氏の世界・ライフワークを紹介している一冊です。

 

三木成夫氏は、生物学・形態学・比較解剖学などについて考察している解剖学者で、『胎児の世界』(中公新書)という書籍の著者としても知られています。

また『内臓とこころ』『生命とリズム』(河出文庫)といった著作を読むと、人間の心や体に対する鋭い洞察力が感じられ、わたしたちの心の起源がどこにあるのか、ということについて深く考えさせられます。

しかし三木成夫氏は「生命の形態」についての研究を完成させないまま、1987年、60代で亡くなってしまいました。

そのような事情により三木成夫氏が構想していたライフワークは未完成となっていますが、三木成夫氏の慧眼によって捉えられた生命の世界は、今、なお、現代人の私たちを触発します。

そして、「「ライフワークが未完成に終わった三木成夫」の世界ではなくて、いっけん未完成に見えるが、実は「世界の本質を捉えていた三木成夫」の世界を描くことが目的」であるとして書かれたのが、解剖学者であり美術批評家でもある布施英利氏の『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』なのです。

 

人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界

布施英利『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』 海鳴社

 

三木成夫氏の世界観の特徴は、人体を「植物性器官」と「動物性器官」に分類し、腸をはじめとした内臓系に植物の性質を、脳を中心とした体壁系に動物の性質を読み取っていることです。

(略)三木はヒトの体を大きく二つに分けて見ていた。「植物性器官」と「動物性器官」である。まずは、この「植物/動物」という分け方がどういうものなのか、それを説明することから始めよう。

 生物の世界には、動物や植物がいるが、ここでいう「植物性器官」や「動物性器官」というのは、樹木や草、鳥や魚といった動物のことではない。あくまで人間(=人体)についての話だ。人体を大きく分けると、まず「植物性器官」と「動物性器官」に分類できる。植物性器官とは「内臓」など、栄養やエネルギーを補給して生きる力とする働きをする体の部分。そして、動物的器官というのは、その体を、たとえば餌に向かって動かし、またそのために「世界を知覚する」、その目や耳や脳などをいう。(布施英利『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』p33

 

さらに三木成夫氏は人体に宿る「生命記憶」についても言及しています。この生命記憶はヒトのからだに刻まれている5億年の生命進化の記憶や、母なる海、そして宇宙とも関係が深い生命のリズムというものにも関わってきます。

このことに関して、布施氏は三木成夫氏の世界を一つの言葉で語るのならば、「生命記憶」がふさわしいとしています。つまり、「ヒトのからだには、生命進化の記憶が刻まれている」ということなのです。

 

 私たち人間は、動物的なからだ、つまり「意識」の存在があまりに大きくなってしまって、この植物的なからだ、つまり「こころ」があることを、ほとんど忘れてしまっている。

 しかし三木は、その植物的なからだ、つまり「こころ」を思い出すことが、私たち人間にとって、何より大切なことだと考える。何しろ、それは宇宙のリズムを垣間見ることもできる能力なのだ。それこそ、生命としての人間にとって、大切なことなのだ。

 私たちのからだには、いまでも内臓がある。植物的なからだがある。それが生命を支えている。自分のからだの、このお腹に、一つの小さな宇宙が閉じ込められているのだ。それを見つめなければいけない。それが、三木成夫が伝えようとした世界の本質なのだ。(布施英利『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』p130~131

 

本書『人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界』は、三木成夫氏の世界観を存分に知ることが出来るのと同時に、私たち現代人が忘れがちになってしまっている「生命」そのものや、「生命記憶」というものについて、想いを巡らすことが出来る一冊です。

 

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三木成夫氏の講義録である『内臓とこころ』は河出文庫から出ており、初めて「三木成夫の世界」に触れるのにオススメです。

 

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